2022-08-05 Fri
Moi!今日もよいお天気(確か夜中に雨が降っていた気も)で最高気温は22度。少しずつ秋の雰囲気が増してきていますが、もう少し20度前後のお天気は続くようでホッとしています。
さて今回はパリに行った理由の1つ、モネの家と睡蓮の池があるジヴェルニーの旅行記です。ジヴェルニーはパリのサンラザール駅から1時間半前後なので日帰りで充分行けるところ。でも他の予定を入れるとちょっとタイトになってしまうので今までなかなか行くチャンスがなかったのです。また寒い時期は開園していないのもその理由の1つ。
チケットはフランスの国鉄、SNCFのサイトから購入できます。サンラザールの駅は広く、しかもプラットホームの番号がなかなか表示されなくて戸惑いましたが、駅の表示板が色分けされていて、Vernon-Giverny行きがブルーになっていることに気づきました。プラットホームもよく見ると黄色、紫、ブルー等番号によって色分けされていたので、ブルーのエリアで電車を待つことができました。座席指定はなし。行きはエアコンなしの古い車両でしたが、朝だったので蒸し暑さはなかったです。Vernon-Giverny駅からは直通のバスが待機しているのでそれに乗ればOK。電車は1時間に1本なのであらかじめ帰りの電車とバスの時間を確認しておいた方がよいです。(←僅差で間に合わなかった人。)
モネの家の敷地はとても広大ですが、こちらがモネが暮らしていた家。
そうそう、ジヴェルニーに行く予定がある方ならこの本をあらかじめ読んでおくのがお薦めです。私はTwitterでお薦めされていたのをタイトル買いしていたのをすっかり忘れていて、この旅から帰る時にたまたま見つけて読んだらすごくおもしろかったのです。
モネの家は広いのですが、そこに入るのに長い列ができていて、前の人についてぞろぞろと色々な部屋を回っていくのです。アトリエにはこれでもかというぐらいモネの絵が飾られていました。当たり前ですけど。
好きな作品のうちの1つ、”散歩、日傘をさす女性”。近くで見ると目とか鼻とかはっきり描かれていないのに遠くから眺めると妖艶なカミーユ夫人の表情が浮かび上がってくる不思議な絵。
そしてモネの家の中にはたくさんの浮世絵があって驚きました。
こちらにも。この謎は”モネのあしあと”を読んで解けました。当時日本国内では浮世絵は二束三文で売られていたのを、ヨーロッパに持ち込んだ日本人がいて、モネを始め多くの画家に大きな影響を与えたのだそうです。確かに決まりに沿って描く宗教画や堅苦しく見える肖像画などに比べると随分自由な感じがします。構図なども大きなインスピレーションを与えたのだとか。
このネコも日本のネコと説明書きがありました。別に私が何か貢献した訳でもないのに誇らしい気持になったのでした。
この写真はモネの絵にもよく登場する太鼓橋。実際の橋はリニューアルされていました。
オシュデ一家と共に越してきたモネ家の食卓は大きいですよね。
黄色い食卓と対照的にキッチンはブルーで統一されていました。この色合いはフィンランドではなかなか見かけない気がします。
バルコニーから見た広大な庭。
そう、モネの家は睡蓮の池も有名ですが、きれいに手入れされた大きな庭も見ごたえがあります。庭仕事にはまっている家人はたくさん花の写真を撮っていました。モネも庭師を6人雇っていたとのことですが、お手入れの大変しがいのある庭でした。それに南部なので咲く花の種類も多そう。
おっ、川が見えてきましたね。家人は竹に反応していました。フィンランドではほとんど見ない(というか生育が難しい?)ですからね。
橋が!あの橋が!なのですが、ちょっとこれじゃない感がね、あったのですよ。
それでも池にはたくさん睡蓮が浮かんでいました。
モネは季節によって表情を変える睡蓮を”今日も違うな”と描き続けたのかなと思いを馳せながら池のほとりを歩いたのでした。
花のピークはいつ頃なのでしょうかね。一部ピンクの睡蓮が咲いていました。
橋もちょっと離れたところから見るとよいですね。
池の周りはこんな感じの通路もありました。
モミジがもし植えられていたら紅葉の時期の様子も見てみたいものです。
ここも観光客(私達も含む)で賑わっていました。
これはもしや藤棚?これも日本の影響なのか?それともフランスでは割と普通にあるものなのかは謎。それ以前にこれが果たして藤なのかも謎。
この通り庭は緑にあふれ、念入りに手入れされているのがよく伝わりました。
食べかけで失礼!もしかしたら1本前の電車に乗れるかもと最速スピードで食べ始めたものの、どうあがいても乗れないとわかったので写真を撮る、の図。オムレツってフランス発祥でしたっけ?案外オムレツは食べていなかったのでこちらでトライできました。
最後はショップで旅の思い出/お土産を買って終わり。
モネ作品のイーゼルと共に、北斎の浮世絵グッズも売られていてこれもまた嬉しかったのでした。
実はモネの家に行く前にジヴェルニー印象派美術館にも行きました。
その名の通り印象派の絵画を展示している美術館で、モネの作品も1点ありました。(実はモネの美術館と勘違いしていました💦)
こちらはTheodre Earl Batlerという人の作品。
淡い色調と月の影が印象的な絵。ニューヨークの街だそうです。
Maurice Denisの作品も印象的でした。時々こういった雲を見ると私の場合は写真に撮りたくなります。
日本っぽい絵だと思ったらまさに日本の平松礼二氏の作品でした。
ボケてしまいましたが屛風画も。モネの時代屏風画ももてはやされたそうです。
一方こちらはIsabella Chatelinの作品。2019年の4月から1年間Saint-Valery-en-Cauxの風景を描き続けたのだそうです。単体として見てもいいのですが、こうやって全体的に見るのもいいですよね。
そしてここも小ぶりながら庭がありました。驚くべきことはセクションごとにテーマカラーが違っていたのです。例えばここはピンクのセクション。様々なピンク色の花が植えられています。
こちらは見ての通りパープルのセクション。フィンランドでは育つ種類が少ないから難しいかもと現実的なことを考えたことはさておき。
Vernon-Giverny駅です。ここに降り立つお客さんはほぼモネの家目当ての観光客と言っても過言ではないと思います。
モネが描いた時代とそんなに変わらないサンラザール駅。
行きは気付かなかったですが、モネの絵もあり、こんなのがあるとワクワク度がアップします。
モネの絵がお好きな方や、きれいな庭を見るのが好きな方にぴったりの場所です。もうちょっと観光客が少なければ言うことなしだったのですが、私も立派な観光客ですから文句は言えません。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
植物を育てるのがお得意なグリーンサムをお持ちの方も、いただきものの蘭をたった1週間でダメにしてしまう方(それは私)も
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