2018-11-25 Sun
Moi!幸い今日もいいお天気でしたが、体がだるくてダラダラしていたらあっという間に日が落ちていました

さて、1、2年ほど前にkonmariという日本語がフィンランド語にもなっていましたが、先日は新聞記事でhikikomoriという単語を見かけました。セイナヨキの隣町、ラプア出身のAri Hassioさんは”Hikikomorit”(ひきこもりの複数形)という本も出版しているとのこと。

出典:www.adlibris.com
フィンランドでも日中PCの前から離れず、社会的接触を避け、家族から孤立する人達がどんどん増えているとのこと。ちなみに日本語発祥の”Hikikomori”はフィンランドで既に何年も使われ続けていてまだ適切なフィンランド語がないとのこと。
フィンランド語も日本語のように省略語があり、例えばマクドナルドはマッカリ、City Marketはシダリといった調子でhikikomoriは”hikky”(=ヒッキュ)というのだとか。ひきこもりをしている人達のウェブ上のフォーラム、"Hikikomero"というのもあるのだそうです。さらにhikikomoriは進化を続け、”Semi-hikky”という仕事や学校には通っているけれども社会に関与したくない若者たちを指す言葉もあるのだとか。
Hassiさんはフィンランドと日本のひきこもりの比較もしていて、日本でのひきこもりの多くの原因はいじめや外的要因が多いのに対し、フィンランドでのひきこもりの原因は心の問題からくるものが多く年齢も日本に比べると若い層が多いのだとか。日本との大きな違いは住居。フィンランドの若者は両親のもとを離れて一人暮らしする人が多いのに対して日本では両親の家に同居が多いということ。これはセーフティネットの違いもありますね。そういう意味ではフィンランドのひきこもりの位置づけと日本とは微妙に違うものですが、いずれにしても社会との関わりを持とうとしない点は同じといえます。
この言葉が広まってほしくはないのですが、こんなところでも日本語が使われているということでご紹介しました。
ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
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