2019-01-08 Tue
Moi!今日も曇りかと思っていましたが、日中は晴れ間がのぞきました。心なしか太陽の光が強くなってきたように思います。雪はまだまだ積もっていますが、少しずつ春に向かって前進しています。
さて週末は家人が前々から行きたいと言っていたVon Wright兄弟展を観にVaasaに行ってきました。フィンランドの画家はあまり明るくないのですが、Ferdinand von Wrightが描いた The Fighting Capercaillie(闘うオオライチョウ)が有名でアテネウム美術館で観ることができます。Von Wright兄弟の作品で知っているのはその絵画だけだったのですが、まさか3人兄弟とは知りませんでした。たぶん一番有名なのは一番下の弟、Ferdinandで、上のお兄さんMagnusもまずまず、真ん中のお兄さんは画家よりもむしろスウェーデンで科学的見地に基づく絵を描いていたようです。
展示が行われていたTikanoja美術館はVaasaの中心地にありました。入口はこんな感じ。
こちらがお兄さんのMagnusの描いたカモ。
そして一番下の弟のFerdinandが描いたカモはこちら。
兄弟3人とも自然や鳥、動物などの絵を多く描いています。
とにかく細かい写実が秀悦。これは雷雨が去った後または来る前の様子。湖の荒立つ波の様子、雲の向こうから太陽が射し込む様子など克明に描かれています。
今回ラッキーだったのは美術館員さんが話しかけてきてくれて作品の解説事細かにしてくれたこと。プライベートのガイドツアーに参加したようでした。
例えばこの作品、右の馬は実寸だともう少し大きいのですが、依頼によって小さく描かれたのだとか。言われないと全然気付きませんでした。というか馬のサイズ感、ほとんど乗ったことがないからピンとこないのですがね。言われてみたら小さい気も。それにしてもこの干し草の質量もすごい。
そしてこの写真のような描写。鳥の羽、1枚1枚、木の枝、草、何もかもが本物のよう。カメラも普及していなかった時代にどうやったらこんな絵が描けるのかと謎は深まるばかり、とじっと見ていたら美術館員さんが教えてくださったのです。この絵の鳥と
この絵の鳥、ほぼ一緒なのですが背景が違うのです。鳥はモデルがいてそれを森の背景にはめ込んだというか。それでもこの複写ぶりときたら!細かいところのチェックが得意な家人に色合い以外で違うところは?と聞いたら割とすぐに見つけました。確かになのですが、皆さんは気づきました?ヒントは小さい方の鳥です。
これはちょっと残酷ですがダイナミックな構図。カメラメーカーのCMかと見まがうばかりの精巧さでした。
このVon Wright展はアテネウム美術館所蔵のものも多かったのですが、個人所有のものもいくつか。そしてフィンランドのいくつかの都市を巡回するとのことです。
さすがVaasa、ちょっと都会の雰囲気が漂うマーケット広場。クリスマスの飾りは昨日までだったのでいいタイミングで行ったようです。
その後Vaasa在住の家人の従姉とランチしました。Sweet Vaasaというケーキでも有名なカフェ。
多くの種類のサラダがあり、私はチキンベーコンエッグサラダとフォカッチャを。紅茶は葉っぱから選ぶことができました。
こんな感じで2019年の最初の土曜日はなかなか文化的に過ごすことができました。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
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