2022-04-20 Wed
Moi!1週間前の寒さが嘘のようにいいお天気、かつ暖かいお天気。最高気温は16度なのでもう何度か上がると川で泳ぎ始めるフィンランド人が見られるはずです(半分本気です)。庭に植えたチューリップも時間を取り戻すかのようにぐんぐん伸びていて、どんどん自然界が活性化していくのを目を細めて眺めています。
さて、先日セイナヨキの隣町、ラプアに本社があるLapuan Kankuritが2つの賞を受賞したという嬉しいニュースが舞い込んできました。
ちなみにLapuan Kankuritはフィンランドで有名なテキスタイルの会社で、キッチン用品、サウナ用品、バス用品、ショールなどシンプルながらスタイリッシュな製品を作っている、日本でも人気のブランドです。
まず最初に受賞したのはKeskuskauppakamari(=中央商工会議所)の2022年ブランド賞。この賞の歴史は短く今年で3回目。過去の受賞者はフィンランド人の誰もが知っているMarimekkoとYle(フィンランド版NHK)。どちらも本社は首都ヘルシンキ。地方都市(人口1万4000人)の企業が受賞するというのは大快挙ではないでしょうか。またこの辺り、都会、地方関係なく平等に選出しているのがフィンランドらしいような気もします。
そんな嬉しいニュースのすぐ後にまたSuomen tekstiili ja muoti ry(フィンランドテキスタイル&ファッション協会)のテキスタイル&ファッション賞を受賞。Lapuan Kankuritは1917年に設立され、Esko HjeltとJaan Hjeltは4世代目。テキスタイル業界は何年もの間低迷し、多くの会社がフィンランドから撤退していましたが、最近になって新たに注目され始めたことは喜ばしいことだとJaanaさんは語ります。またビジネスにおいて責任ある製品を作ることは生命線。生産のスタート地点は、長く使える製品です。天然資源を過剰に消費することは深刻な課題で、Lapuan Kankuritは、低コストの品質の低い製品の生産に反対の姿勢を取っています。
また、企業が今年または翌年の結果だけを追求していた時期がありましたが、今では、すでに多くの企業が環境や未来について深く考えていると思います、とも。サステイナブルな製品を作るためにLapuan Kankuritはは現在、ラプアに新しい羊毛紡績工場と仕上げのための工場を建設中です。工場には大きな投資が必要ですが、現状に甘んじるのではなく、次世代にどのようなものが必要なのかを考えて動いていくのも大切なこと。業界の牽引役としてもますますの活躍を期待したいと思います。
まさにLapuan Kankuritの製品はシンプルで飽きがこない上に丈夫。どんどん新しいのを買いたいのですが、長持ちするのでなかなか買い換えられないというジレンマがありますが、モノを大切にする文化はやはり大切にしていきたいものです。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
やたらに物持ちがいい方も、古いものはリサイクルして新しものを取り入れている方も
↓クリックお願いします。
↓こちらもよろしければ