2018年12月22日インドネシア・クラカタウ火山の噴火に伴う地形変化 | 国土地理院
最終更新日:2018年12月25日

2018年12月22日インドネシア・クラカタウ火山の噴火に伴う地形変化

合成開口レーダー(SAR)解析によって明らかとなった地形変化

概要

2018年12月22日(UTC)にインドネシアのクラカタウ火山の噴火が原因とみられる津波が発生しました。噴火に伴う地形変化を把握するため、日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用して画像の分析を行いました。

これまでの解析により、以下のことが分かりました。
・クラカタウ火山(アナク・クラカタウ;Anak Krakatau)の山体の南西部に明瞭な地形変化が認められます。24日17時頃(UTC)までに2 km四方の島の南西部が崩壊したと考えられます。
 

解析結果

噴火前後のSAR強度画像の比較

図1.噴火前後のSAR強度画像の比較[PNG:0.6MB ]
SAR強度画像の比較アニメーション

図2.SAR強度画像の比較アニメーション[アニメーションGIF 0.3MB]
解析範囲
図3.解析範囲

 
図番号 観測日 観測時間
(UTC)
衛星進行方向 電波照射方向 観測モード*1 入射角
1 2018-08-20
2018-12-24
17:13頃 北行 F 31°

*1 F:高分解能(10 m)
(参考:ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA))

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA
本成果は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。

分析に使用した人工衛星

日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)

このページの内容・画像を引用・転載される方へ

本ウェブサイトで公開している情報(画像、図表、文字等)を利用する際は、国土地理院コンテンツ利用規約に従いご利用ください。
(研究成果利用状況の把握のため、引用先・転載先をお知らせいただければ幸甚です。)

問い合わせ先

室長      矢来 博司(YARAI Hiroshi) 029-864-6925
主任研究官  小林 知勝(KOBAYASHI Tomokazu) 029-864-6156
問い合わせ先