日本列島の地殻変動
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電子基準点でとらえる国土の動き 国土地理院では測量や地殻変動監視などを目的として、「電子基準点」を全国約20km間隔で約1,300点設置しています。電子基準点は、GPS衛星やみちびき(準天頂衛星システム)など、測位用の人工衛星(GNSS衛星)から送信された信号を観測しています。観測データを解析すると、電子基準点の地球上での正確な位置がわかります。
日本列島周辺は、複数のプレートがぶつかり合うことで、地表面を構成する地殻に複雑な力が加わり、隆起・沈降・移動など大小様々な地殻変動が起きており、大地震や火山活動によって短時間で大きな地殻変動が生じたり、長い年月をかけて山脈が隆起したり、沿岸部が沈降したりするケースがあります。 国土地理院では、全国の電子基準点の日々の位置の変化を詳しく調べ、国土の動きを監視することで、地震のメカニズム解明や火山活動の予測などに必要なデータを収集し、情報を提供しています。
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