2014-05-28 Wed
Moi!本日も12度までしか上がらない肌寒いお天気が続いています。お天気も曇りで先週の夏日は一体どこに行ってしまったのだろうかと遠い目になります。
先日はトルナヴァ病院の教会をご紹介しましたが、本日はセイナヨキの新しくできた総合病院の中にあるチャペルからご紹介します。
この病院は2012年に完成し、それまではTerveyskeskus(=健康センター)と病院は別々にあったのですが、この建物ができてから統合されました。健康センターと病院の違いは、健康センターは一次的処置をするところ。つまり風邪を引いた、お腹が痛いなどの症状が出たら健康センターに行きます。その後もう少し専門的な治療が必要になった時に病院に行くことになるのです。
新しくできた病院は前からある病院とつながっていて、診察室、理学療法、救急センター、レントゲン室などの治療に関する設備も整っていますが、それに加えて温水プール(これも治療の一環にもなりますが)、チャペル、ギャラリーもあるのです。特に美術関連は別のプロジェクトで助成金を受けたので、院内のところどころに絵やオブジェが飾られているのです。
その中で一番目を引いたのがチャペルです。この彫刻はPäivi RintaniemiさんのRakkaus(=愛)という作品です。Päiviさんはセイナヨキ在住のアーティストで、Amforaというブランドで素敵な食器なども製作、販売しています。(Amforaの記事はこちらからご覧ください。)
こちらがチャペルです。
もう少し近くに寄ってみました。
パンフレットの説明にはこのように書いてあります。
愛は無限です。それはすべてのもの、悲しみと深い不快なものも含まれています。7つの葉っぱのレリーフは、それが不可能な場合でも、希望があることを描いています。愛は失われることはありません。それは、永遠に根ざしており、光に向かって広がっているのです。
白い壁に映える白い7枚の葉っぱ。とても静謐ですが、何もかも包んでくれるようなそんな温かさがあります。
この十字架とキャンドルは作家のPäiviさんが寄贈されたとのことです。
自然光が上から入っているように見えるのですが、実は色が変えられるそうです。
フィンランドに来るまでの私の教会のイメージはステンドグラスに大きな十字架、高い天井、そして瀟洒な印象があったのですが、ここでは祭壇画の代わりにこの作品が静かにライトアップされていて、今までの印象をすっかり覆されました。こんな形の教会もあるのですね。
このチャペル以外にも病院内の廊下にはこのような暖かい色の絵が飾ってあったり、(作者:Elina Försti 作品名:Pastilliheinät)
このようなモダンアートがあったり(作者:Seppo J. Tanninen 作品名:Yellow Cloud)
入口にはこのようなオブジェ(作者:Petri Eskelinen 作品名:Mia Puranen Sirocco)が出迎えてくれます。
↑ちょっとわかりづらいのですが、左のほうに扇風機が取り付けられていて風を送るとこのオブジェが回るしかけになっているそうです。
こちらは木のレリーフ。(作者名:Tiina Laasonen 作品名:Läぴnäkyvä)
このように写真が飾られている場所もありました。
そしてこちらはアートではないのですが、個人の所有物を展示しているコーナーも。相当なバイク好きのようですね。この展示は定期的なものではなく、要望に応じて随時入れ替えているそうです。
さり気なく置いてある椅子もおしゃれです♪
今回は時間の関係で全部見ることはできませんでしたが、他にもいろいろな作品があるそうです。希望者があれば案内もしてくれるとのこと。
フィンランド語ですがホームページはこちらです。
http://www.y-talo.fi/index.html
この作品達から伝わるかもしれませんが、病院なのにとても開放的で落ち着く場所なのです。天井が高いのも一つの理由かもしれません。順番を待っている間に美術品巡りをするのもいいかもしれません。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
美術品巡りもいいですが、院内で迷わないように注意、に
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