2020-09-19 Sat
Moi!今日は台風一過ならぬ嵐一過。朝起きたら2度だったのですが、日中は18度まで上がりました。昨日の最高気温が10度だったのでほぼ2倍。少し晴れ間も見えていましたが曇りがちな一日でした。
さて地元の新聞を読んでいたら友達夫婦の娘さんが大学入試資格試験についてのインタビューを受けていました。フィンランドの高校では大学入試資格試験が秋期と春期にあり、その試験に最低4つ合格すれば無事卒業となります。この試験は課目によって日にちが決まっていて、大体1日がかりの大変な試験なのです。
インタビューを読んでいてちょっと驚いたのが彼女の受験科目。この秋に英語とスウェーデン語、春にスペイン語、ドイツ語、フィンランド語、そして社会を受験すると。
確かに友達夫婦はイギリス人とフィンランド人のカップルなので彼女は英語もフィンランド語も母国語なので受験するのは妥当だと思うのですが、それにしても見事に言語ばかり。しかも6科目受験。
ちなみにインタビューを受けていたもう1人の男子は英語、化学、数学、物理、フィンランド語を受験予定。理系ですね。
彼女の場合言語ばかりに偏り過ぎでは?特に英語とスウェーデン語とドイツ語なんて同じグループだから言語が得意なら有利過ぎない?というか理系科目全然入ってないけどそれで許されるの?とか色々考えてしまいました。
でも結局日本の制度の考え方がそう思わせただけなのかもしれません。確かに言語系ばかりだけどそれが何か問題があるのか?
別に不正をした訳ではなく、自分が得意な科目に集中して勉強しただけのことなのではないか?
苦手な科目を無理に勉強するよりは得意な科目を掘り下げた方がいいのではないか?
文系だった私は大学の一般教養で取った化学の授業でΣを書かなければならなかったのですが、大学1年にして”Σ”が書けなかった(どうしても”Z”になった)ですからね。もちろん使い方なんて覚えているはずもなく。何のために数学を勉強したのだか、情けないというより自分に唖然としました。
後は社会人になって絶対使うことはないだろうと思っていた因数分解の公式、一度だけ使ったことがあります。
それは転職活動をしていた時にたまたま人材紹介会社から紹介されて受けた大手商社の関連会社の筆記試験でまあね、どんな試験を実施しようが企業の勝手ですが、社会人に因数分解の問題出して何を求めているんでしょうかね。とにかく感性の大きな違いを感じて結果云々の前に速攻で辞退しました。
話は逸れましたが、日本で国公立の大学を受ける時はセンター試験を受験が必要で、多少科目は自分で選べるものの、必須科目がありましたよね。それって本当に必須である必要があるのかな?とふと思った記事でした。
今では企業の状況も随分変わってきているでしょうが、終身雇用制の頃はその人の成長等のために異動があり、色々な視野や経験を持ったジェネラリストが重宝されていたことも、この必須科目制度と関係しているのでしょうか?(ちょっと端的過ぎますかね?)それともフィンランドの教育の自由度が高過ぎるだけのことなのでしょうかね。
最後の写真はApila図書館の読書室。ここでは集中して勉強したり読書、仕事をしたい人用の部屋で、試験前になると真剣な面持ちの高校生たちでいっぱいになります。今はコロナの影響で椅子の数は減らされていますがね。
ということで皆様、よい週末をお迎えください。
言語が得意な方も、文系科目が得意な方も、理系科目が得意な方も
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