2022-01-21 Fri
Moi!今日は最高気温が-2度でしたが、また新たに雪が積もりました。サラサラの雪なので雪かきは軽かったですが、まだ銀世界は続きそうです。
さて先日地元の新聞にセイナヨキの図書館のある決定が掲載されていました。それは本の保護のために貼っていた保護シールをやめること。ちなみにフィンランドの学校では教科書にこの保護シールを貼るのが伝統で、学校が始まる前になるとスーパーなどで筒になったこの保護シールが店頭に並びます。噂によると貼るのには高度な技術を要し、中に空気が入ったりするのだとか。不器用な私は絶対に失敗する自信があります。
図書館では私はCDやDVDが中心で、あまり本を借りることがないのですが、確かに本にはこの保護シールが貼られています。そのおかげで表紙が傷んだり、角が削れたりとかすることなく本が長持ちしているような気がします。汚れも防げますしね。
それでもやめることにした背景は2つはあり、1つは節約、そしてもう1つは環境に配慮して。保護シールを貼るのをやめると、年間なんと2万ユーロ(≒250万円)の節約(+職員さんの手間)できるので、そのお金は図書館のイベントなどに充てる予定だそうです。
また保護シールをやめると、新しい本がより早く利用者に貸し出しができるというメリットもあるとのこと。時々利用者から本屋さんには新刊が並んでいるのになぜ図書館ではすぐに借りれないのかという問い合わせもあったとのこと。
この保護シール使用についてはここ数年図書館関係者の間で議論になっているようで、セイナヨキの図書館の決定は早い部類に入るとのこと。クオピオでは既に3年前から保護シールをやめていて、検証では保護シールを貼らないからといって本の寿命が短くなることはないとされているそうです。
クオピオやセイナヨキでは保護シールをやめることになりましたが、他の図書館では保護シールを環境にやさしい素材に変更して続けているところもあるそうです。
伝統を守ることはいいことなのですが、時には時代の変化や周りのニーズで見直す勇気も必要だと考えさせられた記事でした。
こちらはApila図書館。天井が折り紙にインスピレーションを得て鋭角になっているの、わかるでしょうか?雪景色の中のApilaもよいものです。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
保護シール貼り選手権があったら参加して是非腕を競いたいという方も、全力で避けたいですねという方も
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