2015-10-02 Fri
Moi!さっき一瞬ですが真っ赤な朝焼けを見ました。今は手のひらを返したようなグレーの空が広がっています。午前中は曇り時々雨ですが、午後から晴れて気温も15度まで上がります。ただ週間天気予報を見ていると月曜日から最高気温が10度以下に、火曜に至っては5度見なかったことにします。
さて、セイナヨキには世界的にも有名な建築家、アルヴァ・アールト設計の建物がいくつかありますが、セイナヨキから1時間ほど離れたアラヤルヴィの街にもあり、今まで何度かご紹介してきました。アラヤルヴィはアルヴァ・アールトのお父さんの出身地でもあり、幼少の頃から夏を過ごした所縁の地でもあります。
今回はセイナヨキから出発して、アールトの生まれたクオルタネの生家、アラヤルヴィ、そして帰り道は同じくアールトが若いときに設計した教会の時計塔のあるカラヤルヴィを経由して戻った、まさにアールト三昧の旅をしてきたのでご紹介します。
こちらがクオルタネにあるアルヴァ・アールトの生家の横にある像です。
かなり古い建物ですが、今でも住居として使われています。5歳までここに住んでいたのですね。
こちらはアールトが最初に設計したと言われている青少年センター。映画館などとして使われたり、火事にあったりしたのですが、現在は青少年センターとして使われています。
こちらは現在健康センターとして使われている建物。紅葉しかけの木が白い建物に映えています。
こちらはアールトが弟、ヴァイノのために設計した家。現在改築中で1階はこのようにアールトに関する写真が展示されていて、2Fは将来的に長期滞在者用の宿になる予定だそうです。
この日はあいにくの曇りで残念でしたが、手前はアールトが設計した教区センター、奥に見えるのはヘルシンキ大聖堂なども設計したドイツ人のカール・エンゲルが設計したアラヤルヴィの教会です。アールトも子どもの頃夏を過ごしているときに通っていたそうです。
左から教区センター、そして庁舎と続いていきます。さり気ない坂をうまく利用して、ラインが美しいですね。
セイナヨキの市庁舎の議場は白を基調にしているのでモダンな感じが強いのですが、この議場はレンガが使われているので落ち着いた感じがします。それにしても自然光の使い方はさすがです。
短期間でしたが弟のヴァイノラは議会メンバーだったそうです。右から3番目がヴァイノラ。ガイドの方がアルヴァ・アールトと同じで耳が大きいと教えてくれました。言われてみれば…
そしてアールト事務所が最後に手がけた図書館がアラヤルヴィの図書館です。1991年に完成したとのこと。ソファはアールトデザインのものではないそうです。機能的ではあるけどちょっと残念でもあり複雑な心境。
この天井はいつ見ても見とれてしまいます。ランプも柔らかい光を放っています。
今回初だった病院。若い頃の作品というのが柱の雰囲気などから伝わってくるでしょうか。
ランプなどが特徴的だったのですが、患者さんなどがいらっしゃったので写真を撮ることができなかったので、唯一撮っていた中の写真がこちらです。レンガ好きの兆候やユニークなドアノブの源泉が垣間見えませんか。
こちらは教区センター内。アールトの窓の特徴は自然光を取り入れつつ外から邪魔されないこと。
アラヤルヴィを後にして向かったのはラプアの中にあるカラヤルヴィという湖畔の村。こちらもアールトが若い頃に設計した時計塔です。素朴な感じに癒されます。
ヴァイノラ邸にはアールトの家族の写真なども飾られていて、プライベートの一面も見ることができ、会ったこともないのにより身近な感じがしました。セイナヨキとはまた違った楽しみ方ができる場所です。ということで皆様、よい週末をお迎えください。
ちなみにヤルヴィというのは湖という意味です。ご近所の市町村だけでもアラヤルヴィ、ヤラスヤルヴィ、ラッパヤルヴィ…。さすが森と湖の国ですね。ちなみにセイナヨキのヨキは川という意味。湖はなかったので作っちゃいましたが何か?に
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