●12月恒例、記念の年を来年迎える主な音楽家を挙げておこう。例によって100年区切り。50年区切りだと約25人に一人の音楽家は該当するわけでありがたみがない。ただし、ストラヴィンスキー(1882-1971)没後50年は無視できないか。
●大物はピアソラの生誕100年とサン=サーンスの没後100年。近年は名演奏家、名歌手の生誕100年も多く、かつての黄金時代をうかがわせる。シフラ、コレッリ、ディ・ステーファノなど。意外と200年、300年の区切りが少なく、むしろ没後400年、生誕500年といった長距離に人がいる。特にジョスカン・デ・プレの場合は生年がはっきりしないだけに、没後500年は大きな区切り。亡くなって500年後に作品が生き残るとはなんという偉業なのか。以下、さっと調べただけなので、まちがいがあればご教示ください。
●年末年始に入ったので、本ブログは不定期更新モードで。よいお年を。
[生誕100年]
アストル・ピアソラ(バンドネオン奏者、作曲家)1921-1992
アルフレッド・リード(作曲家)1921-2005
マルコム・アーノルド(作曲家)1921-2006
ヨーナス・コッコネン(作曲家)1921-1996
ジェルジュ・シフラ(ピアニスト)1921-1994
ゲザ・アンダ(ピアニスト)1921-1976
サーストン・ダート(音楽学者、チェンバロ奏者)1921-1971
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリニスト)1921-1986
フランコ・コレッリ(歌手)1921-2003
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(歌手)1921-2008
石井歓(作曲家)1921-2009
入野義朗(作曲家)1921-1980
森正(指揮者)1921-1987
[没後100年]
カミーユ・サン=サーンス(作曲家)1835-1921
デオダ・ド・セヴラック(作曲家)1872−1921
エンリコ・カルーソー(歌手)1873-1921
[生誕200年]
フランツ・ドップラー(作曲家)1821-1883
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(作曲家)1821-1889
[没後400年]
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(スヴェーリンク)(作曲家)1562-1621
フランチェスコ・ソリアーノ(作曲家)1548/49-1621
ミヒャエル・プレトリウス(作曲家、理論家)1571-1621
[没後500年]
ジョスカン・デ・プレ(作曲家)1450/1455-1521
[生誕500年]
フィリップ・デ・モンテ(作曲家)1521-1603
[その他]
ワルシャワ音楽院(1821)創立200年
ウェーバー「魔弾の射手」(1821)初演200年
ハーモニカ誕生200年(ドイツのC.F.ブッシュマンが1821年にオルガンの調律器具として原形を作成)