2015-04-05 Sun
Moi!イースターの日曜日、今日は久々のいいお天気で気持がいいです。陽射しも大分強くなってきました。
さてさてまたフロアーボールの話題で恐縮ですが、昨日はセイナヨキで地元チームSPVとユヴァスキュラのチームHappeeとの決勝戦第2戦が行われたので観戦してきました。前回の記事はこちら。
今回の会場は通常より広いアリーナで行われましたが、観客はほぼ満杯。イースター休暇ということもあり、SPVファンも多く駆けつけていましたが、Happeeのファン達もバス1台借り切って来ていました。なぜわかったかというとこんな状態。(ちょうどフィールド挟んで向かい側に陣取っていました。)
ピンボケですみません。フィンランドの旗の右下のマーク、これは交通標識で”ヘラジカ注意”なのです。そしてHappeeのマスコットはヘラジカ。つまり”俺たちに気を付けろよな”的な意味合いがこもっています。
そして前回ユヴァスキュラで行われた試合でも大活躍だったあいつも。
肝心の試合ですが、前回の試合の延長のように、さすが昨年の覇者Happeeはめちゃくちゃ強い。SPVも他のチームとの対戦のときは足の速い選手がゴール近くまで逃げ切ってパス→ゴールというパターンが多かったのです。が、Happeeには驚異的に足の速い選手が何人かいるため、SPVは味方同士でパスでつないでいくものの、ゴール前ががっちり守り固められているため、パスをしながら後退していく有様。おまけにHappeeの応援の団結力もすばらしく、上記の写真のドラム隊が主導して常にチームを盛り上げています。SPVも一人一人はアツいものを持っているのですが応援に統一性はなくバラバラ。最後にはHappeeの応援に引きずられてどっちを応援しているのか錯乱するほど。あぁぁぁ。しかも挑発的なヘラジカくん、わざわざSPVのファン側の通路をスキップしながら通り抜け挑発してきます。石、投げられるぞ~。
試合は第3ピリオドが始まった時点で3対0でHappeeのリード。しかも3点目はHappeeの選手がペナルティーを取られ、SPVが点を入れる最大のチャンスに、点を入れるどころか入れられてしまったというまさかの失態。応援もバラバラ。相手の守りはびくともしない。パスをしたらボールを奪われる。段々SPVファンは諦めとイライラが募ってきて、遂にはSPVのパスが後退し始めたときにファンから”戦え~”とヤジが飛ぶ有様。
地元でも負け試合とはちょっと惨めだと諦めかけてきていたところに、第3ピリオドの中盤にようやくSPVが1点返すことができました。残り10分。でも3対0で終わるよりはいいかなと前向きに。
ところが…
この1点を機に本当に本当に不思議なことにHappeeの選手たちにほころびが露見し始めました。ボールに追いつけない、ボールを奪われる、ゴール前の守りが薄くなる。それに反比例するかのようにSPVの選手が急にアグレッシブになり、スピードが増してきました。これが第1ピリオド、第2ピリオドの同じチームが戦っているとは信じがたい変化。
1点、そしてもう1点。この辺はもう試合の密度が濃すぎて興奮し過ぎて何が起こっているのかわからなかったのですが、とにかく3対0で始まった第3ピリオドが気づいたら同点に追いついているのです。3点目が入った時点でSPVのファンは優勝したかのようにこのゴールを喜びました。
こちらはSPVが3点目を入れた後のヘラジカくん。ドラム部隊も呆然。
同点に追いついたところで残り4分ぐらいだったでしょうか。SPVが何と4点目のゴール。残り2分でHappeeはゴールキーパーなしのパワープレーで臨んだのですが、それが裏目に出てさらにSPVが1点追加。結果SPVが5対3で勝ちました
これまで何度も試合を見てきましたがこの試合は記憶に残る名勝負といえる試合。皆諦めかけていたのに、選手達は最後に意地を見せて素晴らしい試合を見せてくれました。私の前列に選手のお父さんが座っていたのですが、試合直後に私に気付き、お互いに握手しました。その目にはうっすら涙が。いや、わかります、わかります。
一方Happeeの応援団はさぞかし力を落としているだろうなと思いきや、会場を出てなお駐車場に響く”Happee!”の応援の声。そのポジティブさにも見習うものはたくさんあります。
そして今日はユヴァスキュラでの第3戦。今日はテレビの前で正座して応援いたします、はい。ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
フィンランド人がスキップするのを昨日初めてみました。いやあのテンションの高さはフィンランド人ではないかもしれません。ヘラジカくんは何者か?に
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