Visit Lakeus Amos Rex美術館のHans Op de Beeck展
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Amos Rex美術館のHans Op de Beeck展
Moi!

昨日はずっと曇りの陰鬱なお天気でしたが、今日はいいお天気に恵まれています。最高気温は5度で、なんかもう冬ですよね。

さて、先週ヘルシンキに行ったときに気になる美術館の展示に行ってみました。Kamppiショッピングセンターの近くにあるAmos Rex美術館です。この美術館はセイナヨキの新しい図書館、Apilaの設計も手掛けているのです。外から見るとこんな感じ。
Amos Rex

美術館は地下にあるのですが、地下におりる窓から外の様子も見えます。
Amos Rex中から

天井にはスカイライトがあり、自然光が入ってきます。
Amos Rex天井1

天井の雰囲気もよいですよね。
Amos Rex天井2

今回のHans Op de Beeck展、すごくよいという口コミを見かけて何の気になしに行ったのですが、美術館の外に列ができていて入場制限がされていました。秋休みで学生も多かったせいもあると思われます。これは見終わった後に撮ったものですが、私が並んだときはもう少し列は長く、30分ぐらい待ちました。待っている時に中東風面立ちの若い女性グループから”これは何の列ですか?”と聞かれました。ええ、フィンランドで並んでまで待つというのは珍しいですからね。美術館だと答えると納得してどこかに行ってしまいました。
Amos Rex列

展示室に踏み入れたらそこはモノトーンの静寂の世界が広がっていて、圧倒されました。
Tatiana (soap bubble)という作品。一瞬本物の人かと思うような、シャボン玉を丁寧に持った少女像。少女の上にはシャボン玉もあるというリアルな作品。
Amos Rex Tatiana

こちらはThe Settlementという作品。日本にもありそうなひっそりと存在する海辺の街。どこか郷愁を誘うような魅力に見入ってしまいました。
Amos Rex The Settlement1

暗い中に灯る灯りの温かさとか。少し建物が朽ちている感じも細やかに表現されていました。
Amos Rex The Settlement2

The Cliffという崖の上に座った14歳の少女と少年の作品。解説によると少年は少女に熱い視線を送っているのに少女は少年のことを見ず、前の恐らく水平線をまっすぐに見つめているアンバランスさ。洋服の質感とかも見逃せません。
Amos Rex The Cliff

彼の作品はどこか寂寥感漂う作品が多いです。この少年もビー玉遊びに興じているはずなのに、どこか手持ちぶさたのようなちょっと寂しそうな表情、と思いきや解説によると目を閉じて集中しているのだそうです。
Amos Rexビー玉

がいこつの上に止まる蝶。静物画のようなぶどう、本のどっしりとした感じも伝わってくる不思議な作品でした。
Amos Rex 本の質感

The boatmanという作品。ボートをこぐ少年の筋肉や角度、躍動的でした。
Amos Rex The boatman

BGMもないモノクロの空間の真ん中にあるメリーゴーラウンド。Op de Beeckさんはこれを馬鹿気た悲喜劇の演出だと考えているとのこと。
Amos Rex Danse Macabre

よく見たらがいこつと化したパラソルを持った女性が立っていたりするのですよね。
Amos Rex Danse Macabreアップ

この作品の正式名称はMy bed a raft, the room , the sea and then I laughed some gloom in me。Op de Beeckさんは子どもの頃ベッドがいかだで、海に浮かんでいることを想像していたそうです。
Amos Rex少女1

枕のふかふか具合とか、ブランケットの皺、ナイトテーブルに置かれた小物などの再現性に妥協なし。
Amos Rex 少女2

Brianという作品で、この少年中は瞑想中とのこと。手には水晶玉を持っているのですが、この後ろ姿の肉付きとか自然過ぎて実は白塗りの生きている人間が座っているようにも見えたのでした。
Amos Rex 少年の背中

The Silent Pianoという作品。鍵盤が全部白。そのせいか中世の古いお城にあるピアノを想起しました。
Amos Rex Silent Piano

等身大やミニチュアの作品が多かったのですが、これは巨大ケーキでした。スポンジの感じもふわふわに見えてくるから不思議。Happy Birthdayという作品。
Amos Rex Happy Birthday

Stargazingという作品。周りを水に囲まれた岩山のてっぺんにはツリーハウスがあります。岩山には頂上に上るための階段があり、これも細かいのです。
Amos Rex Stagazing

もう1度行ったらまた違った発見がありそうなおもしろい展示でした。

ミュージアムショップにはマリメッコ商品も売られていました。
Amos Rexミュージアムショップマリメッコ

今回の展示は写真ではなかなか細やかな再現性は伝わらないと思うので、もし興味があり、観に行けるなら足を運んでいただきたいです。並んだ甲斐がありました。

ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。

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フィンランド国内旅行 | 21:24:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
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