2017-09-18 Mon
Moi!今日は予報では晴れの予定だったのに今朝起きたら曇り時々雨。しかも予想最高気温は10度…。ここ最近曇りや小雨の冴えないお天気が続いているので太陽が恋しくなってきました。
さて日曜日はアルヴァ・アールトウィークの最終日でございました。前日のパネルディスカッションに参加したときに知り合いに会い(というか半分ぐらいの人が知り合いという小さな街)、その方が主催する日曜日のアルヴァ・アールトを主人公にしたお芝居ツアーのお誘いを受けました。
実は数年前にアルヴァ・アールトの講義を受講し、その時の受講者仲間の一人が劇場脚本家でした。お芝居ツアーは彼がその時の講義で受けた知識をもとに、主に子ども向けに戯曲を書いたもの。
お芝居は男性1人、女性1人と2人の役者さんが演じ、舞台はストーリーに沿ってアールトセンターをうまく回るおもしろい構成でした。セイナヨキ市内の小学校2年生と6年生は全員このツアーを参加したのだそうです。今回は無料ということもあり参加者は20人ぐらいだったでしょうか。お子さん連れの家族あり、カップルありと様々な年齢層の参加者でした。
お芝居ツアーの始まりはラケウデンリスティ教会。右がアルヴァ・アールト役、そして左はアシスタントの少年。ハイテンションな少年の演技にどんどん引き込まれていきます。
舞台なら舞台装置が変わるのですが、このお芝居ツアーは場所を移動していきます。これは高さ65mのラケウンデンリスティ教会の時計塔がどのようにして作られたかを説明しているところ。
少しずつ場所が変わり、そしてさっきまでアルヴァ・アールト役をしていた男性がどこかで着替えて政治家の役割で登場しました。
次の舞台は市庁舎前。なんと今度は女性が着替えてアルヴァ・アールト役として出てきました。腕に抱えているのはアールトセンターの設計図。
政治家役の男性、議場の演台の裏ですばやく着替えて次の役に!
そして女性は最初の奥さんのアイノ・アールトに変わりました。(そして雰囲気とても似ていました。)
この二人↑、新婚旅行のイタリアに行ったのですが、その次のシーンではアルヴァ・アールトはタイムスリップして現代に。今が2017年と聞いて呆然とするアールト。
自分の設計した図書館に興奮するアールト(左奥)。
アシスタントの少年はアールトが2012年にできたアピラ図書館に行くのを阻止しようとしています。アピラ図書館はモダンすぎてアールトには刺激が強すぎると思われたから。
といった展開で歴史的史実を盛り込みながら、また服装や声色で役を使い分けながらの1時間のお芝居兼アールトセンターのツアーはあっという間に終わりました。
お芝居が終わってお礼とブログに載せていいかの許可を乞うたところ、快諾してくださった上に、以前このお芝居を日本語でやって日本人の観光客の方に見ていただいてはどうかという案もあがったとのこと。役者の方は”でも日本語は覚えるのが大変だから”と。半分冗談だとしてもそういう案があがっただけでも嬉しいです。
改めてこのお芝居、素晴らしかったです。お芝居を楽しみながらアールトが設計した建物を見て回れるし、例えば時計塔の建設の苦労話やアルヴァ・アールトの小さい頃のエピソードなども交えながら、最後には新しい図書館も紹介してしまうという手法、お見事でした。また役者さんの力量も。子どもは特に興味がないものにはすぐ飽きてしまいますが、このお芝居なら楽しんだはず。少なくとも英語化してもらえたらより多くの海外の方にも楽しんでもらえそう。
目にはしていたものの参加は考えていなかったこのツアー、お誘いに乗って本当にラッキーでした。ついでに付け加えるとアピラ図書館で普段は目にしない日本人グループに遭遇。2週間の短期プログラムでこちらに来ている学生さん達でした。これも何かのご縁だったのでしょうか。
ということで皆さま、よい一日の始まりをお迎えください。
即座に狭いところでも着替えができる方も、いやそれはちょっと練習が必要という方も
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