2019-02-20 Wed
Moi!今年の2月は本当に暖かいです。今日もプラス4度まで上がり、しかも雨が降ってさらに雪が溶けてきています。雪解け水で道の状態はかなり悪いし、一部はまだ滑りやすいので注意です。
さて、セイナヨキの中で一番美味しいレストランはJuurellaというところなのですが、ここの23歳のシェフが先日国内の27歳以下のシェフを対象としたコンペで見事2位になったというニュースが入ってきました。
受賞したのはお隣Vaasa出身のSami Hakamäkiさん。彼は中学生の時から既にシェフという職業に憧れていたそうです。そしてセイナヨキ応用科学大学でHospitality Managementの学位を修めたとのこと。こちらの応用科学大学は実践に力を入れていて、学生達はインターンとして企業で働くのですが、彼は東京のミシュラン1つ星のレストランで働いたとのこと。週に6日、一日14時間から16時間働いていたというのですから、フィンランド人、しかも若い彼にとっては大きな驚きだったに違いありません。日本では料理のことはもちろんですが、仕事に対する向き合い方を学んだとのこと。皆仕事中心で、そこで働く人達は何事も最良のサービスを提供することに重点を置いていていたのが印象的だったと。またシェフたちが織りなす優雅で、最小限で、非常に効率的な働き方を倣うのは非常に素晴らしい経験だったとも。
スペインでも9か月間ミシュラン2つ星のレストランで働いたとのこと。ここでは仕事を任されたので全体の仕事の回し方などを学んだそうです。(スペインの談話を端折った訳ではなく、やはり談話の長さからも東京での経験は強烈だったようです。)
今は仕事以外の時間でパンの研究をしているとのこと。次にJuurellaに行ったら彼の開発した美味しいパンが食べられるかもしれません。
Juurellaはディナー専門のファインダイニングレストランで、同じ系列のÄärelläは同じオーナーのランチをメインにしているレストラン。JuurellaのシェフがÄärelläで働いていることもあります。どちらのレストランも近くでとれた食材を使い、新しい味にどんどんチャレンジしているのが一番の魅力。そういえば一度料理にワサビがうまく使われていたのですが、もしかしたらSamiさんのアイディアだったのかと思ったり。以前Äärelläで食べた時に料理の感想を聞きに来たのが若いシェフ。率直なフィードバックに耳を傾け、なおかつ料理の説明をしてくれたのが印象的でした。若いシェフ達もベテランシェフに混じって次にどんな料理を出すか話し合っているのでしょうね。
こちらの写真は以前Juurellaで出されたメイン。楽しく工夫されているのが写真から伝わってくるでしょうか。

いつかSamiさんが作る和食も食べてみたいです。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
脳内の80%以上が食べ物の方も(私だけ?)、いやそんなにこだわりはありませんという方も
↓クリックお願いします。(ちなみに今日はフィンレシピに従って作ったのですが、味の方向性が曖昧な、でもまずくはない不思議な料理ができあがりました。)

↓こちらもよろしければ
