スケルトン化でメカニズムを可視化したジラール ペルゴの最新作「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」が登場
ムーブメント部品を固定する受け(ブリッジ)を見せる要素に変えたのが、1867年発表のジラール・ペルゴ「スリー・ブリッジ トゥールビヨン」である。以来、同社はこのデザインをさまざまなモデルに採用。その究極が、最新作の「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」だ。
大胆なスケルトンムーブメント
スリー・ブリッジ トゥールビヨンの大きな特徴が、香箱と輪列、そしてトゥールビヨンのキャリッジを支える3つの大きな受けである。1998年、ジラール・ペルゴはこのデザインをスケルトン化することで3つの受けを目立たせ、2014年の「ネオ・ブリッジ」では受けのデザインを今風に変更した。
ジラール・ペルゴ「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」
自動巻き(Cal.GP09400-1273)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KPGケース(直径44mm、厚さ15.52mm)。30m防水。
このふたつの要素を併せ持ったのが、2021年に発表されたスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンである。一見、今までのスリー・ブリッジと変わらないが、本作は3つの受けが地板を兼ねている。その結果、ブランド時計N級 代引きの中で3つの受けだけが浮かびあがって見える。「フライング ブリッジ」と名付けられたのも納得だ。
ちなみに同社は、3つの受けを強調したデザインを、2018年の「ネオ トゥールビヨン スリー・ブリッジ スケルトン」でも採用した。しかし、これは既存のムーブメントを肉抜きしたもので、フライングほどのヌケ感はない。今回、ジラール・ペルゴは地板を大胆にスケルトン化することで、スリー・ブリッジのデザインを強調してみせた。
見た目に対する配慮はケースデザインにも見て取れる。風防をボックス型にして、ベゼルを省くのは「ネオ トゥールビヨン スリー・ブリッジ スケルトン」に同じ。しかし、見返し(フランジ)にインデックスを取り付けることで、目線が中心に集まる「額縁効果」を加えた。また、香箱の下にマイクロローターを重ねることで、自動巻きにも関わらず、手巻きに遜色ない見た目を持つ。
ジだけ18KPGを見せている。同社CEOのパトリック・プルニエは「私たちのチームは少しひねりを加え、ブリッジをゴールド製としながらも、側面以外はブラックPVDで覆うことにしました。これこそラグジュアリーの名にふさわしい、贅沢の代名詞ともいえる特徴は、目の肥えた人を除き、普通の人なら見過ごしてしまうでしょう」。スーパーコピー時計 専門店実物は未見だが、今までのトゥールビヨンに同じ仕上げと仮定するならば、本作も、仕上げは際立って良好なはずだ。
ジラール・ペルゴ曰く、このモデルは「ブリッジ コレクション」に加わる最後のサブファミリーとのこと。なるほど、最後と謳うだけあって、このモデルはユニークなブリッジ コレクションの中でも際立った完成度を誇る。