2022-08-11 Thu
Moi!今日は昨日に比べて曇りがちなお天気でしたが、気温は21度まで上がりました。穏やかな日が続いています。
さて、昨日に続いてヘルシンキのお上りさんの旅、今回は食べ物以外のご紹介を。
ヘルシンキといえば大聖堂ですよね。やっぱり写真映えするのでついつい撮ってしまいます。
市場の近くにあるアマンダ像。メーデーイブにはこの辺が大変なところになる場所。
以前も書きましたが、フィンランドにはミュージアムカードというのがあり、それを買えばフィンランド国内のほぼすべての美術館が1年間無料で入れるのです。家人はミュージアムカードを、私はガイドのカードがあるのでそれで2人で気軽に美術館に入ることができるのです。まあ正直なところ、ハズレの美術館というか個人的に響いてこない美術館もあるのでお試し感覚で入れるのがよいのです。
まずは街中のKämpの地下1階にあるMuseum of Photography K1という写真美術館に。今回のテーマは”Forest of the North Wind”。森の木の様子が美しい写真に収められていました。
写真だけでなくこのようなオブジェもあり、見入ってしまいました。
系統図のようなオブジェも。
拡大すると一つ一つに森で撮った写真が写っているのです。
まさに森からの宝物。
暑さにうんざりしている方に涼をお届けします。これは雪が降り始めの季節でしょうね。真ん中の木だけが雪に取り残されて茶色く浮かび上がっているかのよう。
森の動画もあり、小ぶりながら印象的な写真がたくさんありました。この美術館、前回も素敵な展示をしていたので、もしヘルシンキで時間がある方はよろしければ。ちなみに同じ建物にはマリメッコ、Cos、&other stories、2Fにはおしゃれな雑貨などのショップもあり、ショッピングでも外せない場所なのです。
今回は中には入りませんでしたが、Amos Rex美術館には期間限定で屋外で展示されている日本人アーティスト、川俣正さんの作品も見ることができました。
どちらもすべて廃材で作られたいわゆるエコ?な作品。
KämpではなくKamppi(Mujiが入っているショッピングモールです)の近くにアジアンショップができたと密かに噂を聞きつけて周りをうろうろしていたら、アジアンショップは見つからなかった代わりにアルヴァ・アールト設計のSähkötaloに出会うことができました。なんとここはフィンランドでよく見かけるコーヒーのチェーン店、Robert's Coffeeだったのです。
お客さんが誰もいないのをいいことに興奮気味に写真撮りまくりました💦天井からは自然光が射し込んで明るい。
天井の白さと壁の落ち着きの対比がまた意外でよいですね。
このランプはあまり見たことがないのですが、アールトのデザインなのでしょうかね。
圧巻のファサード。紛れもないアールトですね。アールトの建物はドアハンドルで気づくことが多いです。今回も。
一方こちらはヘルシンキ中央駅構内のイタリアン。駅の構内でこんな天井の高い歴史ある雰囲気で食事できるのは素敵だと思うのです、はい。
翌日向かったのはケーブル美術館。前々から行ってみたいと思いながら、メトロに乗って行かなければならず、なかなか足が向かなかったのですが、今回家人がここの写真美術館を提案してきたのでちょうどよかったのです。
こちらの建物は中には入れたのですが、土曜日だったためか受付も閉まっていて閑散としていました。
もう1つの建物には3つの美術館/博物館が入っていて、これが写真美術館。Agnès Varda展でした。ちなみにアレクサンダー・カルダー家族。映画のポスターにでもなりそうな不機嫌ぶり。
フィンランドの森の写真が投影されていて、床の写真もどんどん伸びていく仕掛けになっていました。写真のことは詳しくないのですが、個人的にはKämpの写真の方が印象的でした。
次に行ったのがホテル&レストラン博物館。シナモンの甘い香りがする博物館は初めて。臭覚に訴えてくる博物館とは新しい形ですね。
最初にこんな展示があり、後はレストランやホテルの時代変遷を紹介した博物館でした。
3つ目は劇場博物館。展示はダンスに関する展示、衣装関連の展示、舞台装置など。
ダンスセクションにはレジェンドのダンサーの写真等も飾られていたのですが、どうもこちらが気になりまして。この無表情ぶりがフィンランドらしいというか。
衣装は華やかなドレスもたくさん。フィンランドでも昔はこういうドレスとか来ていたのでしょうかね。上流階級の人達なら着ていたような気もします。
舞台装置があって、照明とか自分で調節できるようになっていたと思われます。
また中心地に戻り、Kamppiの広場にホッケーの特設会場が設営中でした。こういうのを空気で膨らませていたので機材の移動とか便利そうだなと思ったのでした。ある意味エコかもしれません。
KamppiのFazerカフェでまったりとしながらTwitterなんかをチェックしていたら、すぐ近くにあるHAMでの展示がいいという情報が流れてきて、即行ってみました。
展示はGreta Hällfors-Sipilä & Sulho Sipiläの夫婦展。特に奥さんのGretaさんの絵が明るくて自由で惹かれました。これはBathing Cabinという作品。柔らかな色合いもいいですよね。
Gretaさんが描いた教会の絵。
同じ窓から見た旦那さんのSulhoさんの教会の絵。旦那さんはちょっと生真面目なタイプの人だったと思われます。
HAMにはトーヴェ・ヤンソン(8月9日がお誕生日でしたね)の絵がありましたが、久々に行ったら写真も何枚か加わっていました。写真の中のトーヴェはいきいきとしていて楽しそう。
美味しい食べ物、美術館、ショッピングなど都会に行くと魅力的なものが溢れています。またこれから長い冬がやってくるので命の洗濯に出向きたいと思ったのでした。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
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