●(その1、その2から続く)さて、CDをソフトケースに詰め替えると決断したら、次に悩むのはどのソフトケースを使うか。あちこちのサイトを調べまくって、先日ご紹介したコクヨのメディアパスを採用することにした。何度か細かな改良を重ねて商品として完成度が高くなっているようだし、コクヨなのであちこちで取り扱いがあるのも吉。amazonやヨドバシカメラ等々、通販で頼めばすぐに届く。しかも100枚入りのパックを買えば比較的安価(この種のものは10枚入りとか50枚入りをちまちま買っていると高くつく)。特に大量導入する場合、コストの問題は大きい。
●ほかにタワレコスマートケースという選択肢もある。最初、120枚入りが最大サイズだと思っていて、それだと1枚あたり30円くらいでコストの面でどうかなと思って見送ってしまったんだけど、後で気がついたらドカーンと500枚入りっていう商品もあった。こちらだと1枚あたり20円で劇的に安くなる。リンク先に映像で収納方法の説明があるが、コクヨとは方式が違って少し独特な感じ。これはこれで工夫されているのかな。
●で、ここでもう一種類ご紹介したいのは伏兵、エレコムの省スペースディスクケース。これはコクヨと同じ収納方式が採用されていて、材質が少し違う。端的に言えば、コクヨのメディアパスの同等品で、価格が安い。1パック30枚入りという少なさにもかかわらず、1枚あたり実勢価格で21円。コクヨが100枚入りで買っても26~27円なので、ずいぶんがんばっている。そこで、ワタシはコクヨと並んでこのエレコムも何百枚か試してみたのだが、悪くはない。ただ、コクヨに比べると表面がつるつるしていて、摩擦が少ないんすよね。重ねて積むとすぐ崩れる。別に重ねて積むものじゃないんだからそんなことはどうでもいいといえばいいのだが、コクヨのほうが微妙に質がいい。質というのは、いいかえれば、詰め替え作業の楽しさ。より楽しいのがコクヨ、より安いのがエレコム。あとは、ディスクを詰めやすいのはコクヨ、ブックレット等の紙を詰めやすいのはエレコムって気もする。この辺は好みの問題か。
●あとは価格だ。ここで紹介している市販品のCDソフトケースって、1枚あたり20円から30円くらいするじゃないすか。もっと単純なビニール袋だったら1枚数円で済むはずだと思うと、これってかなり高価ではあるんすよ。たとえば25円だとすると、100枚なら2,500円で済むけど、1000枚だったら25,000円なわけだ。それってけっこう立派な棚が買えるじゃん! いや、その棚を置けないから袋を買ってるわけだけど。で、もっと怖いことをいうと、(ワタシはそんなに買わないが)もし4000枚買ったら10万円になるってことなんすよ! ただのビニール袋みたいなものに10万円出すって、頭がどうかしてるんじゃないか。そう思うのが普通人の感覚だ。でもそれをいうなら、そんな大量のCDを買い込んでいる時点ですでにどうかしてる。
●で、そこは考え方だ。このお値段は、袋の値段じゃない。そうじゃなくて、これは空間の値段。袋を買っているようでいて、本当は広さを買っている。広さほど高価なものはない……かもしれない。
March 3, 2017