2015-06-30 Tue
Moi!今日はあいにく終日雨模様のようです。それでも19度まで上がるので過ごしやすそうな気温です。
さて先週のことになりましたが、Provinssiロックフェスティバルに行ってきたので今回は私が見た参加アーティストについてご紹介します。Provinssiは昨年は2日間で2万6千人が来場したのですが、今年は4日間で7万9千名の参加があったとのこと。有名どころだとMuse、Faith No More、Calvin Harris、フィンランド発他国でも活動しているStam1na、Apocalypticaなどに加え国内の人気アーティストも多数参加。そして会場では日本から参加のMさん、ヘルシンキからかけつけたSさん、セイナヨキ在住のMさんとMさん、それに私と実に5人の日本人女子がセイナヨキに集結したのでした。
私は4日間のうち金曜日のみの参加。14時から開始だったのですが、お目当てのバンドの演奏が終了するのが午前1時だったもので、日中体力を温存して16時半から参加しました。
まず最初に観たのがノルウェーのバンド、Katzenjammer。ノーマークだったのですが、女性ばかりの4名のバンド。何がすごかったかというと、なんと20種類の楽器を使いこなすバンド。左の女性のようにこんな見たこともないような楽器も難なく弾きこなしていました。
とにかく曲ごとに使う楽器を変える多才ぶり。写真はありませんがトランペットも出てきました。
こちらはミニピアノ。最初はフォークミュージック系の曲でしたが、最後はだんだんロック色が増してきて会場もノリノリに。あまり期待していなかったのですが、なかなかおもしろいバンドでした。
次に観たのはApocalyptica。フィンランドが誇るへヴィメタルバンド。当然堂々のメインステージにて。観客もたくさん。
へヴィメタ系は食わず嫌いのところがあり、あまり聞いたことがなかったのですが、さすがシベリウス音楽院出身のバンドだけあり、へヴィメタな部分を見せてくれた反面、今年生誕150周年のシベリウスも弾きこなしていました。メロディアスな曲も美しかったです。
お約束?見事な長髪をぐるんぐるん回していました。
次に観たのはカーディガンズ。スウェーデンのバンドで1990年代に人気を博したバンド。私のお目当てのバンドでもありました。ロックというよりちょっとキュンとするようなメロディーライン。それにしてもニーナのおしゃれな衣装にも感動してしまいました。さすがです。(何が?)
ハーモニカを吹くニーナ。昔のヒット曲も何曲か演奏してくれました。古い曲を聴くと、その曲が流行った頃の記憶にマインドトリップします。それは音楽を聴く醍醐味の一つかもしれません。特にライブだと目の前で繰り広げられている新しい記憶と、昔の記憶が交差して不思議な感覚になります。
その後”私はフィンランド語はしゃべれないけど、代わりにフィンランドの曲をプレゼントします。”と言ってフィンランドタンゴをフィンランド語で披露してくれるファンサービスにまた心くすぐられました。ああ、いい人達。
そして次はこちら。フィンランドで最も人気のあるバンドの一つ。Haloo Helsinki!です。
去年もそうだったのですが、Haloo Helsinki!は火がお気に入りみたいです。そういえばステージに何でこんな大きなガスボトルがあるのかと思っていたのですが、この演出のためだったのですね。演奏が始まったのが23:45。気温も冷え込んできた頃だったのでこの炎が温かかったです。
大分前の方に進んだつもりなのですが、何しろフィンランド人背の高い人が多くて。一人でも背の高い人が立ちはだかるとその左右から見るしかないのが難点です。
最後は盛り上がって皆でジャンプしていたのですが、何しろ8時間ほぼぶっ通しで立っていたこともあり、眠いし体が思うように動かなかったのが哀しかったです。それでもトリにふさわしい盛り上がりで楽しめました。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
Apocalyptica(=アポカルプティカ)が長過ぎてどうしても正式な名前を覚えられません。この際なのでアボガドでもいいですかね?きっと許されないと思いますが、カタカナの名前を覚えるのが得意な方も苦手な方も
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2015-06-29 Mon
Moi!今日は朝はいいお天気です。気温も22度まで上がる予報で、ようやくセイナヨキにも夏がやってきました。
昨日はゆったりとした日曜の午後。あまりにもいいお天気だったのでまた近くの湖に散歩に行ってきました。気温が20度近くになれば半袖でもOK。しみじみ夏を実感しました。
天気はこのように雲一つない青空。ただ湖の近くで風が結構強かったのです。風の強さ、この写真から伝わりますか。
気温が上がってくると人々もアクティブに。ビーチバレーを楽しむグループが2組。これも夏の風物詩です。
日曜日だったので施設は閉まっていたのですが、日陰のテラスで浜風に当たりながらのんびりするのもよさそう。
浮き輪がかけてありました。救命用?こんなさり気ない浮き輪にも、ああ泳げる季節がやってきたんだと感慨深いものがあるのです。
浮き輪があるっていうことは当然湖水浴を楽しむ人達がいたり
ボート遊びを楽しむ子ども達がいたり。ちなみに時刻は18時半頃、気温は19度でございました。写真はないのですが、湖の近くで日光浴している人も何人か見かけました。
湖の底まで透けて見える湖水。
そして光が反射してキラキラ✨。ああ、数ヶ月前は厚い氷と雪に覆われていた湖がこんなにキラキラ光り輝いていると思うとまたしみじみ。
いつもの桟橋。
片方のベンチに座ってのんびり湖を眺めるのもよし。
湖の手前と向こう側の水の色が違っているのも美しかったです。
帰り道の木立。爽やかな風が吹いていました。その時にふと、こんな穏やかなところに住めるのだから、いや住めるのなら移住できると思った瞬間を思い出しました。
ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
昔同僚のオジサマが取引先に出したメールの本文に”浮き輪…”と書かれ???でした。どうやら”打ち合わせ”とタイプしようとした模様。”浮き輪”という文字を見るだけで俄然夏っぽくなりますね。別の同僚は”今度刺殺にうかがいます。”と送ったらしい。これはちょっとリアルで怖い。私もよくやってしまうタイプミスにはご注意、に
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2015-06-28 Sun
Moi!ようやくフィンランドにも夏がやってきました。気温も21度まで上がり、風は少しあるもののいいお天気です。もう半袖の上に何も羽織らなくても大丈夫な季節となりました。
さて、セイナヨキでは今週の水曜日から土曜日までProvinssiというロックフェスティバルがありました。通常なら3日、去年は2日だったのですが、今年は強気の4日開催。初日の水曜日は雨に見舞われて参加者にとっては辛いコンディションでの開始でしたが残り3日はお天気にも恵まれ、そのせいもあり来場者数に開催者も満足しているようです。私の微妙な晴れ女ぶりも少しながら貢献できたようで嬉しい限りです。
Provinssiは昨年に引き続き2度目の参加です。最初は驚いていたことも段々慣れてきましたが、今日は会場の様子をご紹介します。
今年のProvinssiは出店も充実していました。ネパール、ジャマイカ、ハンバーガー、メキシカン、トルコ、中国、タイ、フィッシュアンドチップス、ソーセージ&ポテトなどなど。私は友達が主催していたネパール料理に。お友達の特権でたくさんサービスしてもらいました。
こちらはフードコートから少し離れたところにあったカフェ。雰囲気がとてもよいですよね。夜になると気温も冷えてくるので暖かい飲み物は体を温めてくれます。
続いてメイン会場の横にあるMotelとありますが、実態はトルナヴァ・バー。トルナヴァはProvinssiが行われているエリアの名前です。ここではアルコールを中心にドリンクのみが売られています。そして飲んだ後の缶を回収するところもあり、きちんと持ってきたら1ユーロ返金してもらえるのです。ゴミを減量するためのいいアイディア!
川の上にこんな場所も。どこから行けば入れるのか、一般人が入れたのかどうかは不明ですが、積まれている薪の使い方が気になります。
これはターザン体験が楽しめるところ。残念ながらお客さんは私が通りがかったときはおらず。スタッフが待機中でした。まあね、酔っ払いの人にはお薦めできない体験です。
観覧車もきていました。案外大きくてびっくり。観覧車が組み立てられるのもちょっとびっくりです。少し暗くなってくると電気もついてきれいでした。
少しぶれていますが、日が暮れた後は橋もライトアップで幻想的。ちなみに午前1時ごろ。
会場には今年も来ていましたよ~。動物のかぶりもの集団。初日の雨の影響で長靴着用。
セクシーガール達も。うぷっ。
今年のスポンサーの一つ、Viking Lineのマスコット。かなりハイテンションでした。
こちらはですね、私の日本人の友達の写真を撮ったUuden Maan Sanomatの方。日本語をいくつか知っていたのでどこで学んだのかと聞いたところ、東京と埼玉に2週間ほど滞在したことがあるとのこと。写真アップをOKしていただきました。
少年の生足が痛々しくも初々しい。右の少年はなんとポケモンのキャラつきのリュック。ちょっと気になる二人をパパラッチしてしまいました。すみません。
日が落ちた後の空。深夜12時でございます。
コンサートも楽しみつつ、会場の雰囲気や参加者も観察でき楽しかったです。そして思いがけない友達や知り合いに会ったり、家人の知り合いのマリメッコのデザインも手がけたことのあるデザイナーと、グラフィックデザイナーをしている妹さんを紹介してもらったりしました。そういう人ってオーラが違うのですよね~。
ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
Haloo Helsinki!というフィンランドで人気のバンドは土曜日のトリで観客も満杯で大盛り上がり。そんな中、シマウマの着ぐるみを着た女の子が、運動会でやる”鯉の滝登り”のごとく、前方からずんずん送られてきました。観客の協力もあり、Haloo Helsinkiのアツい演奏中、彼女はさらにずんずん知らない人達の頭上を鯉のごとく登っていきました。不思議な風景でした。そしてそういうノリ、結構好きです。
人間鯉の滝登りを経験したことがある方も、ない方も、鯉の滝登りなんて知らない方も
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2015-06-26 Fri
Moi!昨日の時点では今日は終日晴れのお天気だったのですが、今朝チェックしてみたら終日曇り。でも時々陽が射しています。そして雨さえ降らなければそれでいいのです。予想最高気温は18度。夏至前の肌寒さを考えれば夏らしくなってきました。
さてフィンランドは物価が高いイメージがあると思います。これはかなり個人差はあると思いますが、私の場合、日本では洋服や化粧品など出費が結構あったのに比べ、着る洋服はカジュアルになってきたし、ブランドにこだわらなければ安く買える。化粧品も家にいるときは当然すっぴん、外出するときも段々手抜き傾向が強くなっているので減りも少ないので、私にとっては出費がかなり減っています。加えて外食することもほとんどなしですしね。
こちらに来て価格の差に一番衝撃を受けたのがクリーニング代。
今年の春はなかなか暖かくならなくてコートをいつクリーニングに出そうかと思いつつ、ほとんど忘れかけていました。でもショッピングセンターに新しいクリーニング屋さんができていて、しかも15%オフ。これは利用しなければと今更ながらですが冬コートを持って行きました。価格表はなかったのですが、15%オフは魅力的。
お会計は2枚で55.17ユーロ。1ユーロ137円で計算すると約7,500円15%オフでこの金額ですよー。
高いというイメージがありましたがこんなに高かったとは計算外。思わず”これって15%オフになってますよね?”と聞き直してしまいました。ああ、55ユーロもあれば高級レストランでコースを食べられるぐらいの金額ではないですか。ヘルシンキの電車の片道代ではないですか。いや、オンニバスで一番安いチケットでヘルシンキ13往復もできる金額ではないですか
普通丈の冬コートの正価が25.25ユーロ、ロング丈の冬コートが29.92ユーロでした。
ちなみにフィンランド人はあまりクリーニングに出しません。家人は仕事から戻ってきたらまめにテラスに吊るして乾燥させています。この日頃の積み重ねが大切なのでしょうね。でも1枚はお気に入りのコートだし長く着たいと思っているので、心情としては定期的にクリーニングに出し、いい状態を保ちたいところ。
フィンランド人もこのクリーニング代の高さを知っているので利用者少ない→クリーニング店少ない、という状況です。以前利用したクリーニング店はスポーツウエアも一緒に取り扱っていて、というよりそちらがメインで”まあクリーニングも希望があればするけど”的扱いでした。
ユニクロのダウンジャケットは自分でジャブジャブ洗ってますが、品質低下は見られず。そもそも最悪ダメになってもそんなに高いものではないので諦めはつくのですが、お気に入りのコートはどうしたものか。
最後に今のお天気。夕方にはどのようなお天気になっているか??
ということで皆様、よい週末をお迎えください。
事前調査を怠ってはいけませんね。後悔先に立たず、の
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2015-06-25 Thu
Moi!昨日は終日雨が降っていましたが、今日は19度まで上がり、お天気のようです。
セイナヨキでは昨日からProvinssiというロックフェスティバルが始まりました。この日が暮れるのが遅い時期、フィンランドの各地で色々なイベントが開催されます。Provinssiは一足早く昨日から始まりました。
Provinssiロックフェスティバルは1979年から始まっているので歴史あるロックフェスティバルの一つです。去年は存続が危ぶまれていたのですが、結果的に成功したので今年は4日間、そして130ものアーティストが参加する大きな野外フェスティバル。
ステージは大きいのから小さいものまで6つあるので、お目当てのアーティストのパフォーマンスをチェックして会場を移動します。もちろんオールスタンディング。ちなみに開始は14時や15時(日によって異なります)でアーティストは約1時間のパフォーマンス、一番遅いアーティストは朝1時から演奏開始でございます。いわゆる朝方まで楽しむフィンランドらしいフェスティバルです。空いた時間には出店でご飯を食べたり飲んだり、去年はサウナがあったり、相撲の着ぐるみを着て相撲を楽しめるところもありました。昨日はテレビのニュースでちらっと観覧車が映っていました。
ただこのProvinssi、雨が良く降るというジンクスがあり昨日も例に漏れず終日雨が降るあいにくのお天気でした。こちらは開門の様子。
出典:Ilkka.fi(写真: Jaakko Elenius)
昨日は街でこのように合羽を着た人をたくさん見かけました。さらにこのProvinssi、若者が多く参加するのでホテルや簡易宿泊所もあるのですが、去年は26,000人の参加。多くの人はテント持参でやってくるのです。昨日はあいにく朝からずっと雨が降っていて地面もぬかるんでいたため、テントを張るのは丘の上の方にという指示があったそうです。晴れていると川縁で気持よさそうなのですがね。昨日はよく眠れたのでしょうか。こちらは以前に撮ったテントの様子。
うちは幸いなことに会場にも歩いて15分ぐらいで行ける近さ。テラスでもはっきりではないのですが演奏が聞こえてきます。昨日の大物アーティストはMUSE。演奏開始の22時からちょっとドアを開けて聴いていました。
こんな雨で初日を迎えたProvinssi。今日は幸い一日晴れなのですが、明日はなんと夕方から雨。しかも昨日の倍ぐらいの降水量。よりによって金曜日の夕方に参加する予定なのです…と書いたところで今天気予報をチェックしたら晴れマークに変わっていました。そうこなくっちゃ
最後の写真は夏至の翌日の日の入りの頃の写真。当日はこんな日の入りも見られる…はず。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
自称”微妙な晴れ女”の威力、果たして明日に活かされるか?晴れを呼ぶ方も、雨を呼ぶ方も、嵐を呼ぶ方も
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2015-06-24 Wed
Moi!今日は朝からどんよりとした雲に覆われていて雨が降っています。気温も少し下がって16度までしか上がりません。久々に長袖に逆戻りしてみました。
さて今日の話題はヘルシンキに建築予定のグッゲンハイム美術館について。私が住んでいるのはヘルシンキではありませんが、先日ヘルシンキで(図らずも)2つ美術館を見てきたばかりだし、先月はパリでルイ・ヴィトン美術館に行ってきました。このルイ・ヴィトン美術館の設計を手掛けたのがフランク・ゲーリー氏。フランク・ゲーリー氏はスペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館も手がけています。こじつけ感満載ですが、せっかくなのでご紹介します。
このグッゲンハイム美術館の設計、匿名でコンペが行われ実に1700あまり!の応募があり、11人の審査員によって6つのデザインに絞られ、そして昨日遂に最終結果が発表されたのです。選ばれたのはパリにある建築事務所、Moreau Kusunoki Architects。そう、このKusunokiは日本の苗字。フランス人のモローさんと日本人が楠さんが設立した建築事務所だったのです。ニュースではご夫婦と紹介されていました。
気になる完成予想図はこちらです。
出典: designguggenheimhelsinki.org
そしてファイナリストに関するグッゲンハイム美術館のサイトはこちらです。(英語)
http://designguggenheimhelsinki.org/en/finalists/winner
ヘルシンキにグッゲンハイム美術館が!しかも日本人の建築家も携わっていると思うとワクワクするのですが、実は野放しでは喜べない事情もあります。
というのもこのヘルシンキのグッゲンハイム美術館、2011年にも話が持ち上がったのですが、維持費が高過ぎるということで2012年5月にその案が却下されたのです。しかしながら2013年の5月に再度この話が持ち上がり、今度はPR会社も関与しながらプロジェクトが進められ、このコンペなども公的資金は一切使われず行われたそうです。
ただしここで大きな問題が。
建物のデザインも場所も決まったのですが、資金が不足していて、それをヘルシンキ市または国から賄えるかどうかの議論中なのです。建築できるかできないかまだ不透明なのに大々的にコンペを行って既成事実を作って外壁から固めていく戦略??景気がいいときならまだしも、今は何かにつけて財政緊縮、補助やサービスの打ち切り、企業は人員削減、また企業が外国企業に買収されるなど明るいニュースが少ない中、かなり微妙な感じがします。
うーむ。天下のグッゲンハイム美術館がヘルシンキにできたら間違いなく観光スポットになるし、世界の様々な有名な絵画を見るチャンスが増え、文化的発展にも寄与できそう。一方で”無駄なことにお金を使って”または”そんなところにお金をつぎ込むならもっと別のことに使ってよ”という声も絶対出てくるはず。もし後者の意見が強ければ、このすばらしいコンペは水の泡になってしまうという大きなリスクをはらんでいるのです。あまり縁起のいい話ではないのですが、アルヴァ・アールトの伝記を読んでいるのですが、巨匠アールトでさえせっかく設計したのに発注した夫婦が離婚してしまったり、発注主が資金繰りができなかったり、その他諸々の事情で水の泡となった設計がいくつもあるのですよね。今後の動向が気になるところです。
そんなグッゲンハイムのニュースを見続けてていて登場したこのスポーツキャスター。ジャケットが気になって仕方なかったです。インパクトあり過ぎ、というかなんという色のジャケット!そしてそれを購入しようと思った経緯、着てしまう勇気。色々と考えてしまいました。
実はお天気キャスターもこれに劣らずすごいインパクトの服を着ていたんですけどね。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。セイナヨキでは明日からProvinssiというロックフェスティバルが開催されます。雨の降ることの多いProvinssi。晴れてくれればいいのですが。
スポーツキャスターの人、めっちゃ派手と思っていたらテニス選手も負けず劣らずのピンクのウエア。ショッキングピンクも難なく着こなせる派の方もそうでない方も、
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2015-06-23 Tue
Moi!気温は18度(朝は8度)に届くようですが、ここのところ天気が雨マークがたくさん。ただこちらでは通り雨っぽいことが多いので、運がよければ雨に降られないし、運が悪ければ雨というパターンも多いです。そんな調子だから日本だと傘は常に携帯となりますが、こちらでは雨が降っても傘なしで自転車に乗ったり歩いたりしている人が多いのかもしれませんね。
土曜日に蚊に噛まれたところはようやく痒みが鎮まってきました。それでもまだ赤く腫れています。憎らしいけど蚊の生命力みたいなものを感じます。
さて、今日は友達のサマーコテージ(=ケサモッキ)に招待されたとき、男性陣がサウナに入っていたときに女性陣が楽しんだことをご紹介します。
まずはカヌー!ボートとカヌーがあるけどどっちにする?と言われ、カヌーにしてみました。
カヌーは初めてと思っていたのですが、そういえば遠い昔、小学校の時に海の研修なるものがあり、そこでカヌー漕ぎの”研修”がありました。大きなカヌーに何人も乗って、しかも私は漕ぎ方が遅かったのか弱かったのかですごく怒られた記憶が。そこで”私はカヌー漕ぎには向いていない”という潜在意識が植えつけられていたような気がします。そんな私がカヌーなんて大丈夫?という不安が。
そんな不安がよぎる中、友達がライフジャケットを貸してくれました。本当はカメラと携帯の両方を持って乗るつもりだったのですが、湖に落ちないという保証はなし。カメラを取るか?携帯を取るか?ちょっと悩んだ末、コンパクトな携帯を持って行くことにしました。
そんなおっかなびっくりの私が向かうはこの湖。
リスクを取っても行くしかないでしょう!
オールの持ち方を教えてもらっただけで意外にも簡単に漕ぐことができました。(ホッ)
いや、なんというのでしょう。フェリーやヨットに乗ったことはあるのですが、カヌーはそれよりも水面がずっとずっと近くて、しかもモーターを使っていないので水面がとても静か。聞こえてくるのは緩やかなカヌーを漕ぐ水音だけ。そしてどこに向かうか、どこで休むのかは自分達次第。疲れたら休めばいいし、景色がきれいならそれを眺めるもよし。
この湖面の雲のリフレクションの美しさ、目の前に広がる水平線、何も奇をてらったものはないのに美しい。
これは実は島になっていて、この島にケサモッキが1軒あります。陸続きではないのでケサモッキに行くにはボートとは、ちょっとアドベンチャー度アップ。
森に囲まれた湖。右の方に小さくケサモッキが1軒。
私達が漕いでいるときにモーターボートが横切っていました。その余波で少し湖面が揺れ、それもまた風流。
向こう岸には湖水浴場があり、そこまで漕いでみたい気持もあったのですが、なにぶん運動不足なものでして…。湖の真ん中ぐらいきた時点で腕はかなり疲労。たぶん向こう岸まで漕ぐ力は残っている。でも戻るだけの体力は残らないような気がしてならず、今回は引き返しました。
いや、本当に気持ちよかったです。その次にやったのはモルックというゲーム。写真はないのですが、Wikipedia(英語)をどうぞ。
https://en.wikipedia.org/wiki/M%C3%B6lkky
このモルック、フィンランド語のクラスで一度やったことがあったのですが、当時フィンランド語をよく理解していなくて、しかも大人数でやったので訳がわからないまま、”木片を投げてボーリングのピンみたいなのに当てるゲーム”という記憶しかありませんでした。改めてルールを確認してやってみると、シンプルで大人も子どもも楽しめて、しかも投げ方をコントロール
ピンを何個倒したかで点を加算していくのですが、50点ジャストで終わった人が勝利。ただし50点を越えてしまうといきなり25点に減点されるというリスクも。私は2回やって2回とも偶然の50点ゲットで勝利。こう書くと聞こえはいいのですが、空投げ(いわゆるボーリングでいえばガーター)も何度もあり、完全にビギナーズラックでした。
このように外でカヌーを漕いだりモルックを楽しんだ後にメインディッシュのロイムロヒ(炙ったサーモン)を準備して夏至のケサモッキライフを満喫したのでした。シンプルだけど豊かな生活、少しムーミンの生活にも似ているような気がします。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
映画やテレビドラマなどで見たような惨事に至らぬよう、カヌーの中では突然立ち上がらない、オールは絶対に落とさない、などを緊張しながらずっと意識してました。無事に帰れて一安心、に
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2015-06-22 Mon
Moi!昨日が暦上の夏至だったようですね。セイナヨキの日の出は3:24、日の入りは23:36です。これから少しずつ、いや結構な早さで日が短くなってきます。今日の予想最高気温は18度。午後になると雨の予定ですが、大分暖かくなってきました。
さて昨日に引き続き今年の夏至の過ごし方を紹介します。金曜日はあいにく夕方に少し晴れ間が見えたぐらいでほぼ終日雨で少し肌寒かったのですが、翌日の土曜日は逆に夕方少し雨が降ったものの日中はいいお天気で気温もぐんと上がりました。
土曜日は友人家族の所有するサマーコテージ(=ケサモッキ)にお邪魔しました。うちはケサモッキは持っていなくて、所有することにより発生するメンテナンスや維持業務などに縛られるよりはむしろ色々なところに旅行しようというのが家人と一致した意見。義両親もあまり興味がなくて所有していません。それでもこのように友人家族や叔父&叔母の所有するケサモッキにお邪魔することもありますし、その気になれば借りることもできるので、色々と恩恵にあやかっています。
この辺りは海に面していないのですが、友達家族の所有するケサモッキは湖に面しているところにありました。もともとは奥さんのご両親のケサモッキがあったのですが、最近になってすぐ隣のケサモッキが売りに出されたのでそれを購入したとのことです。途中からうっそうとした森の中の1車線(当然舗装されていない)道を進んでいくのでどうなることかと思いましたが、無事湖にたどり着きました。
こののどかな風景、まさにここが体も心も癒してくれる場所です。
こちらは友達のご両親のケサモッキ。なんとこのモッキ、組み立てキット(とよんでいいのか?)を購入して自分で建てたのだそうです。そういうのが売られているのもびっくりですが、それを建ててしまうというのもびっくりです。
こちらはテラス。ですが蚊がたくさんいるので普段は使わない?使えないそうです。
余談ですが、ケサモッキの残念なことは蚊が多いこと。多いってもんではなく群がってくるのです。私はこの日は厚手のジャケット、厚手のパンツ、そして蚊よけスプレーを全身にかけて完全防備で臨みました。確かにスプレーの効果はあり蚊は上半身の目の届く範囲では全然近づいてこず、作戦成功!と思いきや昨日から猛烈な痒みで苦しんでいるのが靴とパンツの境界線を見事に3ヶ所、そして腕のくるぶし部分を1ヶ所。防備していないところを見事に狙われました。
話はモッキに戻り、こちらがモッキの中。なんとメゾネットタイプ。天井が低いので子ども達用なのですが、6人分のマットレスがひけるぐらいの大きさでした。ダイニングキッチンに大きなリビングと小さめのリビングがあり本格的な家のよう。この木目も癒されますよね。ちなみに水道は通すととても高くつくのでほとんどのモッキでは通っていません。このモッキも同様。でも電気は通っているので料理などはやりやすいです。そしてこのモッキにはヒーターも暖炉もあるので冬も過ごせます。
そしてこちらは小さい方のリビング。
こちらは友達家族のケサモッキ。右手部分がリビング、左手部分はキッチンと寝室、サウナ小屋と薪などを保管する倉庫は別の建物です。
湖も近くにあるし森の中のモッキ。スズランの花、今までちゃんと見た記憶がありません。思っていたより随分小さくて可憐でした。
森の中を散歩するのもよし。
夕食をいただいたのですが、最初にサーモンとジャガイモのスープをいただき、その後男性陣はサウナへ、女性陣は屋外アクティビティを。これについては明日ご紹介します。
この一見ゴミ箱に見える物体、シンプルなのですが実はとても優れもの。写真には写っていないのですが煙突もあるのですよ。こちらにはロイムロヒといってサーモンを炙る料理があります。サーモンを挟んでこの2本棒に通して炙る、そのためのツールです。
このようにサーモンを挟んで吊るします。
中の薪の火力を見ながらサーモンを近づけたり遠ざけたりの調節もできるのも便利です。裏を10分、表は焼き色がつくまでしっかり焼いたら出来上がり。
こちらが出来上がったロイムロヒ。サラダと一緒にいただきました。もちろんおいしかったです。
このようにケサモッキではサウナに入るもよし、森の散策をするもよし、湖に繰り出すもよし、読書をするもよし、ロッキングチェアに揺られながらテレビを見るもよし。その間を縫ってゆるゆると料理を準備して皆でおいしくいただく。日常の喧騒から逃れて個人個人が自由にゆったりと自分の時間を過ごすことができるのです。フィンランドの夏はからっとしているので避暑の必要はあまりないのですが、やはり日常から別のところに身を置いてリフレッシュするということに皆重点を置いているように思います。ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
ロイムロヒは友達(奥さん)が全部やってくれました。薪割りから薪への着火まで。す、すごい。
薪を割れる方も割れない方も、割ったことのない方も
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2015-06-21 Sun
Moi!昨日から気温が上がってちょっと夏らしい気温になってきました。
割と何もせずにダラダラと過ごすことの多い夏至のお休みですが、今年は珍しく2つもイベントが!そのうちの一つは前々日に決めて前日に友達を誘うという超ゆる~いイベントだったのです(が何か?)
その即興的イベントとは家の庭でのバーベキュー。バーベキューの魅力は何といってもその手軽さ。材料を切って焼くのは大抵男性たちの仕事ですからね。野菜も摂れるしヘルシーというメリットもあります。サマーコテージでもバーベキューする人は多いです。
当日は終日雨が降っていて寒かったのですが、夕方から少し晴れ間も見えてきました。雨にそぼ濡れたシャクヤク。開花も間近です。
雨の合間のタイミングを見計らって登場したのはこちら。夏の間フルに活動するグリルマシーン。
早速材料を準備して焼き始めます。
焼き過ぎないように裏返しながら焼き加減チェック。
かなりいい焼き色がついてきました。手前左のはんぺんみたいな物体はハロミチーズといいます。しっかりとした味で焼くと少し柔らかくなるのでおいしいのです。
お皿に取り分けていただきます♪茄子には日本の焼肉のタレをつけました。ちなみにフィンランドではソーセージ(=マッカラ)にはマスタードをつけるのが主流。そしてこちらのマスタードはかなりマイルドなのでたっぷりつける人、多し。
おいしい料理を食べて一息ついたところ雲行きがみるみるうちに怪しくなり、しばらくすると雨が降ってきました。グリルマシーンは間一髪でカバーをかけることができました(指示は私、カバーをかけたのは家人でしたが、それが何か?)
この↓写真の真ん中にうっすら虹が見えるのはわかりますか。写真だと見づらいかもしれませんね。
そんな感じでテラスから外を眺めながら食べたり飲んだりおしゃべりしたりと楽しいひと時を過ごすことができました。雨が降ったらグリルマシーンではなく室内のオーブンで焼くことになっていたので、本当にいいタイミングでバーベキューすることができました。ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
こちらのスーパーのソーセージ売場の広さはいつも圧倒されます。そして種類が多過ぎてどれを選んでいいのかさっぱりわかりません。おいしいソーセージを選ぶのは肉の含有率が高いのがお薦めだそうです。たまには現地お役立ち情報もいいものですね、に
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2015-06-19 Fri
Moi!今日から夏至の休みがスタートしました。ほとんどのお店は金曜日ですが12時で閉まり、多くの人は友達を招待したり招かれたり、サマーコテージを持っている人はそこに行ってゆっくり楽しく過ごすのが主流。そのためこの夏至の前のスーパーは大量の食材を買い込む人達でいっぱい。
私達も今日は晴れたら友達を招いてBBQ。マッカラとよばれるソーセージやトウモロコシやマッシュルーム、ナス、アスパラガス、ハロミとよばれるチーズ、トマトなどなどを買い込みました。気になるお天気は最高気温が14度で、終日雨。でも夕方から晴れと雨マークになっています。雨が降ったら残念ですが室内でオーブンで焼くことになりそうです。
そして明日は友達のサマーコテージにお邪魔しに行きます。明日はなんと20度ぐらいまで上がりそうなので夏至らしい天候を楽しめそうです。
それにしても今年の夏は寒い。昨日Twitterで知ったのですが、ヘルシンキでは”夏至に向けて除雪車待機中!”というまんざらしゃれにもならない、そして半分まじめなつぶやきが。待機要員の方はお疲れ様です。
https://twitter.com/Rakennusvirasto/status/478816751493582848
昨日は通り雨が降ったり止んだりでしたが夕方(夜?)には晴れました。こちらは昨日の23時半頃の空。日没は23:35、日の出は3:24。まさに1年で最も長い一日が明日やってきます。
ということで皆様、よい週末をお迎えください。そして素敵なユハンヌス(夏至)を!
これからがんばって掃除に励みます。お掃除好きの方もそうでない方も
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2015-06-18 Thu
Moi!明日から夏至(=Juhannus=ユハンヌス)の休みを目前にしていますが、相変わらず肌寒いお天気が続いています。本来は夏であるはずなのに口について出てくるのは”寒っ”。身なりだけでも夏モードで外出するとそんな目に遭う日々を過ごしています。
そんな中、先週21時頃に出張先から戻ってきた家人と、せっかく貴重ないいお天気だからということでサイクリングがてらちょっとお出かけしてきました。
こちらは21時半頃の湖の風景。少しずつ空の色が変わり始めています。
いいお天気だと湖の色も青さを増して美しいのです。いつもの風景なのですが、どの時間帯に見ても癒されます。
湖を後にして遊歩道コースで少しサイクリングを楽しんだ後に向かったのは川上レストラン。気温は13度でしたが、寒いと躊躇していたら夏は終わってしまいます。寒さ対策に風を通さない厚手のジャケットを着ていたのでOKでした。私達が着いたのは料理のラストオーダーぎりぎりの時間だったため、お客さん達は帰った後でした。おかげでいい席も確保できました。
ちょっと気になったのがこのお皿。思わずお寿司がメニューにあるのかと思ってしまいました。明石焼きでもいいですけど♪
家人はビールを、私は炭酸水を1杯。ここのレストランの曲の選択はおしゃれで好きなのです。
舳から眺める川面も静かで美しかったです。
私は基本的には寒がりなので、昔はヨーロッパなどで肌寒いのにテラス席で食事をしている姿を見てその気持がまったく理解できませんでした。でも実際フィンランドに住んでみて、長くてあまり太陽の出ない冬を過ごしていると、いかに太陽が大切かそのありがたみがしみじみ理解できるようになりました。13度で冷たい飲み物を飲んだ後に〆にアイスクリーム、とまでは鍛えられていませんが、それもそのうちにできるようになるのでしょうかね。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。そしてフィンランドにお住いの方はよいユハンヌスを!
こちらにはアイスクリームの自動販売機はありませんが、夏になるとアイスクリームスタンドが街のあちこち(公園とか広場とか高速道路沿いとか)に出没します。アイスクリーム好きフィンランド人恐るべし、に
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2015-06-17 Wed
Moi!今日は素晴らしい快晴です。気温は14度ですけどね…。夏至(=Juhannus=ユハンヌス)の週末を目前に控え、夏休み前の仕事を必死に終わらせようとしている人、もう気持は夏休み気分の人など様々。お天気は微妙、気温も微妙ですがとにかく1年で一番日が長いのは確か。気持だけでも盛り上がろうとやる気満々のフィンランド人達。
そんな中、月曜日と火曜日が家人が珍しくヘルシンキに泊まりで出張になったので私も合流することにしました。行きは家人は別の宿泊先からの移動だったので私はセイナヨキからオンニバスにて。今では基本田舎の生活。ヘルシンキは1年に1度か2度行くぐらいで、自力で2日間まるまる回ったのは2度目。地図が読めないこともあり、ストックマンデパート、とかエスプラナーディ公園などの主要な場所はわかるものの、後はどこに何があるのかあまりよくわかっていないまま、今回は郊外にも繰り出してみました。
いや、これが結構大変でした。まず向かったのはヒエタラフデン・カウッパハッリ。カウッパハッリというのは直訳するとマーケットホール。屋内市場といったところでしょうか。私がナビやマップをうまく活用しきれていなかったのもありますが、駅から歩いて約20分。ホームページなどを調べても住所と地図は載っているのですが、トラムが走っているところなのか、メトロで行けるのかなどの情報が得られず、結局携帯のナビを頼りに徒歩で向かいました。すぐにこのカウッパハッリは見つけられたのですが、このSaluhall、今調べたらスウェーデン語でカウッパハッリと同じ意味だとわかったのですが、マーケットホールの名前かと勘違いして、別の場所にあるかと思い、探してしまいました。おまけにホームページに載っていた住所はそのレストランのオフィスだったみたいで…。はぁ、お腹も空いて荷物を持って探し回ったので結構疲れました。ちなみに帰りはすぐ近くにトラムが走っているのを発見。帰りは楽々中心地に戻れました。
このカウッパハッリはほとんどが飲食店が軒を連ねる、レストラン専門街のようでおもしろかったです。
次に向かったのはハカニエミ・カウッパハッリ。こちらにはハカニエミと明記されていたのですぐわかりました。というより、以前何度かこのすぐ近くのホテルに滞在したことがあったのですが、今回の旅でガイドブックなどに時々紹介されているあのハカニエミマーケットホールがホテルのこんなにすぐ近くにあることを理解した次第。
こちらは2階の様子。マリメッコが両サイドにあります。こういったマーケットホール、セイナヨキにはないのですが、大きな街にある、みたいなことをフィンランド語のクラスで学びました。またエストニアのタリンやロシアのヴィープリにもありました。寒いところだと市場は冬は開けない、というよりお客さんも来ないからこういう屋内市場があるのでしょうしね~。
徒歩の旅はまだ続きます。木漏れ日と緑の葉っぱがきれいでカメラに収めました。
この後さらにがんばって次の目的地に徒歩で向かったのですが、やられました~。ノキアのナビではちゃんと途中まで導いてくれたのですが、目的地周辺でナビ放棄。というより、目的地は右折したら行けるのですが、右折しようにも建物が建っていて通り抜け不可能。私にここで透明人間になれとでも?しばらく同じ道や近 くの道を行ったり来たりを繰り返していたのですが、通り雨は結構激しく降ってくるし、寒いし、足も疲れてきたし。でも近くに来ているのは確かなので諦めて帰るには惜し過ぎ。最後にようやくナビが場所を認識していないことに気付き、別の通りを迂回してようやくたどり着くことができました。
ああ、ここであったまってカフェで小腹も満たすことができる。よかった~と思って入ったお店。中は空っぽだったのですが、お茶は2.5ユーロ、コーヒーは○ユーロなどと書かれた黒板があったので、カフェは2階かな?とお店に足を踏み入れると
「ごめんなさい、お店は先週の土曜日に閉店してしまったのです。」
え…?今何と?
冗談のようですが、どうやらこの建物の配管の問題があり工事をしなければならなくなり、閉店を余儀なくされたのだとか。これはかな~りのダメージでした。タイミングが悪過ぎもちろんお店の人もせっかくのお店を閉めなくてはならなくてショックだったことでしょう。
気を取り直してその後は街に戻りショッピングに。こちらはエスプラナーディ公園に飾られていたオブジェ。友人が勤務している建築事務所が2014年ヴェニスのビエンナーレで展示された作品。左は竹でできています。どちらの建物もカモメのお気に入りの場所の模様。
詳細はこちらからどうぞ。(英語)
http://recreation.fi/en/
夕食はちょっと奮発してJuuriに。今週が夏至でお休みのせいかもしれませんが、2日前に予約したら20時から開いていましたが、翌日以降は夜は満席のようでした。こちらは前菜。6種類の小皿を2人で取り分けて食べることができます。いろいろなものが食べられて満足。
こちらはメインのポーク。分厚いのですが、お肉がやわらかくておいしかったです。付け合わせもソースもうまく合っていて完食。
レストランの帰りに通りがかった消防署。この重厚感あふれる雰囲気は独特です。そして日中の通り雨が嘘のような青空。しかし風が強くて結構寒かった…。
翌日は美術館巡りと図書館にも。図書館カードを作ってもらったので、これから電子書籍などを借りようかと目論見中。ヘルシンキの方が電子書籍の蔵書が充実しているらしいのです。住民票がなくても写真付きIDカードがあればすぐに発行してくれるのはありがたいことです。しかもこの図書館、駅前の郵便局と同じ建物に入っていて、立地もよく、疲れた足を休めるのに利用させてもらいました。入口近くにあった自転車。実際に使われているのかオブジェなのかは不明。こういうデザインもさり気なくおしゃれですよね。
こちらはキアズマ美術館のランチ。オムレツはこちらに来てあまり食べるチャンスがなかったような気がします。中にはブロッコリー、ミニトマト、チーズなどが入っていておいしかったです。グリーンサラダとパンもついて10ユーロ強。お腹いっぱい、しかもサラダもたくさん食べられてヘルシーな料理に満足
迷ったり、雨に降られたり、強風にあおられたり、お店が閉まっていたという憂き目に遭ったりしながらもお上りさん的ヘルシンキ滞在の2日間を満喫したのでした。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
図書館を探しているときに美術館発見。そうそう、ここにちょうど行きたかったのだとランチを食べた後展示を観に。あれ?何だか観たい作品と違うっぽい。なんと、私はアテネウム美術館に行きたかったのにキアズマ美術館に入ってしまった模様
結局その後アテネウム美術館にも行ったのですが、工事中で一部のみ公開ということもあり無料で入ることができました♪どちらも楽しめたのでよしとする私の人生はお気楽です、に
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2015-06-15 Mon
Moi!今朝6時の気温は6度でかなり肌寒かったですが、少し早起きして初のオンニバスという格安バスでヘルシンキに向かいます。
ありがたいことに朝起きた時点で小雨が降っていたのですが、出かける頃には止んでいたこと。
オンニバスは噂通り格安バスに関わらずWi-Fi完備、電源も座席足下にあり、こうやってブログをアップしている次第。
Vaasaから出発、セイナヨキからヤラスヤルビ、タンペレ等を経てそしてヘルシンキに。電車だと早ければ2時間半の旅は5時間半程。それでも…価格が全然違います。今回は3週間程前に購入したので、オンニバスは12ユーロ+手数料1ユーロ。
一番最初に予約した人はたったの1ユーロ。電車は直前に買うと50ユーロぐらいするのですが、今回は早めだったので26ユーロでした。
バスは2階建てで2階の窓際がキープできましたが、段々混んできました。ゆったりバスの旅を楽しみます。ということで、皆さま、よい1週間の始まりをお迎えください 。
今回は携帯から初のアップ。カーソルが途中で消え、手探り状態。テンパり気味の私に
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2015-06-14 Sun
Moi!今日は曇りのち晴れのお天気。気温は12度まで上がらないのでかなりひんやりしています。6月で最高気温が12度…
さて、先日スーパーで白樺の樹液ジュースなるものを買ってみました。
出典: http://www.olvi.fi
レモンとミント味で炭酸入り。夏にぴったりの爽やか、そして柑橘系が好きな私好みの味。しかも白樺の樹液と聞くと体にもよさそう。飲み口もいいのでコップに2杯飲みました。
これを飲んだのが昼食後。いつもなら常に軽く小腹が空いた状態なのですが、昨日はあまり小腹も空かず。それでも家人は日曜に仕事が入っていたため18時ごろに夕食を作って、あまりお腹が空いていないまま食べました。そして家人はそのまま前泊先のホテルに。その頃から段々お腹が張った重苦しい状態がじわじわと続いていました。最初は気のせいかと思っていたのですが、ちょうど乳糖不耐性の家人が乳糖入りのものを食べたときの状態と似ていることを思い出しました。そして運転中の家人も私と同じような状態らしいことも判明。
他の可能性も考えたのですが、一番可能性があるのは白樺のあのジュースでは?という結論に。白樺の樹液にはキシリトールが含まれているため、それが腹痛を引き起こしたのだろうと
家人は夜に熱が出たらしいのですが、私はそこまでひどくなくちょっとむかむかしながらも早めに寝(遅めに起き)ました。朝もまだ消化しきれていない感じでしたが、前の晩に比べると徐々に回復傾向。
そんな調子が今一つの状態でしたが、思わぬ効用が♪私の場合いつも小腹が空いていて、小さいものをちょこちょこつまんでいるうちにそれが結果として結構な量になっていることがしばしば。でも昨日は小腹が空くことはみじんも起きず、逆に何か食べることを想像しただけで気持悪い、そんな節制した夜を過ごしました。
すると最近増加傾向にあった翌朝には体重が1kg減少。寝込むほどの腹痛ではないし、常に満腹状態が持続していて食べる量も減る。もしやこれはいいダイエットになるのでは?とちょっとそんな考えがむくむくと浮かんできました。どんな状態にあってもゲンキンな私。
でも…やっぱり何かをしようとしても体に力が入らないというか、しゃんとしないし、体が拒否しているものを無理に摂りこんで痛めつけるのも抵抗があるので、本気でするならこんなよこしまな方法ではなく、正当な方法でやせなければですね。
本当は飲み口もいいし、フィンランドらしい飲み物なのでお薦めしたかったのですが、こんな結果となってしまいましたちなみに私は白樺の花粉アレルギーがあるので余計敏感に反応が出たのかもしれません。アレルギーもあまりない方ならチャンスがあれば少量から試してみるのもありかもしれません。ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
回復のために選んだ飲み物は迷わず日本茶。私のソウルドリンクです。日本茶、ばんざ~い!に
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2015-06-14 Sun
Moi!今日も少し肌寒いものの、概ね晴れで気持のいい一日でした。
さて、昨年も行ったのですが、フィンランドの画家、Soile Yli-Mäyry(=ソイレ・ユリ=マユリュ)のアトリエのオープニングパーティーに先週行ってきました。毎年招待状が来ると、もうそろそろ夏が近づいていることを思い出させてくれます。去年の様子はこちらからどうぞ。今年も隣町のクオルタネまで行ってきました。
彼女は日本でも毎年個展を開いています。彼女の日本語の紹介があったのでどうぞ。
この黄色いポスターがこのアトリエの情報。彼女のエネルギッシュな象徴の黄色が使われています。
招待客は300-400名ぐらいいるのでしょうか。去年は暑い日でこれだけの招待客が一つの部屋に入っていたのでとても暑かったことを思い出しました。今年はちょうどいいぐらい。教育文化省の方と、起業家組織の責任者の2人のスピーチ、そしてバイオリンの生演奏がありました。去年は早めに着いたのでソイレさんの写真も撮れたのですが、今年はぎりぎりに着いたため遥か遠く。混雑ぶりはこの写真から伝わるでしょうか。
それに引き続き待ち受けていたのはこの料理。いや~何人分準備しているのか。
ソイレさんは社交的な気さくな方でもあり、そのネットワークは多岐に渡ります。私の顔も覚えていてくださっていて、”ありがとう!”と日本語で声をかけてくださいました。
アトリエは3つの建物があり、こちらはメインの建物。2階部分にも小さい作品が飾られています。
こちらにも展示があります。
スピーチの後は各自が好きなところを見て回れるのです。それにしても今年は2014年から2015年の間に創作された作品がたくさん。かなり活発に描かれていることがわかります。それに加えて色々な国に行っているのですから作品と同様エネルギッシュな方です。作品から伝わるエネルギーの感じがちょっと岡本太郎と似ている気がしました。
庭もとても素敵でした。正面の建物は彼女のアトリエがある建物。青々とした庭からまた彼女もエネルギーをもらうのでしょうか。
このパーティーのもう一つの楽しみは知り合いに会ったり、また新しい人と知り合えること。お料理を一緒のテーブルでいただいた2人のご婦人はユヴァスキュラからかけつけてこられたとのこと。
ソイレさんは絵もたくさん描かれているのですが、彫刻も。イタリアで制作したものとのこと。イタリアでは中に電気をつけることができなかったのですが、フィンランドの職人さん?専門業者さん?に頼んだらうまくいったとのことでした。
日本にも春に毎年行かれているようなので、チャンスがあれば是非お出かけください。もちろんクオルタネのアトリエにも!ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
実は料理をいただいたところが少し暗いオープンスペースでして、今年の夏初の蚊の集団にやられてしまいました。そして刺されるのはなぜか私ばかり。蚊は人種を識別しているのか?それとも血液型の好み?フィンランドの蚊は刺されたら異常に痒くなるのでご注意を、に
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2015-06-12 Fri
Moi!今日は17度まで上がる予報(これから10日間の中で最高気温!)ですが、曇り空。果たして本当にそこまで上がるのかちょっと懐疑的な朝を過ごしています。
さて、今週はずっと旅先の話ばかり続いたので締めにセイナヨキの自然をお届けしますね。フィスカルス、ビルナスも鉄工所ができて繁栄した街なのですがセイナヨキも同じ歴史を持っています。共通点は街に川が流れていること。
昨日は出かける用があったので、お天気も良いので自転車で。帰りは寄り道をしながら散歩道を走ってみました。
ここに住んでいて実感するのは自転車や歩行者用の道が確保されていること。主要道路にも大抵自転車と歩行者用の道(時々道半分が歩行者、道半分が自転車用とレーンが分かれているところもあり)があるのに加え、主要道路を外れてこのような散歩&ジョギングコースもあるのです。白樺の葉っぱが木陰を作ってくれていて、通り抜けると気持いい。
すごくいいお天気なのですが、気温は15度以下。週末で気温がもう少し高ければもう少し人がいるのですが、昨日はこんな感じでした。ちなみに木の向こう側はちょっとした遊園地になっていてそこでは子どもが遊んでいましたよ。
20度ぐらい以上になれば川泳ぎを楽しむ子ども達も見かけるのですが、泳ぐにはさすがに寒い。これまた平和な風景。
なーんと!セイナヨキにも川下りの遊覧船があるのです。まだ乗ったことはないのですがね。ウゴイテイルノモミタコトガナイ。
右手前方に見えますのが海上ならぬ川上レストランでございます。夏日が多かった去年はたくさんお客さんがいたのですが、昨日のお昼は誰もいませんでした。近くに移動式アイスクリームスタンドがあるのですが、それも閉店中。夕方から混むのでしょう、きっと。
フィンランドの子ども達の夏休みは既に始まっていますが、働いている人達の夏休みは来週の夏至ぐらいから始まるので、その頃から段々オフィスが閑散としてきて7月にピークを迎えます。そうなるとこういったアウトドアで楽しむ家族の姿が増えそうです、きっと。
最近の知り合いや友達とのもっぱらの話題は暖かい夏はやってくるのか??寒い季節が長い分、是非できれば10度ぐらい、ちょっと無理ならもう5度ぐらい気温が上がってほしいというのが個人的な希望です。そうなるとエアコンのない私の車は結構ツライものがありますが、いやそれは厭いません。本物の夏、お待ちしています。ということで皆様、よい週末をお迎えください。
フィンランドの船?フェリー?には”xxxx Line"という名前が多いです。セイナヨキの川下りボートも然り。そんな中、地元に”Lady Line"というちょっと紛らわしい名前のスポーツジムがあります。
ある日知り合いの家に立ち寄ろうと電話をした家人。”いるにはいるらしいけど、少ししたらトゥルクかどこかに行くらしいよ。”
”え?こんな夜遅くに雨が降ってるのに?”と???だったのですが、実は彼女は”Lady Line"というジムに行くと言ったのを家人がてっきりフェリーに乗ってどこかに旅行すると勘違いしたエピソードがあります。
紛らわしい名前にはご用心、に
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2015-06-11 Thu
Moi!朝からいいお天気ですが、まだ気温は低空飛行。昨日のニュースでも言っていましたが、5月は例年より寒かったようです。まあ去年も夏至前に雪が降った地域もありますからね。なかなか寒さを侮れないのです。
今日は週末の旅行の2日目に訪れた街、ポルヴォーをご紹介します。ポルヴォーはフィンランド語の教科書で”ポルヴォーは古い街です。”というフレーズでなじみがありました。実際フィンランドで2番目に古い街なのだそうです。ヘルシンキからだとバスが出ているそうです。セイナヨキからだとかなりの長旅になりますが、今回はせっかく南に来たので足を延ばしてみることにしました。
噂には聞いていたかわいらしい街。個人的にちょっと意外だったのがロバニエミ以外でこんなに観光に力を入れている街がフィンランドにあったとはということ。街のガイドマップは英語はもちろん日本語、中国語など数か国のバージョンも用意されていました。例えばフィスカルスなどは、多くの観光客は来るしお土産グッズも売られていますが、基本的にはフィスカルスに関わるもの、そのイメージに合ったアートなものが売られている印象が強かったのですが、ポルヴォーはお土産用に気軽に買える小物などがたくさん売られていました。観光客も中国人の団体客が結構来ていました。もちろんリゾートを楽しむフィンランド人も。
古い街並の残る旧市街には橋を渡っていきます。木造の家がたくさん建ち並んでいます。
ここは街の真ん中の広場。パステル調のかわいい色の街並みが広がっています。前日は雨が降ったり曇っていたりしたのですが、この日はいいお天気でした。
朝食はこちらでいただきました。中にも席があったのですが、気持がいいので外で。ルーネベリタルトで有名、いや有名な詩人のルーネベリの故郷であるポルヴォーのカフェではルーネベリタルトも売られていました。
そもそもルーネベリタルトとは何か?と言うとルーネベリがよく奥さんに作ってもらっていたというお菓子。フィンランドでは2月5日がルーネベリの日なのでその日が近くなるとルーネベリタルトが売られる、いわば季節限定のお菓子なのです。ポルヴォーならいつでも食べられることがわかりました。
私が住んでいるところは平地なのでこういった路地裏の坂などを見るとつい反応してしまいます。石畳に木造のかわいい家
これもいかにも古い教会。雪景色で見るとまた違った印象なのでしょうね。
この辺りは中心地から少し離れているのでお店というより普通の民家。築何年になるのでしょうね。
川沿いに停泊しているボート。こちら岸では市場で色々なものが売られていました。市場では友達用に木製のワインボトルホルダーを購入。他にもお土産物用に小物をいくつか買いました。アンティークを売っているお店も結構あったので好きな方にはたまらない場所かも。
これなら船で通勤している人もいそうですね。(いないか?)ベネチア、またはアジアの水上マーケット?こちらの水は川床の色のせいか前日の雨のせいか茶色ですが、実際は透明できれいなのです。
お天気のいい日に散策できてよかったです。観光気分を味わうのにお薦めの街ですよ♪ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
以前ベトナムのメコン川を写真に撮ったとき、茶色い川が写真に撮ると見事に真っ青な色になってカメラの技術の素晴らしさを知りました。カメラの技術を駆使している方もそうでない方も
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2015-06-10 Wed
Moi!今日は朝のうち曇り空、午後からは晴れの予定ですが、気温は15度。外出時には羽織り物は手放せません。こちらの生活にだいぶん慣れてきたので薄手のカーディガンでも私は平気ですが、日本から来た人にとっては薄手だとかなり寒く感じるかもしれません。15度って春先の気温ですもんね。それでも日が射していて、風がなければそんなに寒く感じなくなってきました。
今週は週末の旅の紹介が続きます。今日はタンミサーリを後にして向かったフィスカルス、そしてビルナスの宿についてご紹介します。フィスカルスの街はハサミや包丁、また庭仕事で活躍するグッズなども販売しているブランドでも有名です。フィスカルスと聞くとすぐにオレンジと黒が思い浮かぶのはフィンランド在住歴が長くなったということでしょうかね。街の紹介によるとどちらの街も鉄工所ができて栄えた街。フィスカルスは今ではアーティストやデザイナー達が集まり、ワークショップが行われていたり、その作品を販売するショップがあったりと観光客も楽しめる街になっています。フィスカルスはヘルシンキからだと電車とバスを乗り継いで1時間半程で行けます。
こちらは大きな通り沿いに建ち並ぶショップ。レストラン北むらはここをもう少し先に行ったところ。
今回は車で行ったのでこの広場の近くの駐車場に車を停めました。無料で観光客に優しい!広場ではこのような手作りグッズを売っているテントがいくつかありました。雨もちょうど止んだところ。
こういう古くてかわいらしい建物がたくさん建っています。
昔の公衆電話ブースでしょうか。フィンランドではほとんど公衆電話を見かけません、いや最近はどこでも?
フィンランドの昔の火の見櫓。今はマジックハウス?として使われているようです。
この建物はレンガ作り。素朴です。
こちらがその建物の裏。この川がフィスカルスの街の中心を流れていて、その周りをゆっくり散歩できるのがまた素敵でした。
夏ですね。川の向こうでは乗馬サービスも。機関車もあるので、子連れの人も楽しめそう。
フィルカルスではこのように川沿いの散歩を楽しみ、ショッピングを楽しみ、そして締めはおいしい和食をレストラン北むらでいただいたのでした。写真ではご紹介していませんが、フィスカルス、そしてフィスカルスが傘下にあるイッタラの直営ショップもありました。翌日はポルヴォーに行ったのですが、ポルヴォーは観光客用のお土産物屋さんが多いイメージでしたが、フィスカルスはもう少しアーティスト寄りで、素敵なアクセサリーのショップやガラス製品を売っているお店、家具を売っているお店などもう少し実生活寄りのショップが多いように感じました。興味がある人はワークショップなどに参加したらおもしろいかもしれませんね。
そして今回の宿はビルナスというフィスカルスから車で10分ほどのところにしました。当初5人で行くはずだったのでそれに見合う宿を探して見つかったのがこちら。諸事情により結局2人の旅になりましたが、この宿を選んで正解!Eden BillnasというB&Bです。
宿泊棟は2棟あり、”どちらに泊まりますか?”と聞かれてちょっとびっくり。え?選べるんですか?しかも”こちらの棟は誰も泊まっていないのでこちらにさ れますか?”と。ということで部屋も好きな部屋を選び、共用シャワーも共用キッチンも独占できた次第。夜はさすがに長旅で疲れていてすぐに寝てしまったのですが、キッチン、広々。自分達で料理もできるし、コーヒーや紅茶もいただけます。ダイニングの向かいにもソファがあってCDを聴いたり本を読んだりできるスペースもありました。
こういう便利グッズに目がいってしまうのです。日本だと地震を想定して難しいかもしれませんが心惹かれました。ちなみにこのカップはブリキ。落ちても割れません。
朝食後は庭の散策。なんとBBQもできるのです。
このB&B、実は川沿いにあり、テラス席があって五右衛門風呂?露天風呂?もあってそのまま川に入れるってことですよね。
しかもカヌーで川下りもできるということ?
なんとトンボ発見!
このB&Bには夜に着いて朝早くに出なければならなかったのが残念。友達同士や家族ぐるみでサマーコテージ感覚で泊まったら楽しそうなところでした。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
フィスカルスで購入したのは、フィスカルス製の熊手の先っぽとアルヴァ・アールトの古本(5ユーロ)。ロマンチックのかけらもありませんが、実用的なグッズが見つけられて満足満足。実用主義の方も、そうでない方も
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2015-06-09 Tue
Moi!リンゴの花は満開に。そして太陽がキラキラしていていいお天気ですが気温は引き続き14度。←これ、最低気温ではなくて最高気温。10日間の天気予報を見ても15度前後のお天気が続くようです。そんなお天気でもアウトドアを楽しむ人の数は上昇中。太陽を満喫できる期間は限られていますからね~。
さて、今日は週末に車で5時間南下して訪れた街を紹介します。最初の目的地はTammisaari(=タンミサーリ)。海辺の歴史ある街で、夏はリゾートを楽しむ観光客でにぎわう街でもあります。
そんな中、私が密かに楽しみにしていたのはアルヴァ・アールトの友達で作家でもあるGöran Schildtのために設計したVilla Schildt。タンミサーリに行くことになってからそんな建物があることを知りました。Göran Schildtはアールトの伝記?も何冊か執筆しています。残念ながら彼も数年前に亡くなり、今は奥さんが住んでいらっしゃるとのこと。Villa Schildtの隣の敷地にはVilla Schildt財団の建物もあり、夏の間はそこで本なども購入できるらしいのですが、今年は7月にオープンとのことでまだ開いていませんでした。
外からなら写真を撮ってもいいと確認していたので、撮らせていただきました。もう素晴らしいの一言。まさに財産ですね。
その後向かったのがこの海に浮かぶレストラン・クニパン。
Visit Finlandのサイトでも紹介されていましたし
http://www.visitfinland.com/ja/kiji/tanmisa-ri-hanko/
家人のタンミサーリのお客さんからもお薦めされました。
中はこのようにまるで船の中で海を眺めながら食事をしているよう。ビュッフェ形式で週末のため高めでしたが、色々な料理が選べて、デザート、コーヒーもついていてお腹いっぱいになりました。そして若干この頃から雲行きが怪しくなってきたのでした。
次に向かったのはヘレン・シャルフベック美術館。今ちょうど日本でも初の展覧会が始まったばかり。私自身はヘルシンキで彼女の回顧展を、そして先月のパリのルイ・ヴィトン美術館でもムンクの隣に彼女の作品が並べられていたのを観たばかり。タンミサーリに住んでいたこともあり、そのご縁でこの美術館があるようです。この下の2つの記事、なんと日本の新聞が飾られていました。この美術館所有の自画像もただ今日本に出張中とのことでした。
こちらは画家とは関係ありませんが、美術館に併設されていた昔の部屋を再現したもの。今でこそモダンでシンプルなイメージの強いフィンランドですが、昔はこういった装飾的なインテリアが好まれていたのです。
こちらは彼女の作品のレプリカ。絵の写真撮影は禁止でしたが、こちらはOKだったので一部撮影しました。
この写真、残っている彼女の写真で唯一微笑んでいる貴重な写真なのだそうです。ファインダーをのぞいていたのは彼女が好きだった人。このような自然な笑みがこぼれたそうです。何だか哀しくてロマンティックです。
そして次に向かったのは銀行なのですが、ただの銀行ではありません。
さりげなく大理石が使われていたり、ドアの取っ手が豪華だったりするの、おわかりになりますか。そう、こちらもアルヴァ・アールト設計の建物でした。銀行と別棟にはショップが入っていました。アールト設計のアニマルショップ、豪華過ぎます。
海辺の街、と言いながらアートを楽しんだタンミサーリですが、ゆっくりバカンスを過ごすのにもよさそうな街でした。でもってヨットなんかあれば言うことなし。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
夏になるとクルーザーを楽しむ人、ヨットを楽しむ人、キャンピングカーで出かける人など夏を満喫する気、満々の人達をよく見かけます。1年に数ヶ月しか使えない、なんて気にしない徹底した遊びぶり、あっぱれ、に
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2015-06-08 Mon
Moi!今日も晴れて気持のいいお天気です。ただ予想最高気温は13度。もう少し気温が上がってくれてもいいのですがね。でも太陽がさんさんと降り注いでいるせいか、庭の植物は急成長中。
さて土日は久々に遠出をしてきました。今回の一番の目的はフィスカルスにある和食レストラン北むらに行くこと。この遠出のことはまた後日紹介するとして、今日は北むらについて書きます。
北むらはスロッテ紗里さんがシェフを務める和食レストランで、8月23日まで期間限定でオープンしているレストランです。紗里さんは京都の菊乃井、そして東京の分とく山というミシュランガイドにも載っている料亭で修業を重ねたという経歴の持ち主。去年のパライネンに続いて今年はフィスカルスで和食レストランをオープンしました。
フィスカルスの人達もおいしい和食レストランができたことを喜んでいるようで、フィスカルスの観光案内のページにも大々的に紹介されています。(英語)
http://www.fiskarsvillage.fi/en/food_and_drink
フィスカルスのインフォメーションでも、見どころを聞いたついでに、行先は決まっていたにも関わらずさり気なくお薦めのレストランを聞いたところ、”和食レストランの北むらがここにあり、こちらのシェフはミシュランの星付きレストランで働いていた人です。”と紹介してくれました。ふふふ、そうなんですよーと思いながら聞いていました。
またふらりと入ったお店の人と話しているときにも”北むらには近々行きたいと思っているのよ~。”と言われたし、街中でも”あの和食レストランに行ってみる?”と話し合っている人もいて、皆の興味津々ぶりが数時間の滞在で伝わってきました。この気になりながらも周りの様子をうかがっている感じはまさに”かもめ食堂”の初めの頃のようです。ほんとは躊躇せずがんがん足を運んでほしいところなのですがね。
フィスカルスの街はコンパクトなので散歩がてらショッピングを楽しむのにちょうどいいサイズの街。北むらも中心から歩いて10分弱のところにあります。
こちらが入口です。フィスカルスは古いかわいらしい建物がたくさん残っている街ですが、これもその一つ。開店前に下見ついでに行ったのでドアは閉まっていますが、これを見ただけでテンション急上昇。
こちらは内装。とても広々として落ち着いた空間。大きなパーティーも開けそう。この後どんどんお客さんが増えてきたので、最初に撮っておいて正解でした。
気になる料理、ご紹介します。まさに繊細な和食。笹寿司がフィンランドで食べられるとは。こういった季節感のある食べ物っていいですね。食器も涼しげで和食にマッチしています。
揚げ出し豆腐&ホワイトフィッシュ!大根おろしたっぷりです。このおつゆの微妙な味の配分。お豆腐とホワイトフィッシュにうまく馴染んでいていや、本当に夢心地でした。
茄子好きの私が見逃せなかった茄子味噌炒め。茄子やピーマン、いんげんの絶妙な食感、そして優しい味噌だれのコンビネーションが美味し過ぎて半泣き状態でした。
こちらでも茄子は手に入るのですが、何しろ大きくて当たりハズレも大きいのです。なので同じレシピで作ってもうまくいくときもあれば、そうでないこともあり、この固すぎず柔らかすぎずのバランス、そしてその茄子達とうまく馴染む配分の味噌だれ。味が際立ちすぎてもいけないし、薄すぎてもいけないもう一つのバランス。それがすべて成り立っていた料理。最高に幸せな瞬間でした。昨日”天皇の料理番”を見ていたときに”料理もアートだ!”と言っていましたがまさにその言葉がぴったり。
家人は海老フライ盛り合わせ。こちらもサクッとしておいしかったそうです。”こういうの、家で食べられたらな~。”
申し訳ありませんが、それは無理な注文です。
揚げ物のタイミングをいつも間違ってしまうもので…。
また来ようね♪
大きな胃を持っていて本当によかったと思います。メイン料理の前にお寿司も軽くいただいていたりなんかします。日頃から粗食で謙虚にしている胃はこの日ばかりは全開。お腹いっぱいでしたが完食ですよ~。デザートはエクレア。外の生地はさくっ、クリームは甘さ控えめでこれまたおいしかったです。
それから飲み物、私は基本的に温かいものが好きなのでおいしい日本茶をいただきました。家人はビール派。地元のおいしいビールを楽しんでいました。私は下戸なので、こんなときどちらが運転手になるかをもめる必要はないのでいいかもしれません。ビール好きの方もおいしい日本茶が飲みたい方もはお楽しみに!
フィスカルスの街自体も観光にとても力を入れていて楽しめる上に、本物の、そして心のこもった和食が食べられるのでお薦めです。本当はセイナヨキにも足を運んでほしいところなのですが、またそれは別の話として。
旅の道中、時々北むらの料理を思い出しては”おいしかったね~”と語り合う楽しい旅となりました。紗里さん、素晴らしい料理をありがとうございました!
ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
花には水を、料理には愛を、に
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2015-06-05 Fri
Moi!いいお天気は続いていますが、まだ肌寒い日が続いています。昨日はお昼に半袖セーターに薄手のカーディガンを着て出かけたのですが、風が冷たくて結構寒かったので(13度ぐらいだったのです)、夕方外出の際は革のジャケットを。それでちょうどいいぐらいでした。風が出ると寒さが少し増しますね。
さて、先週のアルヴァ・アールト設計の図書館のリニューアルオープンに続き、昨日は同じくアールト設計による自衛団ビルのオープニングセレモニーがあったので参加してきました。この自衛団ビルはアールトが28歳、1926年に建てられたもの。まだ機能主義的な設計をする前の作品で、かなり違った印象を受けるかと思います。
こちらは正面から見た図。現在はSuojelsukunta ja Lotta Svärd Museo(自衛団およびロッタ・スヴァールド博物館)として機能しています。
早速中へ。こちらのなかなか奇抜なランプ。これもアールトがデザインしたもの。若い頃からインテリアのデザインに興味があったのですね。
こちらも同様にアールトがデザインしたもの。砲弾をイメージしたデザインだそうです。
窓と天井の縁のデザイン。
このドアも後期の作品に比べるとかなり奇抜というか、奇抜というか…。いや、あの。
昨日のセレモニーはアールトが設計した博物館のリニューアルオープン、というよりは博物館のマンネルヘイムの展示が脚光を浴びていました。博物館なんだから至極妥当ですが。マンネルヘイムは”フィンランドの軍人、大統領。フィンランド軍の最高司令官としてフィンランド内線、冬戦争、継続戦争を指揮した”(by Wikipedia)、フィンランド人なら誰でも知っている有名人。昨日は彼の誕生日でもあり、フィンランド国防軍の日でもあり、祝日ではありませんが国旗掲揚日でした。こちらが展示の最初のパネル、マンネルヘイムの生い立ちを説明したものです。部屋全体にこのように彼の功績とそれにまつわる品々が展示されていて、多くの人が興味深く見ていました。
私はというと、展示は
2階にはこの戦時関連の資料やそれにまつわるものが展示されていました。といいながら建物の写真を撮り続ける私。
この部屋を見た瞬間に床のマットが畳に見えて”和室がある!!”と空目してしまいました。そう見えません?
この部屋には戦時中に兵士たちがどうやって鍛えたかなどの資料がありました。フィンランドぐらいになるとスキーも必須。実はこのスキー部隊が冬に大活躍したのだとか。スキーをしながら射撃、なかなか技術が要りそうです。
部屋には時々こんなリアルな人形があって、人の気配がありありでちょっとぎょっとすることが何度か。こちらの部屋は電車の車窓を意識して作られていました。
そんな展示を見終え、バルコニーをチェック。新古典主義建築でございます。向かいの建物も博物館別館でこちらもアールトの設計です。
こちらは本館を中庭から眺めた図。正面とあまり変わりなし?でも地下1階部分の窓があって、ここから光が入ってくる仕組みになっています。
戦時中は馬も大活躍。こちらは昔の馬小屋に使われていた建物。
展示物もたくさんあったのですが、今回は建物そのものを中心にご紹介しました。
最後の写真はクラシックつながり。このセレモニーに向かっている途中に轟音を発しながら近づく車が。ちょうど持ち主が駐車して向かいの写真屋さんに行っている間にパパラッチしました。今にも車体がバラバラになりそうな轟音、そしてその割にゆっくりなスピード、そしてカブリオレ。冬の間は確実に車庫で眠っているであろう車。短い夏を楽しんでください。
ということで皆様、よい週末をお迎えください。
戦時中の兵士達の体の鍛え方の説明書も展示されていて、それがラジオ体操にちょっと似ていました。中学生のときに保健体育の授業でラジオ体操に倣って自分でプログラムを作ったのがなかなか楽しかったです。それにしても…適度な運動は大切ですね、に
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2015-06-04 Thu
Moi!今日は昨日とうって変わって朝から気持のいいお天気です。でも気温は8時の時点で10度。太陽の輝きを見ているととても10度には思えないのですがね。
ところで”タンポポ”と聞いたらどんなイメージがわくでしょうか。春を告げるかわいらしい花、とか葉っぱがぎざぎざしてかわいい、とか綿毛を飛ばすのが楽しい、とか人それぞれの思い入れ、思い出などあるかと思います。タンポポという響き自体がかわいいですよね。そして”たんぽぽ”というタイトルのこんな名文もあります。
http://www.1101.com/nagata/
一方英語ではダンデライオン。何でこんな名前になったんだろうとぼんやり思っていたのですが、フランス語を学校で習ったときに納得。フランス語で”歯”は”dent(=ダン)”つまりダンデライオンは”dent de lion”からきたもので意味は"ライオンの歯"。葉っぱの形がライオンの葉に似ていることからこの名前がついたとか。日本語の響きに比べると現実的を帯びてる気がします。フィンランド語では”voikukka(=ヴォイクッカ)”。”Voi"はバター、”Kukka"は花という意味。”バター花”。なんとなく、どうでもいいけどかわいそうだから名前をつけてやったよ、的簡単な名前。
このタンポポ、少しピークは過ぎましたがそれでも今フィンランドでは派手に花を咲かせています。
こんなのやら
こんなのやら。
道端を歩いても庭を見てもあそこにもここにもタンポポ状態。数ヶ月前までは白い雪に覆われた大地が今では色鮮やかにタンポポや他の草花で彩られています。素敵な風景ではないですか。
先日家人に日本ではタンポポを題材にしたこんな歌があったんだよ、とYoutbeを見せたところ
これを見た家人、フッと鼻先で笑い、
”フィンランド人は誰一人としてタンポポに対してこんなロマンティックな歌は作らないよ。多くの人達が抜いても抜いても庭に生えてくるタンポポにうんざりしてるからね。”
と一言。
さようでございますか…
どうやら、タンポポはコンクリートの隙間からでもにょきにょきと顔を出すほどの、実は非常に生命力の強い、そしてなおかつ繁殖力の強い、フィンランド人にとってはちょっと憎たらしい、そんな存在だったようです。他の草木が越冬にいっぱいいっぱいなのに、タンポポときたら他の草木の栄養分もちゃっかりいただいて増殖する姿がまた憎らしく見える模様。
こんなとことろにも文化の違いを発見したのでした。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
憎まれっ子世に憚る、タンポポ、フィンランドに憚る、に
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2015-06-03 Wed
Moi!今朝はがっつり雨が降っていましたが、お昼過ぎには止む模様。そういえば3年前の夏は雨ばかり降って寒い夏でした。そのうちに夏らしい日が来るかなと待ちわびたまま終わったという今から思えば恐ろしい夏でした。今年も若干寒いのでいつもは来る渡り鳥が二の足を踏んでいるとのこと。これからどうなりますか。
さて、先週の木曜日夕方にオープンしたアールトの図書館。前回はアルヴァ・アールトの特徴を中心にご案内しましたので、今日は利用者目線でご紹介します。
このアールト図書館は1965年、つまり今からちょうど50年前に建てられたもので、3年続いた改修工事もようやく終わり、久々のお披露目となりました。昨日は記念講演もあり、参加してきました。
アールトは生涯19の図書館を設計し、そのうち10の図書館が実際に建てられたのだそうです。一番最初に建てられたのは今はロシア領になっているViipuriの図書館。(記事はこちらからどうぞ。)そのViipuriの図書館とセイナヨキのアールト図書館はこの度姉妹縁組を結んだそうで、現在↓のようなアールト図書館を紹介したパネルが10枚ほど展示されているのですが、それが秋にはViipuriの図書館でも展示される予定だそうです。
昨日の演者の方が”Viipuriの図書館がお母さんだとしたら、セイナヨキのアールト図書館は器量よしの娘のようなものだ”と表現されていました。つまりアールトが一番最初に設計したのがViipuriの図書館、そしてセイナヨキの図書館は彼が建築した中でもインテリアが一番美しいとされているのです。姉妹縁組ならぬ養子縁組?
前置きが長くなりましたが、中を紹介していきます。アールトの図書館では1階に歴史、芸術、民俗学などの本が置かれ、また秋にはアールトインフォメーションセンターがオープン、地下1階は以前は倉庫に使われていたのですが、リニューアル後は映画上映できるスタジオ、バンド室、マイクロフィルム、パソコン室などがあります。
こちらは子どものセクション。すべてが子ども用のサイズ。読み聞かせもこちらでできます。Apila図書館はソファなどがたくさんあって子どもが元気に遊びまわっていることが多いのですが、こちらだと少し落ち着いて本を読めそうな感じです。
こんな本棚に囲まれたカップルシート。机も椅子もオリジナルのため、今風のものに比べると少し小さめですが、こじんまりとまとまっていて素敵です。アールトの椅子は革が柔らかいので座り心地がいいのです。
前回もご紹介しましたが、アールト図書館にはたくさんの読書スペースが増えました。
この机も小さいのですが、限られたスペースにたくさん置けてもしかしたら日本向きかも?
こちらはバンド室。実は小さなドラマーが熱演中で全体を撮ることができなかったのですが、ドラムセット、キーボード、ギター、ベースすべて揃っています。これを貸し出してくれるなんて太っ腹!
ああ、もうこのリッチな空間の使い方といったら。Apila図書館にも展示スペースはたくさんあったのですが、さらに増えています。こんなところにいると長居してしまいそう。
アールトの図書館からApila図書館に続く通路。ゆったりとしたスロープになっています。
最後はApila図書館から眺めるラケウデンリスティ教会の時計塔。昨日の講演はこの階段下のスペースで行われ、参加者はこのソファに座って聞いたのでした。
図書館でのこれからのイベントが楽しみです。皆様、よい一日をお過ごしください。
フィンランド人は巷では他人と物理的な距離を置きたがると言われていますが、読書机の状態を見ると実は50年前はそうではなかったのでは?もしくは体格が小さかった?などと思いを馳せています。真相はいかに?に
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2015-06-02 Tue
Moi!今週は20度ぐらいまで上がる予報を以前見たのですが、どうやら最高気温は15度前後で推移。朝と夕方はお天気のようですが、風が結構強いです。
さて、先週の金曜日はお祝い事があったので、外食してきました。行先候補はいくつかあったのですが、自然に選んでしまうのがJuurellaというレストラン。気軽に行けるお値段ではないのですが、毎回飽きることないお料理が出てきて、味に裏切りはなく、一方予想を裏切る新しい料理が出てきます。インテリアは落ち着いていて格式があるのですが、お店の人達がイキイキと楽しそうに働いているので、お客さんにも自然とその笑顔が移ります。大声でおしゃべりするような雰囲気ではないけれども、緊張感漂う空間でもなく、皆静かに談笑している絶妙な空間です。
お店はほぼ満席。何かをお祝いしている団体のお客さん1組、後はカップル、家族連れなど。
前菜はこちら。この緑の食べ物、何だと思いますか。”ノッコネンです。”と説明されて??だった私にお店の人は”えーっと、触ると痒くなる植物でして、あ、でも食べていただくには問題ありません。”ますます??後で調べてみたらイラクサなのだそうです。花も一緒にいただきました。イラクサ自体は無味無臭。舌触りはよかったです。もちろん痒くなったりもしませんでした。この料理の前にも小さな前菜があったのですが、それにはタンポポの花が使われていました。
あのですね、カメラのフォーカス機能がどうもおかしくて、↑の写真は我ながら美しく撮れたのにメインの写真はフォーカスできておりません。豚肉がメイン、ソースはオランデーズソース。アスパラガスによく添えられていますが、豚肉ともマッチしてました。
メインの後はチーズの盛り合わせ。酸っぱいソースが添えられていて、意外なコンビネーション。おいしかったです。
そして締めくくりはチョコレート。ベリー系のソース、こちらもよく合っていました。
今回もお腹いっぱいになりました。帰るときに気付いたのですが、出入り口のランプ、おちゃめです。内装は落ち着いた感じなのですが、ここで遊んでいますね。
お店の方によると6月いっぱいはこのレストラン、夏休みなのだそうです。さすがフィンランド。夏休みだからかきいれ時だからバイトも雇ってフル稼働、ではなく従業員も他の勤め人と同様にしっかり夏休みを取りましょうというスタンス。1ヶ月間、身も心もフルチャージした後にまた新たな気持で働くのですね。ただ例外で月末にセイナヨキであるProvinssi ロックフェスティバル内でお店をオープンするとのこと。夏休み前に行くことができてラッキーでした。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
お店の働く人の雰囲気は料理にも、そしてお客さんにも伝わるのですね。ワイワイ食べたい方も、落ち着いて食べたい方も、特に気にしない方も
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2015-06-01 Mon
Moi!今朝は晴れているのですが、お昼から雨が降るようです。予想最高気温は13度。6月になったというのに少し肌寒い気温。外の陽気に誘われて外に出てみると案外空気がひんやりとしていてびっくり。まだ羽織り物は手放せません。
さて、フィンランドの学校は夏休みに入りました。8月の頭までの10週間の長いお休みです。小中高校の中で一番盛大に卒業が祝われるのは高校。逆に小中学校の卒業は実にあっさりしたものです。この高校卒業を祝うパーティーは人生の中で結婚式に次ぐ盛大なものとのこと。この週末は色々な家でそのパーティー(100人規模もざらにあるとか)が開かれ、またスーパーでもそのお祝いのためにバラの花を買っている人をたくさん見かけました。
こちらではお天気もいいし、気温も上がってきたし、もうすぐ夏至が来るし、仕事をしている人ももうすぐ夏休みだし、そんなこんなでイベントが盛りだくさんなのもこの時期の特徴です。
いつもは地味~に暮らしている私も先週は少し華やかでございました。まず木曜日はセイナヨキの隣町、イルマヨキで行われた歌を教える学校(フィンランド語ではLaulukoulu)のコンサートに行きました。この学校、去年まで生徒6人のうち2人が現在は1人が日本人という、日本からの留学生も多い学校で、Valborg Werbeck-Svärdströmというスウェーデン人が確立した手法を教えている数少ない学校の一つなのだそうです。
木曜日は今学年の最後を締めくくるコンサートとのこと。観客は約20人。私は他の日本人3人と行きました。いや、これが前回別のところに行ったときにナビゲーターで遠回りの道を指示されたので、今回は騙されないように別の道にトライしましたが、結局こちらがすごく遠回りだったみたいで10分ぐらいロスしてギリギリの到着となってしまいました
イルマヨキも同じエテラポフヤンマーで広大な大地の広がる平坦な地形。初夏の青々とした大地が気持いいドライブでした。また学校ものどかな場所にありました。なのですが、何ぶんギリギリの到着になってしまったため、また歌を歌われた方々の許可も得なかったため、ご紹介できる写真がこれだけ。
す、すみません。コンサート直前の観客和むの図でございます。グランドピアノが左前方に、右にもアップライトのピアノがあります。
コンサートは6人の生徒さんおよび先生がそれぞれ3-4曲披露してくれました。クラシックあり、ポップスあり、ジャズあり、そしてハンガリー人によるイスケルマ(フィンランド版演歌?メランコリーな曲)ありと様々なジャンルの曲を楽しむことができました。国籍もフィンランド、日本、台湾、ハンガリーと国際色豊かでした。
そしてこのコンサートの後に、学校の皆さんが用意してくださったお茶とケーキでまた話に一花。先生方も気さく、そして日本に行かれたことがある方もいらっしゃったり、日本好きな生徒さんもいて話も盛り上がり、心のこもった楽しいコンサートでした。
一方昨日は建築家の友人の引越お披露目パーティー+彼のイタリア人同僚のバースデーパーティーがあったのでそちらにも参加しました。新築の超おしゃれなマンション。
そしてこちらは素晴らしい力作。緑と赤の透明プレートをうまく利用したイタリア国旗。これを見たイタリア人の同僚、”イタリア人は普通国旗とか飾らないんだけど~”と言いながらも絶妙なアイディアに超ウケていました。作戦大成功、おめでとうございます。
すみません、またまたわたくし、不覚にも料理に集中していてメインの料理を撮り忘れてしまいましたが、メインは手巻き寿司、カレーライス、そして懐かしの肉じゃが!どれも大好評であっという間になくなってしまいました。こちらはアシスタントを務めたMさんの功績、大きかったようです。考えてみたら肉じゃがはこちらに来て初めて食べたのですが、フィンランドのジャガイモはおいしいので、肉じゃがの中でもおいもがホクホクでした。
こちらは昨日誕生日を迎えたイタリア人女性によるもの。フィンランドでもイタリアでもないアメリカのレシピを使ったチーズケーキ。本当はこの上にホイップクリームだとかシロップをかけるとかあったそうですが、十分甘いのでそれは省略したと。それで大正解。ちなみに彼女は車で1時間ほど離れたVaasaからやってきたので、その道中ブルーベリーが動いてしまった模様。こちらも大好評で皆で完食しました。
コーヒーとお湯が沸いたらデザートタイムの始まり、の図。
こちらのパーティーも英語、フィンランド語、イタリア語、日本語が飛び交う国際色豊かな楽しいパーティーでした。これから全力で暖かい時期を楽しむフィンランド人の真骨頂が垣間見ることができる季節となりました。ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
こちらの夏は”夏バテ”もないので体重コントロールは最重要課題の一つですね、に
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