2018-12-03 Mon
Moi!今日の最高気温は0度。お昼過ぎまで曇りですが15時頃から雪が降るようです。ただ明日は気温が上がって雨の予定なのでせっかく降った雪も溶けてしまいそう。この時期の雪と雨のせめぎあいが続きそうです。
さてクリスマスが近づいてきているのもあり、最近郵便局をよく利用しています。日本に住んでいる方にはあまり関係ありませんが、フィンランドの郵便事情でわかったことについてご紹介します。
郵便は私がこちらに来た8年前は海外に出す手紙も国内も確か1€(1€≒130円2018年12月現在)以下でした。それが年々みるみるうちに値上がりして今や1.5€となりました。日本などに少し早く送るには1.6€。
驚くのは海外向けの小包です。
まず 25 x 35.3 x 3cmより大きいものはすべて小包扱いになります。例えそれがどんなに軽くても。
小包になると日本向けだと最低料金が42.9€になりますちなみに日本のような船便もなく、手紙に適用される”Economy"とよばれるちょっと料金が安くて時間がかかる便もありません。詳しくはこちらのリスト(英語)でお確かめください。日本はZone4になります。
https://www.posti.fi/private/send/international-parcels.html
そしてこの最低料金で出すにはまずはネットで手続きする必要があります。
こちらのページからどの国に、どのサイズを送るのかを選び、荷物の中身などを記入し、相手先の住所、差出人の住所などを入力し、最後に支払うという流れになります。支払いが終わったらメールアドレスに領収書と送付状のPDFファイルが送付されるので、送付状を印刷して荷物に貼りつけ、郵便局に持っていけば終了です。(窓口に出す必要なし。)こういった一連の作業を自分で行うと5€安く送ることができ、また窓口で並ぶ必要も待つ必要もなくなります。ちなみに私はこのシステムを知らずに行ったので、窓口の人が私の手書きの住所を見てタイプしてくれましたが、まあ当然時間、かかりますよね。
国内の小包配送もぐんと変わっていました。
安くあげようとするとやはりネットでの手続きが必要になります。この場合相手先のメールアドレスと、テキストメッセージが送れる携帯などの電話番号(会社の電話番号などは不可)が必要になります。
郵便局は人員削減し、仕事を集中しようとしているため、もし宛先の住所に届けてほしい場合で朝配達希望の場合は+11€、日中配達希望の場合は+10€、時間指定の場合は+12€必要になります
つまり配送料が5.9€でもその人に直接届けたければ3倍近くの料金を支払うことになるのです。
ではその追加料金を支払わないで済む方法はというと最寄りの郵便局か、Smartpostとよばれる私書箱のようなロッカールームでの受け取りを指定するのです。Smartpostは最近ではスーパーやショッピングモールの中等に設置されているので買い物帰りに取りに行けるし、郵便局のように並ばなくていいのが魅力です。私の郵便番号を入れたら5つのSmartpostの候補が出てきました。いずれも買い物帰りに寄れそうなところ。郵便局は配送がすんだら受取人にテキストメッセージで荷物が届いていることを知らせるという仕組です。
人手が足りないなら発送者に必要な情報を入力させ、受取人に荷物を取りに行かせるというシステム。なかなか斬新な発想です。加えてこちらでは郵便受けに入らないものは家には届けてくれず、通知が入っているだけ。その通知を持って郵便局に取りに行かなければならないので、多少お金がかかっても自宅まで届けてくれるサービスが増えたのはいいことです。
ただね、個人的には郵便料金が高過ぎるのと、発送日数に波があり過ぎるのでこれから極力郵送は避けていきたいと思っているところ。たぶん日本のように荷量が安定していないのでタイミングがよければすごく早く着くし、タイミングが悪ければひたすら遅くなる、でもその予想はできない、そんな印象を受けます。昔は日本に5日ぐらいで届いていたのですけどね。先月は10日ぐらいかかりました。先日はTwitterでヘルシンキ在住の方が日本までたった4日で到着したと教えてくださいました。ちなみに数年前から国内だと火曜日の配達が廃止されたので土日と火曜をまたぐと1週間ぐらいかかると考えた方がよさそうです。日本のように郵便でなければ他の宅配業者で、という選択もないのでこればかりはどうにもなりません。
村上春樹の”遠い太鼓”のフレーズがよみがえるこの頃。
とにかくイタリアの郵便制度には問題がある。いや、問題があるというような生易しいものではない。はっきり言ってひどい。どれくらいひどいかは、おそらく一般的な日本人には想像もできないだろうと思う。僕は日本からこちらに手紙を出すという人に何度も何度も口をすっぱくして忠告した。イタリアの郵便機構は最悪に近いですから、急ぎの用事があった(というか、あってもというか)手紙なんかで書かないでください。書いても無駄ですから。ものすごく時間がかかるし、着かないものもいっぱいあります。だからもし手紙を書いたとしても、それがつくことを期待しないでください。着いても着かなくてもどっちでもいいけど、まあ暇だから書いてみたというような手紙だけに限って出してください。
フィンランドはイタリアほどひどくはないですけどね。それにこれが出版されたのは1990年だから今は改善されているかもしれません。と言いつつ数年前に7月にイタリアから出したポストカードが12月にフィンランドに着いたことはあります
インターネットが発達して便利になっているものの、こういう事実を突きつけられると陸の孤島に残されたような感覚です。北部の片田舎に住む友達によるとさらに大変そうですが、これを書くとまた長くなるので別の機会があればその時にご紹介します。
切手のデザインなどはいいんですけどね。これは去年フィンランドが独立100周年を迎えたときに店頭にあったもの。
ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
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