2023-10-25 Wed
Moi!今日もグレーの空で陰鬱なお天気。最高気温は-1度でしたが冬タイヤに交換してもらった後に思い切って洗車もしてきました。冷え込みが厳しくなってくると洗車もできなくなります。私の車はその前にどうしても済ませておくべき汚さだったのです。
それはさておき、今回のヘルシンキ滞在では美術館巡りがテーマ。まず訪れたのはSinberycheff美術館。SinebrychoffというのはWikipediaによると
シネブリチョフ(フィンランド語: Oy Sinebrychoff Ab)はフィンランドのブルワリー、ソフトドリンク製造販売を行う企業。ヘルシンキで1819年に創業しており、フィンランド国内および北欧で現存するブルワリーとしては最古である。
1819年にロシア人商人のニコライ・シネブリチョフ(露: Николай Петрович Синебрюхов)によってヘルシンキで創業された。後に全ての醸造所をケラヴァに移転している。
1999年末に経営権がカールスバーグに移転している。
ちなみに有名な製品はカルフビール。
Sinberycheff美術館はこちらもWikipediaによると
美術館の建物は1842年にロシア出身の実業家、ニコライ・シネブリチョフによって彼のビール(シネブリチョフ)の醸造所に隣接して建てられたものである。醸造所は1992年まで稼働していた。ニコライの兄弟が住み、甥のパウルが美術品収集を行い、1921年に収集品をフィンランド政府に寄贈した。1975年にフィンランド政府が、建物を買い上げ修復を行い、1980年に美術館として開館した。
とのことで、いわゆるお屋敷が美術館になっていました。この煌びやかさはフィンランドらしくないと思ったのですよ。

シャンデリアの影。

美術館というかお屋敷の各部屋の壁にはこれでもかと言わんばかりの肖像画や宗教画が飾られていましたが、多ければいいってもんじゃないと思ったのでした。結局撮った写真はこの2枚でした💦
その後アテネウム美術館に行きました。家人はミュージアムカードを持っているので無料で入れるのですが、私のガイドカードは無効のため20ユーロ。結構高かったのですが、特別展は私の好きな印象派だったので見応え充分で満足したのでした。
本物の写真と見紛う静物画。

フィンランド国内で最も有名な絵の1つ、Akseli Gallen-Kallelaの作品。この絵はあまり好きではなかったのですが、別の場所で特別展を見てから改めてこれを見ると、真ん中の絵の水紋を始めその技巧のレベルの高さを再認識した次第です

こちらの絵は知る人ぞ知る、トーヴェ・ヤンソンの自画像画。

これはセルラキウス美術館で観た作品と似ています。手にしているのはフィンランド人なら誰でも知っているElovenaの箱。目力。

これも国内ではとても有名。Helene Schjerfbeckの作品。日本でも確か数年前に映画が公開されたり、特別展が開催されたので知っている方もいらっしゃるかもしれません。

今の時期この戦争の絵を見ると特に心が痛みます。

いいお天気の夕暮れは本当にこんな感じ。切り絵のようなシルエットが印象的な絵でした。

こちらはまた別の意味でシルエットが美しく心惹かれた作品。

こちらも有名な画家、Magnus Enckellの作品。ちょっとゴツゴツした印象ですが、この花の絵は色合いも画風もふんわりとして目に留まったのでした。

シスレーの冬の絵。展示は画家別ではなく、テーマ別に展示されていました。これはそう、冬のテーマの作品のうちの1つ。

こちらは春。このもやっとした暖かい空気の感じがよいですよね。

Alfred Finchの作品。この画家はあまり知らなかったのですが、イギリス人の両親を持ちベルギー生まれでありながら、後半生はフィンランドで過ごしたとのこと。

この柔らかいタッチはルノワールの作品。

こちらはEllen Thesleffの作品。オウルの美術館でちょうど彼女の特別展をしていてこの絵を観たのを思い出しました。

Verner Thomenの作品。アルベルト・エデルフェルトの絵の構図が似ているように感じたのは私だけでしょうか?

ポール・シニャックの絵。夏の風景、いいですよね。

こちらの絵は馬の背中に当たる太陽の光と、絵の色合いに惹かれました。

本当は日曜日にEMMA美術館に行きたかったのですが、さすがに3つは無理と翌日出向いたら…月曜日は美術館は休みというのをすっかり失念していました。こちらは次回の課題とします。

初めてフィンランドに来た時にアテネウム美術館に行き、家人から”これが教科書にも載っているような有名な絵”と教えてもらった絵をどれも知らなくて、逆に私が知っている画家の絵がほとんどなくて、なんだかとんでもないところに来たかも?と思ったのも今はいい思い出。少しずつ他の作品を見ていくと理解も深まり、愛着も湧いてきました。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
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