こうひこうさんのレビュー

シュールなコメディで笑いや派手な怪獣バトルを期待すると肩透かしを食らいます。 映画ですし奇抜な発想を否定する気はないのですが、とあるアイデアに前のめりになり過ぎで説得力にも面白味にも欠けました。 アジア（元々東京が舞台となる予定だったらしい）の扱いも酷いもんです。 この作品の感想を一言で表現すると苦笑いです。

ダウニーJr．似のお父さんが最先端の新車で家族旅行に出かけたらその車が欠陥車で・・・ というフランスのホームコメディです。 アイデアは良いと思うしテンポも悪くないのですが、肝心のギャグがツボに嵌らなかったし、脇役陣のキャラ設定が上手くなくいまひとつでした。

人物描写・キャラ付けが上手くいっていない印象で個性が見えてこない登場人物が多かったです。 スパイアクションとしては脚本もアクションも軽くて見応えがなく、少しだけ加えているコメディ要素は滑り気味。 クリステン・スチュワート久々の大作出演ということで楽しみにしていたのに期待外れでした。

タイムマシン系の映画はいくらでもあるけれど、珍しいどこでもドア系でアイデアは悪くないと思うのですが・・・。 主人公に甘すぎる設定が共感を呼びにくくしてしまっています。 途中からひたすら逃げる展開だけどスリルなし。一番「おっ」と思ったのが、ダイアン・レインとクリステン・スチュワートが ちょい役で出てくるシーン・・・つまらなかったです。

母を失くして父と祖母と３人暮らしの交通遺児の少年の家にある日突然上半身裸になるのが好きな イカレた長髪男が住み付いて反社会的行動を繰り返し、少年の憧れのお姉ちゃんをこましたりしながらも、 年寄りには優しいところもあるナイスガイで最後に家族を勇気づける？？？ 贔屓女優のナタリー・ポートマンが出ていたので我慢して最後まで観ましたが、主人公のキャラが受け付けず無理な作品でした。

「トワイライトシリーズを観た事がありそれなりの記憶も残っている」、「思い出を壊されたくないという程コアなシリーズファンではない」、 「おバカ映画の悪ノリが嫌いじゃない」の3つの条件が揃っていれば楽しめるかも分かりません。 自分はパロディー映画の好き嫌いが激しく出てしまう方で★1をつけることもあるのですが、本作はつぼにはまりました。 クリステン・スチュワートに顔は似ていないけれど演技の特徴をよく掴んでいた主演女優、本家のシーンに割と忠実な点、 一応ストーリーになっていた点、最後まで小ネタが尽きなかった点が良かったです。 IMDbのレイティングが3.4と稀に見るほど低く、もしかしたら面白かったの自分だけ？と少し不安ですが、かなり笑わされてしまいました。

少年を主人公にしたイタリア製作・低予算のB級ヒーロー映画で、MCUやDCFUのような 派手なアクションシーンはありません。 主演の子役に華がありますし、ストーリーはしっかりしていますが、盛り上げ方が上手くない点がいくつかありました。 決して悪い出来ではありませんが、少年少女が主役の映画を大人が観る醍醐味は思わず頑張れ！と応援したくなるところで、 その面があと一歩だったのが惜しいです。

至極単純なストーリーで「ジャスティス・リーグ」を観ていなくてもほぼ問題ない内容です。 アメコミ映画の中でもアクションシーンが多めですが、その分ドラマ部分は少し浅いかなと思いました。 2回見たくなるような味はありませんが、海中アクションはそう頻繁に観られるものではないし気軽に楽しめました。

アメリカは絶対正義！主人公つええ！がハリウッド映画を見慣れている私ですら嫌みに感じました。 また、前作は大味なりに緊迫感があったのに本作はスケールが大きくなったものの印象に残るシーンがありませんでした。

3人の子供の里親になる夫婦を描いています。シビアな現実にも切り込んではいますが 重さを感じない程度で、終始コメディタッチに描いており、結構笑えました。 ちょっと終盤の展開が雑でラストへの持って行き方が強引に感じたため、 涙あり笑いありとまでは行きませんでしたが、まあまあ以上のホームコメディだと思います。

3作目で見るのを止めたシリーズですが、演技力に定評のあるスタインフェルドが主演なので久々にスピンオフの本作を字幕で視聴。 うろ覚えの本編より面白いんじゃ？という感想で、車がロボットに変身する驚きを上手く活かしながら スタインフェルドとバンブルビーの掛け合いを基本コメディタッチに描いた内容は期待以上に面白かったです。 終盤の展開がありきたりでテーマであるはずの二人（？）の友情を上手く見せられていない点が惜しい。 本編をまた見たいという気にはなりませんが、気まぐれに観た割には良かったと思えるSFアクションでした。★4-。

昔原作ファンでした。長編の原作を2時間にまとめるストーリー改変は必要なのですが、それが上手く行っていないかなと。 詰め込み過ぎで一護とルキア以外のキャラの魅力が出し切れていないし、続編ありきの尻切れとんぼラストもいただけません。 また、誇り高き貴族ゆえ身内にさえ厳格な態度をとったはずの白哉に原作にあったクールな魅力がない。 むやみに冷酷に映るキャラ設定と台詞棒読みの俳優は勘弁です（ファンの方ごめんなさい）。 どこかで見たことがあるようなCGですが、バトルシーンや虚（ほろう）の表現も頑張っている方だし、 間延び気味のラスト以外のテンポと他のキャスティングは良かったと思うだけに残念な作品でした。

前半は帆船による航海・捕鯨シーン、一等航海士と船長との対立にハラハラして面白かった。 後半から一転重い展開になりましたが、引きつけられるものはありました。 分かりやすい感動や爽快感のある作品ではありませんが、時代背景に合った映像も相まって見応えはあり。 なお、メルヴィルの「白鯨」の映画化ではなく（少しだけ関係あり）、オリジナル作品で原題は”In the Heart of the Sea”です。

オリジナリティーのある世界観はまずまずなのですが、ストーリー、キャラの魅力、お約束の場面の盛り上げ方が今一つでした。 シリーズものやリブート全盛だけにオリジナル作品に頑張って欲しいのですが、なかなか難しいですね。★3-。

帆船同士の1対1の対決という設定が斬新で、船や乗組員の衣装についても細かく作り込まれています。 ただ、ほとんどのシーンが帆船上のもので139分はやや単調・冗長に感じました。 敵側の顔が見えず船の性能ばかりが強調されて印象が薄かったのも残念です。

目新しいストーリーではありませんが、赤ちゃんヒーローのジャック・ジャックなど 実写では難しいと思われるキャラ・アクション・テンポをアニメならではの表現力で楽しませてくれました。 私は前作があるのを知らずにこちらを先に観てしまいましたが、ほぼ問題なかったです。

ロビイストという日本ではなじみの薄い職業の女性が主人公で新鮮味があり、脚本も練り込まれています。 敵陣営との駆け引きやストーリー展開に見応えがあり、サスペンスの醍醐味は十分味わえました。 冷徹な主人公の正義感の背景が説明されていないので若干出来過ぎ感はありましたが、 そのような突っ込みを許さない位チャスティンが役に嵌まっていました。

軽いノリと会話を楽しむアクションコメディでドキドキ・爆笑する場面があるわけではなく、たまにニヤリとなる程度。 珍しくゴズリングがドジ男役で期待したけれど、ぶっ飛んでいるという程でもなく中途半端でした。 パンチに欠ける映画でしたが、可愛らしくて好感も持てる子役が二人のおじさんの間を取り持つ潤滑剤になっていて微笑ましい。 一回観る分にはまあまあでした。