2014-05-01 Thu
Moi!Vappuの日を迎えました。お天気が少し心配されていましたが、どうやら晴れそうですが、ちょっと外は肌寒く風も吹いています。街ではいろいろなイベントが催され、メーデーというよりはお祭り騒ぎを楽しむ傾向が強いように思います。
そんなVappuの前日にブルースのライブがあったので行ってきました。ライブ会場となったのはホテルAlma。駅のすぐ近くにある外観かわいらしいホテルです。以前はVR(日本のJR)の労働者会館だったのですが、火事ですべて焼失。その後ホテルとなったようです。
ライブ会場はお昼はここでランチも食べることができます。昨日はライブということで舞台はしっかりセッティングされていました。(どうもこれを見ると旅館の宴会用の部屋を思い出すのは私だけでしょうか。)
そしてちょっとレトロっぽいランプも素敵です。ブルースのライブにはちょっと…ですが、要は中身です!
昨日ライブを行ったのはMicke & Lefty、Lumberjacks、Mickebjorklof & Bluestripの3つのバンド。バンドメンバーの多くはエテラポフヤンマー県(フィンランド中西部)出身とのこと。開始は20時から。そしてなんと0時半頃まで演奏してくれました!
たまたま新聞でこのライブの情報を見かけて、家人はブルースが好きなので”ちょっと行ってみる?”のノリで決めたので、あまり大きな期待もしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
この写真、全員は入らなかったのですが最初はギター、ドラム、ベースの3人で。驚くことに3人とも歌がうまい!ハーモニカを演奏したり、歌ったりと多彩な才能を見せてくれます。他の2つのバンドは一部メンバーがかぶったり、違うメンバーが入ったり。でもどの人も迫力ある素晴らしい演奏でした。
隣に座ったご夫妻は前々からこのバンドメンバーと家族ぐるみのお付き合いがあるらしく、いろいろなことを教えてくれました。このギター奏者、これではないのですが90年前のギターをこれまた巧みに演奏したのですが、その音の味わい深いこと!
そしてちょっと私の友達に似ているベース奏者。彼はハイトーンヴォイスの持ち主なのですが、またその声が私の好み。思わず聴き入ってしまいました。
ブルースといえばハーモニカ。この人のハーモニカも琴線にふれてきます。
左から2番目の人は打楽器の一部。なんという楽器なのでしょうか。こんなのも使っていました。
私達は”混むかもしれない”というホテルの人のアドバイスで早めに到着したおかげで、一番前の真ん中の席に座ることができたのですが、最初に気になっていたのは席の前に広がる大きなスペース。
そう、それはダンス用のスペースだったのです。最初のバンドのときは食事をしている人もいたし、お客さんもそんなに多くなかったのですが、1組のダンス好きのお二人が待ちきれずに踊り出しました。
そして段々アルコールも入り、曲も盛り上がり、お客さんも増えてきて、後ろの方で立って聴いていても楽しくないとばかりにどんどん、どんどん踊る人が増え続け、押し合いへし合い状態に。座ってパフォーマンスを見ることも不可能になりました。この写真はまだ”写真を撮る”スペースがあったときのもの。この後さらに人が増えたのは言うまでもありません。
このように自然に演奏される音楽に身を委ねて自由に自分を表現できるフィンランド人達を見て少しうらやましくなりました。まだまだ”ダンスは苦手だから”とか”うまく踊れないから”というような目に見えない観念から自分を解き放つことができませんでした。これは文化や学校教育の違いもあるのかなと思った夜でした。一方40代以降の世代は若い頃のディスコ時代のベースもあり、このライブもいわゆる”中年”層が多かったのですが、最近の若者はインターネットやスマートフォンなどで音楽を聴くものの、こういったライブに出かける率が減ったというニュースを読みました。やはり”生きた”音楽のよさ、また同じ場で同じ感動を共感しあえるのもライブならではの特権。この4時間半に渡るライブ、20ユーロ。20ユーロ以上の価値をもらいました♪
こちらは彼らの演奏です。
祝日前に素敵なライブを聴くことができてラッキーでした。
ところで、わたくしは明日から2泊で旅に出かけます。また週明けにはその旅の模様もアップできるかと思います。少し早いですがよい週末を、そしてよいゴールデンウィーク後半戦をお楽しみください。
両替は昨日ぎりぎり銀行に駆け込み、パッキングはもちろんこれから。忘れ物がありませんように、に
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