2019-02-12 Tue
Moi!昨日のプラスの気温から一転して朝は-8度。溶けかけた雪もきりっと凍っています。そして久々のいいお天気で爽快です。
さて、今日は映画の話題です。2月6日は”サーミ人の日”でした。サーミ人とは”スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族。フィン・ウゴル系のうちフィン・サーミ諸語(英語版)に属するサーミ語を話すが、ほとんどがスウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、ノルウェー語なども話すバイリンガル”(Wikipediaより)だそうです。北海道のアイヌ民族に共通するところもあるのですが、興味深いのが住んでいる地域がスウェーデン、フィンランド、ロシア、ノルウェーに渡っているところ。”サーミ人の日”には国境をまたいでサーミ人が集まってこの日を祝うのです。
そしてこのサーミ人の日に、観たい映画リストに入れていた”サーミの血”がテレビで放映されていました。気付くのが少し遅く、始まりを見そびれたのでネットで観ました。フィンランド在住の方なら4週間以内ならこのリンクで観られますが、スウェーデン映画なのでスウェーデン語にフィンランド語の字幕となります。(英語の字幕なし)
https://areena.yle.fi/1-4391243
とにかく主演女優(若い頃も年を重ねた後も)の目力が素晴らしかったです。

出典:https://www.uplink.co.jp/sami/#intro
ネタばれになりますが、映画の舞台は1930年代。サーミ人は蔑まれ、スウェーデン語を学ばされ、職業はトナカイ放牧等に限定され、常に民族衣装(←これがかわいい)を着ているので街を歩いていても蔑まされたり避けられたりする、そんな位置づけ。そんな状態を強い意志を持って打破する少女。でもいつも彼女の瞳には強い意志と故郷を捨ててしまった寂寥感の両方が宿っているのが印象的でした。
サーミ人の歌うヨイク、それさえも映画の描かれた時代では蔑みの対象。でもそれがとてもよいのです。ヨイクをきちんと聞いたのはSoljuのコンサート。迫力があってスピリチュアル。これをラップランドの自然で聴いたらもっとフィットするのだろうな、と想像しながら聴いています。
今はサーミの文化も浸透し、国営放送ではサーミ語のニュースも流れ、Soljuのようにヨイクを演奏するバンドも出てきました。少数になってきていますが、是非この文化を継承していってほしいと願うのでした。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
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