2016-02-17 Wed
Moi!今日は少し気温が回復して予想最高気温は0度。曇りがちですが時々晴れ間も見えるようです。
さて昨日は素敵なご縁があり、京都で2年半お茶の修業をした、お隣の町ラプア在住のMさんのところに着物の着付けを教えてもらいに行きました。もともと日本通の私の友達とMさんがつながっていて、友達も着物の着付けを見てみたいということで一緒に行くことになりました。加えて日本の留学経験のあるMKさん、これから日本に留学する予定のEさんも一緒に来ることになりました。
私の着物歴といったら…浴衣を着るのにも一苦労で30分悪戦苦闘してしまうのです。親が昔小紋の着物を作ってくれていて、一度着付をしてもらって出かけた以外は日の目を見ることがないまま”一応”私の荷物と一緒にフィンランドに渡ってきました。クローゼットの上の棚に5年半ヤマト運輸の丁寧な梱包材に包まれたままの着物ケース、昨日ようやく紐解かれました。
Mさんのお茶室はLapuan Kankuritのショップが入っている2階の一室で畳も敷かれています。今回はお茶を修行中のMKさんと私がMさんに着付をしてもらうことになりました。
お茶室に着いたとき、ちょうどMKさんがお茶のお稽古をしていました。
2年半お茶の修業中に毎日着物を着ていたMさん。襟の抜き方とか中心線を合わせるポイント、長さの調整などすべて頭の中に入っているので、浴衣を着る時でさえぐちゃぐちゃになってしまう部分もすっきりきれいに着られるコツを教えてくれます。こうやってポイントを教えてもらうと自分でも割とうまく着られるような気がしてきました、帯以外は帯の部分は友達がしっかりビデオに収めてくれたのでそれを見ながら勉強ですかね。
私の着物姿はお見苦しい(着物に罪はないのですがモデルが…そして5年半蓄積された裾についた皺が)ので割愛し、MKさんのシックで美しい着物姿をご紹介します。
こちらが後姿。着物がシンプルな分、帯がとても映えています。
着付が終わった後はMさんがお茶をふるまってくれました。すべてに無駄のない心鎮まる美しい所作。
そしてなるほど!と思ったのは炉の代わりにキャンドルを使って温めているのです。フィンランド式アイディア?
おいしいお茶をいただいた後に道具も少し見せていただきました。これはなんとフィンランド人作のおなつめ!おなつめといえば黒の漆塗りのイメージなのですが木の素材を活かした美しいデザイン。
中にまで細かい模様が描かれています。
自分がフィンランドにいることを忘れるぐらい和の世界に浸れた幸せなひと時でした。Mさんが、着物を着ると大股で雑に歩くことができなくなるし、背筋が伸び、正しいお辞儀が自然とできるのだとおっしゃっていましたが、なるほど。まさに身が引き締まる思いと共に所作も美しくしなければという気合が入ります。なかなか着物を着るチャンスはありませんが、こうやって時々着るのもいいものだと改めて認識したのでした。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
友達の車でラプアに向かっている時にたまたまつけたラジオから頻繁に”Japani(=日本)”という言葉が使われていました。よーく聞いてみるとなんと京都でお茶を習っていた人のインタビューで、後で確認したらなんとその人はMさんの”センパイ”だったとのこと。数あるラジオ局からたまたまそれを選び、色々な時間帯がある中からちょうどそのインタビューの時に車にいた偶然。鳥肌が立つのを感じながらラプアに行く道中、友達と聴き入ってしまいました。
これはお茶のお稽古を再開しろという教示ですかね?
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