mineoはマルチキャリア対応のMVNO!つまりauユーザーの乗り換え先に

auのロゴ

多くの格安SIMがドコモ回線を使っているため、SIMロックを解除する必要のないドコモのスマホは中古で人気があります。
(逆にそれ以外の中古スマホはあまり需要がありませんが)

対してauやソフトバンク回線の格安SIMは少ないため、現在auやソフトバンクを利用しているユーザーにとって、乗り換え先の格安SIMの選択肢は少ないです。

例えばauユーザーであれば、au回線を利用している格安SIMを選択することでSIMロックを解除する事無くauで購入したスマホを持ち込んで利用できます。
同じくソフトバンクユーザーであれば、ソフトバンク回線を利用している格安SIMを選択することでSIMロックを解除する事なくソフトバンクで購入したスマホを持ち込んで利用できるという訳です。

au回線を使用している格安SIMは数が少なく
UQモバイル、mineo(Aプラン)、IIJmio(Aプラン)の3種類しかありません。

またソフトバンク回線を使用している格安SIMも少なく
ワイモバイル、Uモバイルなどau以上に選択肢が少ないです。

特にmineoとIIJmioの2社はドコモ回線とau回線の2種類の回線を使用可能です。
このように複数の回線をもつMVNOの事を”マルチキャリア対応MVNO”などと呼んだりしますが、つまりドコモユーザーとauユーザーはキャリアで購入したスマホをSIMロック解除無しでそのまま利用可能です。
また回線のエリアなどもキャリアから借りているため同じです。

なので特にauユーザーにとってはmineoのAプランはとても助かる乗り換え先だと言えます。
またmineoの場合にはドコモ回線よりもau回線のサービスの方が通信速度が速いです。
格安SIMは特に昼の12時台は回線が非常に混み合うため、回線による通信速度の違いも大事です。

詳細はmineoの評判に詳しい初心者向けのサイトにまとまっているので事前にmineoでいいのかを下調べしておきましょう。
(格安SIMは下調べが重要です)

もちろん2015年の5月以降にキャリアで発売されたスマホであれば、キャリアショップやオンラインで自分でSIMロックを解除することができます。
SIMロックを解除したスマホはSIMフリースマホとなり、回線に縛られることなく好きな格安SIMを選択することができます。
(もちろん格安SIM側で動作確認されているかのチェックは忘れずに)

au回線系のMVNOの特徴【mineo,UQモバイル,IIJmio】

UQモバイルのロゴ

格安SIMの多くがドコモ回線を利用しており、au,ソフトバンク回線の格安SIMは未だに少ないです。
au回線を利用している格安SIMは2017年現在はUQモバイル、mineo(Aプラン)、IIJmio(Aプラン)の3社のみです。

mineoとIIJmioはドコモ回線も持っているマルチキャリア対応の格安SIMです。
2017年にIIJmioもau回線のサービスを提供しはじめ、mineoに次いで2社目のマルチキャリア対応の格安SIMとなりました。

au系の格安SIM3社の特徴をざっくりと

【UQモバイル】
実はauの100%子会社なのでau回線を優先的に利用している?ため回線速度は格安SIMの中でも最速です。
プランはこみこみで「5分かけ放題」や「テザリングオプション」が最初からついているなど一見便利ですが、
その分2年縛り前提のプランや金額が2年目以降で変動したりとキャリアっぽいです。
ワイモバイルと並んでiPhoneが格安スマホとしてセット購入可能な数少ない格安SIMでもあります。

【mineo(Aプラン)】
mineoは格安SIM登場初期からサービスを提供している大手の老舗です。
ユーザーサポートに定評があることで有名で2017年のMMD総研のユーザー調査では「ユーザー総合満足度」が全格安SIM中1位という事も有り、格安SIM初心者にはオススメのMVNOです。
契約期間の縛りも無く複数のシェア機能が特長で、mineoユーザーのコミュニティ「マイネ王」では初心者の質問にベテランが答えるなど参考になるQ&Aが非常に多いので大体の悩みが解決できます。(私も乗り換え時にお世話になりました)
ドコモ回線のDプランは通信速度がイマイチですが、au回線のAプランは結構な通信速度なのでオススメです。

【IIJmio(Aプラン)】
IIJmioもmineoと同じく格安SIM登場初期からサービスを提供している大手です。
こちらもmineoとプランが似ていますが、家族で利用する際には格安SIM中でもトップレベルの恩恵が受けられます。
5分かけ放題オプションも家族間であれば30分まで無料であったり、ドコモなどの大手キャリアの様に1契約で複数のSIMカードを発行して家族でパケットシェアすることで格安SIMなのに更に大幅に安く利用することができます。

と、au回線の格安SI3社はどれも差別化がはっきりしており実績のある会社なので数こそ少ないもののレベルが高いです。

どうしてドコモ回線のMVNOばかり? au,Softbank回線のMVNOは増えない?

昔から格安SIM=ドコモ回線という固定概念が私の中にあるのですが、2017年現在でも8割方の格安SIMがドコモ回線を利用しています。
ドコモユーザーの場合はSIMロックを考えることなく乗り換え先の格安SIMを選び放題ですが、auやソフトバンクユーザーは少ない選択肢から選ばなければならずドコモユーザーに比べて不遇ですよね。

特に最近ではソフトバンクの100%子会社であるワイモバイルが登場したことで、ソフトバンクユーザーも格安SIMへ乗り換えを考える事が出来ましたが、数年前はソフトバンクはファクトリーアンロックという高額サービスでSIMロックを解除したり、自分で自己責任で解除したりとかなりハードルが高かったです。

私も数年前にソフトバンクから格安SIMを考えていた時期がありましたが、ハードルの高さに諦めたのを覚えています。

そもそもどうしてドコモ回線の格安SIMが多いのでしょうか。

それは回線の卸値が関係しているからです。
大手3社は総務省の指導で自社の回線をMVNOへ貸し出す義務ができましたが、回線の単価はキャリアによってバラバラです。
その回線の卸値が、ドコモ、au、ソフトバンクの順で安くなっています。

なので一番安いドコモ回線を利用するMVNOが多く、結果ドコモユーザーが優遇されているという訳です。

最近では年々この回線の卸値が値下がりし、2017年には前年比で10%~20%程3社とも引き下げとなるようです。
そそタイミングでいくつかのMVNOがソフトバンク回線のサービスを展開したり、最近ではIIJmioがau回線のサービスをリリースし出したのも話題になりました。

そういう裏事情があって今後は回線の卸値が下がり、auやソフトバンク回線の格安SIMも増えてくるかもしれませんし、ドコモ回線のサービスも卸値が下がることでより安いプランが登場したり、サービスの幅が広がる可能性も高いです。

mineoの通話料金って高いの安いの?こんな人には5分かけ放題がオススメ

mineo(マイネオ)を含む多くの格安SIMでは、音声通話SIM契約時の通話料金が20円/30秒と割高な点を克服する為「無料通話オプション」を設けています。

携帯電話利用者の通話時間の月額平均は68分と言われている為、無料オプション無しで通話した場合2,720円も月の通話料で掛かってしまい、格安SIMとは呼べません。

なのでよほど通話を使わない・LINE通話などのIP電話でカバーできる人でない限りは、音声通話プランには「無料通話オプション」を付けましょう。(または無料通話付きのプランのあるMVNOを選択しましょう)

mineoでは無料通話オプションは3種類あります。

【通話定額30】
月額840円のオプションで、国内通話が最大30分分まで無料になります。
しかし無料分は30分=1,200円相当で最大360円分しか得が無く、通話しなかったときにもオプション料金が掛かることを考えるとそんなにお得なプランとは言えません。

【通話定額30】
月額1,680円のオプションで、国内通話が1時間まで無料になります。
こちらも2,400円相当なので最大で720円分しか得が無く、お得とは言い難いオプションです。

【5分かけ放題】
こちらは割と最近追加された無料通話オプションで、多くのMVNPで提供している定番の無料通話オプションです。
専用のでんわアプリを利用して通話することで5分以降の通話料金を通常通話料の半額の10円/30秒で通話可能になります。
これらはプレフィックス方式と呼ばれ、通常の通話先の電話番号の前に特定の番号を付けて通話することで可能になります。

ちなみに5分間まで無料なので痛快頻度こそ多いものの1回の通話時間が5分以内で収まるような事務的な通話が多い人に特にオススメの無料通話オプションです。
ただし月額オプション料金が850円掛かるので月の通話時間がコンスタントに30分以内で収まっている場合にはオプション無しの用が安くなる場合もあります。

格安SIM契約時は音声通話プランだけじゃなく無料通話オプションも付けるべし

格安SIM最大の弱点として”通話料金が高い”という点があります。
大手キャリアではかけ放題がありますが、それ以外は通常の通話料金20円/30秒という高額なレートの通話料が掛かるのが一般的です。

最近ではドコモauソフトバンクでも完全かけ放題ではなく「5分かけ放題」も選択できますよね。
3社とも名前こそ違うものの料金体系が同じで
完全かけ放題:月額2,700円
5分かけ放題:月額1,700円
となっています。

この際「5分かけ放題」の場合。5分を超過した通話料は通常通話料金の20円/30秒だという事を知らずに使っているユーザーも多いですが、つまり大手キャリアのかけ放題以外は基本的に20円/30秒なんです。

格安SIMの場合にも注意が必要で、音声通話SIMを契約しているから通話し放題だと勘違いしている人もたまに見かけます。
月1時間の通話で通話料だけで2,400円もかかるので、初月のスマホ代の通話料金が物凄い金額になったという話しも聞きます。

ちなみに全携帯端末利用者の通話時間の月平均が何分かご存じでしょうか。

正解は”68分”だそうです。
これでは格安SIMに変えても通話料だけで月額3,000円近くかかってしまい、大手キャリアの半額以下にはなりませんよね。

なので格安SIM契約時には基本的には音声通話SIMを契約したら「無料通話オプション」も付けましょう。

多くの格安SIMでメジャーな無料通話オプションが「5分かけ放題」です。
これは大手キャリアの5分かけ放題と同じく通話1回で5分までの通話料金を無料にするというオプションですが、5分超過分の通話料金が異なります。

mineoや楽天モバイルなどのMVNOの5分かけ放題オプションは専用の「でんわアプリ」を介しての通話なので5分超過分の通話料が10円/30秒と通常通話料金の半額で利用可能です。

対して大手キャリアやサブブランドのUQモバイル、Y!モバイルなど「でんわアプリ」を使用しないタイプの5分かけ放題は5分超過分の通話料は20円/30秒と通常の通話料金となるため超過分は料金が倍違います。

最近では楽天モバイルが格安SIMとしてはY!モバイルに次ぐ「完全かけ放題」が月額2,380円でオプションで付ける事が可能になり、格安SIMのデメリットと呼ばれなくなる日も近くなってきたのではないでしょうか。

また大手キャリアと格安SIMとの品質の差も日に日に埋まってきているように感じます。