2024-02-02 Fri
Moi!今日は少しだけ晴れ間が見えましたが、日中はほぼ曇りでした。とはいっても11月や12月の曇りに比べて日中なら電気をつけなくてもいいぐらいの明るさになってきました。最高気温は2度。風が強い1日でした。
さて今回ヘルシンキの滞在目的はMonet2Klimt Helsinki展を見ること(と新しい図書館の訪問)でした。Monet2Klimt HelsinkiはパリにあるAtelier des Lumieresのようにプロジェクションマッピングによって有名な画家の作品を映し出す新しいタイプの展示。私はたまたまインスタグラムで流れてきて知ったのですが、見ごたえあるのにあまり話題になっていない気がします。
今回の展示はクリムト、モネ、ゴッホという豪華な画家が勢ぞろい。このタイプの展示は賛否両論あると思いますが、私は賛成。音楽(今回の展示は音楽の教科書に載っているような王道のクラシックばかり)に乗せて画面がどんどん切り替わり、また部屋一面に絵が広がったり、このプロジェクトに関わった人達の、その画家に対する愛情、知識がたっぷり詰まった展示です。
展示が行われていたのはArabiaセンター内。昔はArabiaの工場があったエリアで、現在はArabiaやIittala製品は基本的に海外で生産されるようになったのでファクトリーツアーもなくなってしまいましたが、センター内にはショップも入っていて楽しめる場所。これは別途ご紹介するとして、展示はその中のイベントスペースで会期中の4月末は毎日オープンしているようです。
ヘルシンキ中央駅からトラムで約30分。開館とほぼ同時に着いたのですが、スタッフの方は気まずそうにしています。話を聞くと前日の強風で天井に被せておいた布が破けてしまい、室内が完全に暗くならないのです、と。
確かに夜は強風でホテルでも外で音がしていました。(寝ぼけていたので、近くで飛ばしている車かバイクの音かと思っていました。)
ああ、ホテルがヘルシンキだったら前日観に来られていたのに、今回Vantaaだったため時間切れで断念したという不運。スタッフの方に”そういう状況なので出直されますか?”と尋ねられたのですが、いやいやいや、セイナヨキから来ているし、次回いつ来るかもわからないのでそう簡単には出直せないし。結局試しに上映するので、問題なさそうなら見続けてお金は後で払ってくれたらいいし、無理そうなら帰ってもらっていいですということになりました。ええ、客は私1人。(途中で2人ご婦人が来られましたがすぐ出て行かれました。)
カメラが光に反応して実際より明るく見えますが、言われた通り天井を覆っている黒布が…黒布が強風で破れてそこから光が漏れています。
でもせっかく上映してくれているし、ここまで来た訳だし初志貫徹することにしました。クリムトはゴールド使いがうまいですよね。
有名な接吻。
短いですが動画も撮ってみました。
続いてモネ。一番好きな画家なのです。
モネの世界観もすばらしかったです。これは3D構造になっていてデジタルがなせる技ですよね。
そしてモネの中でも一番好きな日傘をさす女性の絵。
トロイメライに乗せてモネの描く柔らかい世界が室内いっぱいに投射されていて圧巻でした。
モネの代名詞でもある睡蓮も最後に出てきました。
そしてゴッホ。アヤメの力強いタッチ。
撮り始めるのが遅かったのですが、最初は白いキャンバスに荒々しくオブジェを描き始めるのも映像化されていておもしろかったのです。
ただゴッホは個人的にはアルルの風景がもう少しあるとよかったかなと思ったのでした。
会場の外ではおなじみの絵が売られていました。
おさらいもできそうですね。
結局上映中はたった1人で素敵な映像作品を堪能したのでした。(前日は賑わっていたらしいです。)しかもガイドカードを持っていたので結局無料で見ることができました。去年の後半から不運続きの私ぐらいになると天井から光が射し込む滅多にない体験ができました(そして結構晴れていた)。でも心配ご無用。スタッフの方はその日のうちに直すと言われていたのでちゃんと暗い中で観られるはず。そして常設展示ではなく4月末までの期間限定なので興味のある方には是非足を運んでいただきたいお薦めの展示です。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
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