2023-07-03 Mon
Moi!今日は最高気温が17度と少し肌寒かったのですが、概ねお天気だったので半袖で過ごすことができました。
さて木曜日から土曜日までの3日間はセイナヨキで行われたフィンランド国内でも割と大きな野外フェスティバル、Provinssiに行ってきました。
毎年テーマカラーがあり、今年はこの色。

野外フェスティバルですが、広いエリアなので座るところもたくさんあります。椅子ではなくてタイヤを2つ重ねたものですがね。

この2人のお兄さん、何をしているのだろうと思ったら、このバーの下をリンボーダンスでくぐってくださいという趣旨。もちろんバーの高さはお兄さんたちで調整してくれるので体が固い人でもOK。お祭りですからね。

木曜日のオープン直後だったのでまだ誰も休憩していませんが、パフォーマンスは5つの会場で14時から朝の2時まで行われているので、目当てのアーティストが演奏していない時はここらへんで座っている人も。そしてフィンランド人?ヨーロッパ人?はあまり気にせず地面に直接座る人も多数。酔っ払い度が高まるとなおさら。

Food Gardenとよばれるエリアは真ん中にたくさんの机と椅子が並べられ、周りをぐるっと屋台が取り囲んでいます。セイナヨキは海に面していないのであまりカモメはいないのですが、この日はたくさんの食べ物を狙ってセイナヨキ中のカモメが集結してこのエリアの空を旋回していました。

アジアンフードとお約束ハンバーガーがトレンドですかね。フィンランド料理はどこに?

ロックンスシロールの前を通るたびにカウンター内のおじさまと目が合ったのですが敢えて素通り。

初日にゲットしたのはフライドポテトの韓国風。キムチや野菜も載っていて、ヘルシーっぽく見えますが、フライドポテトですからねぇ。お腹にはたまりました。

2日目は夕方から夜にかけて雨が降ったので普通のレストランで食べ、3日目は気になるタイ料理。カレーにしました。ライスもたっぷりあり、こちらもお腹にしっかりたまりました。味は普通ですかね。もう少し何かうま味があればさらによかったのですが、まあ食べ物がメインではありませんからね。

毎年設えているバンジージャンプ。このように1人で飛んだり、2人抱き合って飛ぶ人も。高所恐怖症の私には信じられない勇敢さです。しかもお金を払ってまで。

企業が提供している休憩コーナー。360度セルフィーサービスなども提供していました。そして2日目の雨が降っていた時はきっとここは大賑わいだったことでしょう。

すごーく地味なテントですが卓球台が2台。夫に勝負を挑みましたが拒否されました。(わたくし、卓球部だった経験が少しあるもので以前打ち負かしたのでした。)

Woodland Stage内にはセイナヨキのお隣にあるウィスキーやライ麦から作ったジンなどで有名なKyrö Distilleryも出店していました。

この3日間で消費されるアルコールの量は半端ないです。缶を返せば1ユーロ返金されるにも関わらず、至る所に缶が転がり、ボランティア清掃員の人達が拾っていました。また素人の人やスポーツクラブの子どもなども積極的に拾って、その後換金している人も。まさに捨てる神あれば拾う神ありです。
Keleoというアイスランドのバンドの演奏を聞いてみました。ちょっとブルース的要素もありなかなかよかったです。

観客の1人がシャボン玉を飛ばしていて、それが幻想的でよかったです。-15度以下だったら凍りますけどね。

フィンランドの音楽はあまり聴かないのですが、Haloo Helsinki!はとても有名で私も知っています。たぶんボーカルのElli Halloはおしゃれ番長なのだと思います。いつもバンドメンバーの衣装も統一されていて、今年はチェック柄がテーマ。短めのワンピースに白いブーツを合わせてちょっとロンドン風。そしてベースも演奏するロックな女性。

このスクリーンもアーティスティックに加工されていて、プロのカメラマンが写すと違うものだなと感心しながら見ていたのでした。

この映像も素敵。肝心の曲も往年のヒットを中心に歌ったので観客は大盛り上がりでした。

この通り両方の杖を振り上げて声援を送っているファンも。足は、足は大丈夫なの?クララ?と話しかけたくなりました。(車椅子じゃないし。)

初日はちょっと軽い通り雨が降りましたが、夕暮れが美しかったのです。

2日目。目当てのパフォーマンスは深夜0時30分に始まるAntti Tuiskuだったので、雨が降っている時間は家で待機したり街の中心地で夕飯を食べて、止み始めた頃から見始めました。こちらはVVというその昔H.I.Mというバンド.で活動していたVile Valoが独立したとのことで、往年のH.I.M.のヒット曲も披露してくれました。←すべて受け売りですが、私もなじみのある曲が何曲かありました。

パフォーマンスを見るのはよいのですが、ずっと立ちっぱなしだと体に堪えるお年頃になりまして。DJがノリノリの音楽をガンガンけけているスペースがございました。そこにはなんと椅子が!爆音を左から右にスルーさせながらしっかりひと眠りさせてもらいました。

ということで0時半開始のAntti Tuisku。ダンサーと同じレベルで踊り、歌うAntti。ノリがいい曲が多いのでジムでも好んで使われています。そして彼はもうすぐ引退してスペインに住むことを宣言しているのでこれが見納め。

例えばこれもファンなら踊り出す大人気の曲。
Antti TuiskuはProvinssiを大切にしてくれていて、ほぼ毎年出演しているアーティストの1人で、今年もメインステージで2日目のトリを飾ってくれました。大物アーティストは早めの時間に出て、夜は別の街に行くというパターンも割と多いので、それを思うと彼の思い入れが伝わってきます。最後はセルフィーでお別れでした。

朝3時の風景。夕焼けではなく、朝焼けというやつですね。年に1度の朝帰り。

いつも早寝早起きなので夜が遅いと辛い。でも3日目の最初のステージは見逃せません。今年のユーロビジョンソングコンテストで2位に輝いたKäärijäです。大ヒット曲、Cha Cha Chaは蛍光グリーンのボレロが象徴的なノリノリの曲で、子ども達にも人気らしいです。防音ヘッドフォンをした子ども達もたくさん見に来ていました。

お父さんやお母さんの肩車に載せられて鑑賞する子ども達もちらほら。

左に写っている上半身裸の男性はですね、MCで次に歌う曲にちなんで”服を脱いで”というリクエストに基づいて緑の服を脱いでいるのです。女性も道徳的に問題ない範囲で脱いでいる人も。3日目はずっと雨予報を見事に回避して曇りだったのですが、最高気温が19度とかで肌寒かったため、そんなに脱いでいる人はいなかったのですが。

曲もおもしろいのですが、MCもおもしろく、観客を楽しませるのを心から喜んでいるかのよう。数年前は観客として来ていたProvinssi。それがメインステージに立つことになるなんて、というエピソードも。そして前日にステージに立った(引退宣言している)Antti Tuiskuの後釜を狙っているとか。大ヒット曲Cha Cha Chaはおなじみのボレロを着て、ダンサーを携えて2度も歌ってくれるサービス旺盛なパフォーマンス。

観客の盛り上がり、少し伝わったでしょうか?ユーロビジョンが終わってから彼はいったい何度この歌を歌ったのでしょうかね。
その後ちょっと家に戻って休み、Amphitheatreの会場へ。ここは通常サマーシアターとして使われているので座れるのですよ。事前情報なく聞いたのはPessaというジャズのラッパー。理科の実験室のようなステージ。水2本、そして彼がラッパ飲みしているのは赤ワイン。一人で曲を流して、歌うスタイル。(時々トランペットもあり)これがなかなか夏の夜にぴったりでした。

最初は曲の合間にちびりちびりいっていた赤ワイン。最終的には赤ワイン片手に歌っていました。なお、赤ワインを飲んだ方が歌に情感がこもっていました。

Carlings StageではGeorgiaというロンドンから来たというエレクトロポップのアーティスト。10分前に到着したら最前列確保できました。歌いながらドラムを叩き、

キーボードも少々。おもしろい音楽でしたが、言ってもいいですか?あの衣装がね。もうちょっとスタイリストさんに相談した方がいいかな、なんて思ったのでした。

最後はVon Hertzen Brothersを、このバンド大ファンの友達と一緒に観ました。恩恵に預かり最前列で。

実力も人気もあるバンドで、席はみるみるうちに満席。席がない人は地面に座って聞いていました。詳細は端折りますが、このバンド、ファンの方に向けてサプライズの歌を捧げてくれたのです。実力もありながらファンを大切にする。アーティストの鏡ですね。そしてフィンランドは小さな国なのでアーティストとファンの距離が近いというのも魅力です。
2日目を除き雨も避けられ、去年のようにパフォーマンスの順番も変わることなく楽しむことができました。去年はコロナの影響等少しあり、ちょこちょこ変更があったのです。友達にも会えたし、楽しい3日間でした。
ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
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