Visit Lakeus 2017年05月12日
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Author:Visit Lakeus
フィンランド中西部在住。
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アテネウム美術館のアルヴァ・アールト展
Moi!

今朝は起きたら-7度でしっかり霜がおりていましたが、晴れのち曇りのち晴れの予報。気温は8度まで上がります。雪が降らないだけよしとしましょう。

さて昨日はヘルシンキにあるアテネウム美術館でアルヴァ・アールト展が始まったので行ってきました。アルヴァ・アールトは世界でも有数の建築家。そして建築だけでなく家具やガラス製品のデザインなども手掛けております。
アルヴァ・アールト展ポスター

昨日はオープニングということもあり、今回の企画のメインキュレーターであるVirta美術館の Jochen Eisenbrand氏のガイドツアーがあるとのことでそれに参加しました。ちなみにVirtaというのはアールト夫妻達が立ち上げたArtek社の親会社です。

会場には数々の設計図、有名な建築物の写真、模型、そして家具、ガラス製品なども展示されていました。ただ設計図、ガラス製品、写真の多くはガラスが反射してうまく写真に撮れなくて残念。

早速ですがこちらの飾りはアールトの若い頃の作品。セイナヨキにも自衛団ビルという初期の作品があり、そこではこういった新古典主義の手法が使われています。これは教会の一部。
アールト初期の飾り

このコーナーにはアールトが手掛けた椅子を中心とした家具が展示されていました。真ん中に積み上げられているスツール、重ねていてもアートというのがまた素晴らしい。
アールト家具

アールトと親交があった作家達の作品も展示されていました。ヴィラ・マイレア邸にもあったアレクサンダー・カルダーの作品。これは反射しないので写真に収めやすかったです。
アレクサンダーカルダー1

こちらもカルダーの作品。この有機的なデザイン、アールトのデザインにも通ずるところがあります。
アレクサンダーカルダー2

3種類のビデオが流れていました。見覚えある建物が!と思ったらセイナヨキのアピラ図書館を手掛けたJKMM社のインタビューでした。アールトセンターに近接した新しい図書館をどんな設計にしたらいいかなどの苦労話も語られていました。
アピラ図書館

こちらの模型はヘルシンキにある国民年金センターの建物。まだ行ったことがないのでいつか行きたい候補の一つ。この建物でArabia製のセラミックの壁が初めて使われました。
KELA模型

このうっとりするような建物。イランで建てられるはずだったのですが…計画は頓挫。実現には至らなかったそうです。残念。
未完成の模型(イラン)

こちらはセイナヨキのアールトセンターの模型。セイナヨキの市庁舎内にももう少し精密な模型がありますよ。
セイナヨキアールトセンター模型

ちょっと光が反射していますが写真も展示されていました。アールトはタウンセンターを他にユヴァスキュラやロヴァニエミ、アラヤルヴィでも手掛けているのですが、今回の展示ではセイナヨキにスポットが当たっていて嬉しゅうございました。
セイナヨキアールトセンター写真

アールトのグラス製品もすばらしかったです。サヴォイヴェースも素敵な色の貴重なバージョンも飾られていて、興味深かったのがその木型も展示されていたこと。今はメタルの鋳型が使われているそうですが、木の鋳型の時の作品だったのでしょうか、もう少し有機的な形のサヴォイベースを見ることができました。

一部屋使ってアールト色のインテリアが展示されていました。こちらは本棚。シンプルかつ機能的。
本棚

白い家具、白いランプ、窓から射しこむ自然光、うまく調和している花瓶。北欧してます?
アールト白い家具

キュレーターの方のお話で興味深かったのが自然光について。アールトは自然光と自分のデザインしたランプを組み合わせて部屋を明るくするよう努めたのですが、今回の展示の一部にパイミオのサナトリウムの病室を再現していたところがあり、病室に入ってくる自然光の感じを展示で表現するのがとても難しかったとのことです。結局その後ろに写真でどれだけ病室に自然光が入っていたかを見せていました。

また日本にとても興味が向いていたこともキュレーターの方が言われていました。別に私が何をした訳ではないのですが嬉しかったです。

たまたま住むことになった街にこんな巨匠が手掛けたタウンセンターがあったのも、アールトと義父の生家が同じ村だったのも何かのご縁だったのでしょうかね。有難いことです。

ということで皆さま、よい週末をお迎えください。

写真ってなかなか難しいですね。数々のピンボケ写真を前に小さなため息。
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テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

フィンランド国内旅行 | 14:32:06 | トラックバック(0) | コメント(0)
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