はてしない物語 バカとヲタクと妄想獣
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はてしない物語

超絶久々なノベル感想。

過去二回はラノベでしたが、今回は児童書(図書館カテゴリー)です。

作者はミヒャエルエンデ。
ヨペチコはあまり馴染みは無いですが、外国文学好きには有名な作家さんです。

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
(1982/06/07)
ミヒャエル・エンデ

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物語は、人に作られ、読まれ、伝えられ、また作られる。

この本は是非ともハードカバーで読んでもらいたい。
あかがね色の表装で、2匹の蛇がお互いの尾を噛み楕円を描いているやつです。

文庫もあるけど、この本はハードカバーでしか味わえない喜びがあるのです。
理由は読めばわかりますので。


主人公のバスチアンは、太っちょで運動神経が悪く弱腰ないじめられっ子である。
その日も学友から追い回され、ある古びた本屋へ逃げ込む。
そこには大量の本と、気難しい店主がいた。
帰るように言われるバスチアンだったが、彼の目は店主が読んでいる一冊の本に釘付けになっていた・・・。


ストーリー

★★★★★

児童文学と侮るなかれ、どこぞやのファンタジー三部作に劣らぬ傑作です。
話は大きく分けて二部構成。
主人公のバスチアンが校舎の屋根裏部屋に引きこもって本に熱中する第一部。
そして、その世界へ行く第二部です。

一部は若干退屈かもしれません。
設定が古くさく感じるからです。
時代を考えればそれも当たり前なんですがね、古いんですから。

ですが二部からは退屈はさせません。
なぜ主人公は物語に入ってしまったのか、そして何を目指すのか。
是非、本を開いて見てください。



キャラクター ★★★★★

主人公のバスチアンをはじめとし、緑の肌族のアトレーユ、幸いの龍フッフールと、オリジナリティに富んだキャラクターの面々。
特にアトレーユの友情は目頭が熱くなるものを感じますな。

黒甲冑を使う女魔術師サイーデの尽くしっぷりは萌えました。



文章 ★★★☆☆

こいつが曲者ですね。
翻訳なんで仕方ないんですが、独特の回りくどさというか癖があります。
読みにくいですが慣れでなんとかなりました。


まとめ

ファンタジーの中のファンタジー。
現代のファンタジーにも影響を与えるその設定は、ファンタジーファンで無くとも一見の一冊。

映画もあるようですが、エンデ本人が激怒したそうですw
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見てくださってありがとうございます。
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