マンガートはイタリア北東部からスロベニアにまたがるユリアン アルプスにあります。
ユリアン アルプスの最高峰はスロベニアのTriglavの2864mで、2番目はイタリア側のJôf di Montasio2,752 mです。
Mangartはコリキニカ渓谷とマンガート渓谷の間の山岳地帯の名前でもあり、その最高峰はヴェリキ・マンガート(Veliki Mangart/Big Mount Mangart)標高2,679mです。Škrlatica2,740mに次いでスロベニア三番目の標高を持つ山になります。
マンガートはトリグラウ国立公園にあり、イタリアとスロベニアの国境に沿っています。
1794年に行政官で自然主義者自然主義者フランツ・フォン・ホーエンヴァルト(Franz von Hohenwart(*24.Mai 1771 in Laibach; † 2. August 1844 ebenda),)によって最登頂されました。
マンガートサドル(Slovene:Mangartsko sedlo; 2,072m)への道はスロベニアで最も高い道です。 Mangart Pass Hutは、Mangartの西側の麓にあります。マンガートの北側にはLago di Fusine Inferioreがあります。
アクセス道路はスロベニアで最も標高(2040m前後)の高い場所を通る道路として知られています。
雪と雪崩の危険があるため道路は通年ではありません(5月前は通行可能か確認が必要です。)。夏季はほとんど通行可能で時期により有料になります。日本のようにコンビニがあるわけではないので現金ユーロは必ず用意してください。
道路はもともとイタリア軍によって軍事用に建設された為、道幅は広くはありません。景色の良いところでも停車するスペースはありません。Mangrtski Potokの橋からゆっくり走って45分程かかります。岩肌をくり抜いたトンネルや崖っぷちを走るかなりエキサイティングなコースです。サイクリストやオートバイにも人気のある道路なので運転には注意が必要です。
この地域(Bovec/Soča)は観光名所が多く人気があるので宿泊は早めに予約しておきたいです。万が一のために計画書などを宿泊施設に知らせておいてください。Koča na Mangrtskem sedlu(1906m)近くにはハンググライダーのジャンプポイントもあります。山頂付近はループ道路で一方通行になり、駐車スペースは右側止めなければなりません。
最低限装備は他のvia ferrataコースと同様に、頭を落石から守るヘルメット、via ferrataセット(短いカラビナ付きのロープと、衝撃吸収機能を持つリギングプレートのセット)、休憩用のカラビナ、ハーネス、フィンガーレス&パッド入りグローブそしてしっかりしたグリップ力のあるシューズが必要です。
バックパックにサンドイッチ、飲料水1L、グラノーラバーなどのスナック。3折りハイキングポールもあると便利です。
頂上は海抜2,000メートルを超えるので、寒さに備えてジップアップのスウェットシャツなどを着ることをお勧めします。
ヴィア・フェラータでは、1本のルートを全員が辿らなくてはならない。全員が同じワイヤーにクリップとカラビナで留められているので、前を行く人を追い越すのは難しいため、自分のペースを守りたければ早めの出発が必要です。登りは約2〜3時間かかります。マンガートはフェラータ評価で4B-4C付近と評価されています。イタリア側のBivacco Nogaraに降りるところではC評価の場所もあります。
もちろん天気のチェックは重要です。悪天候は非常に危険です。雷雨の真っ只中高い山の頂上に立ち往生するのは最悪です。
雪や氷は足元が滑る危険はありますが、何より問題なのは嵐です。山腹に無防備で晒され、エスケープ用のルートもなく、長い金属製ワイヤーで繋がれているだけだという事実を認識してください。
落石には常に注意が必要です。落石時には「Incoming Rock!」と叫んでください。
僕は経験してませんがダニにも注意が必要だと言う事です。
スタート地点に到着し、クイックドローをワイヤーに留めて、前後の人と一定の距離を取りましょう。そして、ワイヤー沿いに登りながら、カラビナをスライドさせよう。ワイヤーは一定間隔で山にボルト留めされている。ボルトのあるポイントに到達したら、トップカラビナを外し、次のワイヤーに留めよう。それからもうひとつのカラビナを外して留める。常に2本のうち1本のカラビナがワイヤーに留まっているように注意しよう。
ワイヤー沿いに墜落しても、ボルト部分で必ず止まるようになっているので、墜落距離を短くするには、できるだけ前の位置にカラビナを留めておくのがベストだ。もし届くようなら、次のボルトの先で留めても良い。
ワイヤーのトップ近辺で墜落すると、ヴィア・フェラータキットが効果を発揮するまでワイヤー1区間分の距離を墜落することになるので、途中の岩に当たるなど、深刻な墜落になる可能性がある。
スタートからゴールまでのルートが1種類しかありません。そのため、ナビゲーションは容易ですが、同時にルート上で立ち往生してしまう可能性もあます。残された唯一の方法は、他の人に逆行して下山する方法ですがこれは周囲の人の迷惑になります。露出した岩肌はでは用を足せるポイントも少ないです。
マンガートは経験の浅いクライマーには適していません。
ヴィア・フェラータとはイタリア語で「鉄の道」を意味します。ワイヤーやはしごなどの固定設備を備えた登攀コースを登るもので、スクランブリング(クライミング用装備を一切使わない登攀)とクライミングの中間にあたるものです。クライミング用具はそこまで必要ではないが、高所耐性は必要です。
ヴィア・フェラータがヨーロッパに広まったきっかけは第一次世界大戦です。
ヴィア・フェラータには大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつはフランスに多い、クライミングルート的性格が強いタイプだ。麓を出発し、山頂や険しい岩の頂(かなり切り立っている)まで登攀して、徒歩で下山する。
もうひとつは、ヴィア・フェラータで2つの山を渡るタイプで、通常ではアクセス不可能な尾根を渡っていく。
これは第一次世界大戦中に兵士たちが山岳を越える際に頻繁に活用していたタイプで、ヴィア・フェラータ本来の姿に近い。