明日から5月、そしてVappuというのに昨日雪が降ったところがあるようです。こちらは雪は降らなかったのですが、朝はしっかり霜がおりていました
さて今年の私の目標の一つは体重を減らすこと。郷に入っては郷に従えとはいうものの、こちらの食文化に従っていくと数年経てば大変なことになりそうです。そんなこともあり、今年から極力お菓子類は作らないように心がけています。それなのに先日ちょっと魔が差して特価になっていた桃の缶詰を買ってしまったのです。
2缶も…。
そういえば随分前に買っていたのも残っていた。桃の缶詰を使えるレシピといえば甘いものがすぐさま浮かんできます。まあせっかく買ってきたので久々に何か作ってみることにしました。オーブンは備え付けであるのでパイなども気軽に焼けるのがいいところでもあり、悪いところでもあり。
私はお菓子類を作るときは大体クックパッドなど日本のサイトを利用しています。甘さ控えめだし、甘いものを作りながらもちょっとカロリーなども気にしていると
材料を揃えやすいレシピが一番最初にヒットしたのでそれを作ることにしました。材料を買い揃えていざ作り方を確認してみたら…
これだけ。レシピはこちら↓です。Voitele piirakkavuoka. Tehdään muru pohjainen taikina. Taikina painellaan vuokaan. Sen päälle asetellaan persikkaviipaleita. Sekoitetaan kaikki täytteen aineet ja kaadetetaan persikoiden päälle. Paistetaan 200 asteessa 30 min uunin alatasolla.
http://www.kotikokki.net/reseptit/nayta/72433/Rahka-Persikkapiirakka/
パイ皿にあらかじめバターなどを塗っておく。パイの土台を作る。パイ皿にパイ生地を入れる。小さく切った桃をその上に並べる。生地の上に載せる材料を混ぜ、桃の上に置く。200度のオーブンで30分焼く。
こちらの人にとってパイを焼くことは食生活の一部であり、学校でも家庭科の授業でパイも焼くこともあるのでしょう。ある種”あなた常識、知ってるわよね”的簡単レシピにびっくりしました。ちょっと困ったのがパイ生地が柔らかかったこと。分量通りにしたつもりなのですが、以前作ったルバーブパイよりかなり柔らかめ。ちょっとだけ小麦粉を足してみました。
日本のレシピなら”まず最初にバターが白っぽくなるまでしっかり混ぜる”とか順序立てて丁寧に説明がある上に写真なども載っていてすごく親切だなーとしみじみ思うのです。それと日本のレシピは①、②、③…と番号が振っていることが多いのですが、こちらは文章が書き連ねていることが多いです。そういう点でも日本のレシピの方が見やすい。
さて気になる結果は…生地はポロポロして完璧ではなかったのですが、なかなかおいしかったです。レシピにはRahkaというヨーグルトのような爽やか風味のフレッシュチーズもたっぷり入れたので口当たりがさわやかでついついちょっとだけ、と言いながら何度もつまんでしまいました。ちなみにマーガリンは125g、お砂糖は生地とトッピングで合わせて200ml、缶詰めに入っていたシロップも50cc入れました。
写真は撮り忘れたのでサイトから借りました。Webに載せてる割によく見ると素人っぽ…いやいやいや
出典: kotikokki.net
カロリーなど全然気にしなければお薦めです。私も桃が2缶あるので再度挑戦する予定。ということで皆様、よい一日を、そしてフィンランド在住の皆様はよいVappuをお過ごしください。
いつもレシピで迷うのが”きつね色になるまで”。きつね色が行き過ぎてとタヌキ色になってしまわないかといつもびくびくしています。フィンランド語ならどう表現するのかちょっと気になります、に
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今日は一日曇りのお天気のようです。この時期になると街の人達のいでたちの差が顕著になります。特にお天気のいい日とかはさすがに半袖Tシャツの人はあまりいませんが(でもいた)、ジャケット着て手袋をはめている人もいれば、コートも羽織らずテラス席でお茶している人もちらほら。私は昨日は気温10度ぐらいの中、革のショートジャケットで手袋なしで自転車で出かけました。最初は手がかじかみましたが、しばらくするとぽかぽかしてきました。
さて先日久々に散歩に行ってきました。いつもは自転車や車でさっと行くことが多いのです。歩いていると時間はかかりますが、その分気づかないこともたくさん。
散歩の途中急に黙る家人。何を考えていたのか尋ねてみると、鳥のさえずりを聞き分けていたそうです。そういえば冬の間はしんと静まり返っていた森も寒さが緩んできて木々が息を吹き返し、鳥や小動物達も活動を再開し始めています。家人は小さい頃ボーイスカウトに所属していて、そこで鳥の種類、鳴き声の違いなどを学んだみたいです。その影響もあり、冬の間も庭に小さな柵を設けて大きな鳥やリスなどが入れないようにして、その中に小さな鳥のための餌をいつも準備しています。庭の木に設置していた巣箱も先日リニューアル。リニューアルした巣箱は先日ホームセンターのようなところで安売りしていたのを買ったのですが、こんな販売形態も散歩のときに発見。
題して鳥の巣箱の無人販売。こちらの手作り巣箱は10ユーロで販売されています。”OTA TILI N:O"と書かれていますが、”こちらが振込先情報です”(直訳すると”取れ。銀行口座番号”)という意味。つまりこの巣箱が欲しい人は好きなのを選び、後で振り込む仕組みになっています。
巣箱が販売されていたのは湖のほとりに新しくできた自然観光センターの一角。(写真真ん中より左下)中をのぞいたら既に準備OKでしたが、オープンしている時間などの情報は見つからなかったので、正式にはまだオープンしていない模様。
そしてこのセンターの先にあったのは作りかけの巣箱達。ちょうど右上の丸太がきれいにくり抜かれています。ということはこのセンターに勤務する人はお客さんがいるときはその相手をし、空いた時間は巣箱作りをしているということ??
鳥の巣箱を作りながらすぐ目と鼻の先に広がるのはこの湖。湖面が空の色を反映するので見ていて飽きません、きっと。
最後のおまけ。これは何だと思いますか?
対象物がないからわかりづらいのですが、ゴミ箱なのです。ゴミ箱にもエテラポフヤンマーっぽい飾りが描かれています。地元愛強し。
ということで皆様、よい一日を、日本在住の皆様はよいゴールデンウィークをお過ごしください。
自然観光センター員の募集要項の必須項目に”鳥の巣箱が作れる人”と明記されているかどうかちょっと気になります、に
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今朝も気温は低めですがいいお天気です。景色だけ見ていると夏にさえ思えてくるのですが、だまされて外に出てみるとまだまだ寒い、そんな朝です。それでも空を眺めているだけでも幸せな気持になりますね~。
さて、先日いつもお世話になっている人が倒れて病院に入院したということを聞きました。その人とは何かと長いお付き合いで、初めの頃は気づかなかったのですが、何度かご一緒するうちにその人の優しさに気付くようになりました。優しさ、というよりその人は普通なら(いや私なら?)面倒だと思うことをごく普通にしてくれる。ちょっとした集まりの時にさり気なくお菓子を差し入れてくれたり、足がないとき車で迎えに来てくれたり。またある時は、重い機材を運ばないといけなかったとき。一人でもたぶん運ぶことはできるだろうけど組み立てるのをどうしようと不安に思っていた矢先に”手伝うよ”と声をかけてくれた人もその人。
いつもお世話になってばかりなのでせめてこんな時に何かできたら、というより純粋にお見舞いに行きたいというのが正直な気持でした。
そして先週一時退院して自宅療養している彼の家に女性4名でお見舞いに行くというので、私も一緒に連れて行ってもらうことにしました。頭の病気で倒れ、どんな様子なのか少し心配でした。今週精密検査があり、今後の治療方針が決められるのだそうです。
が…
既にご近所の方3名の来客あり。ご本人も顔色もよく楽しそう。キッチンの様子を見ていると複数の来客が来ている模様。なんというか、やはりお人柄でしょうね。
私達が到着したのは14時頃だったのですが、それからどうなったかというと、来客の方は気を遣ってお帰りになり、少ししてから料理が始まりました。既に材料は準備されていて、女性4名で分担してサーモン、マッシュポテト、キノコのベーコン巻、サラダが手際よく作られました。少しすると車で30分ほど離れているところに住んでいる彼のお姉さん夫婦も大きなフルーツサラダのボウルを携えて登場。総勢8名でワイワイ楽しく夕食が始まりました。こうやって一緒に食卓を囲んでいると、お見舞いに来ているのだか、ただディナーに招待されているのかわからなくなってきます。またしても彼におもてなしされているような。
メインでお腹がいっぱいになった後でもデザートもしっかりいただき、おしゃべりしたりしてあっという間に時間が過ぎてしまいました。お見舞いの話は当日声をかけてもらい、集合がお昼だったので勝手に夕食を作るまでに帰れるだろうと思っていたのですが、家に着いたのは20時。幸い家人の夕食は外で買ってきてくれました。す、すまぬ。
こんなにひっきりなしに動いていて大丈夫かな?とも心配にもなったのですが、お見舞いに来ているうちの3人が看護師の資格を持つ人達。妙な安心感があったのも事実です。来客が来ると疲れてしまうかもしれませんが、精神面では一人でいるよりは明るくなれるので、今回のお見舞いはよかったのではと思っています。病気を治すのはお医者さんにしかできないので、せめて私ができることはその人の回復を心から祈り、そしてこのように時々顔を見せることぐらい。今回の件でつくづく日頃の行いは大切だなと実感しました。以前聞いた言葉で心に残っているのが、”最後に残るものは集めたものではなく、与えたもの。”私はどうしても打算的になってしまうのですが、彼を見習って”寛容な心”を持ちたいと思ったのでした。
最後の写真は昨日の20時半頃の空。立体的な雲に見とれてしまいました。この陽気なお天気も彼の病を治してくれると信じて。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
他の人が料理をするのを見るのは参考になりました。私はジャガイモをむくときはピーラーではなく包丁派です。ピーラー派の方も包丁派の方そんなの関係ないという方も
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朝は曇りで少し肌寒いのですが、日中は晴れて13度まで上がるようです。昨日が8度ぐらいまでしか上がらなかったので暖かい日になりそうで嬉しいです。
さて、この前イースターがあったかと思っていたら次はVappu(メーデー)の祝日が近づいてきています。こちらでは特別な日に特別な食べ物や飲み物が結びついていることが多いのでおもしろいです。例えばクリスマスならハム料理にグロッギというホットドリンクを飲みヨウルトルットゥというパイを食べ、イースターにはマンミというかりんとうに少し似た黒くてどろっとしたお菓子を食べるとか。Vappuの日にはナッキレイパというクラッカー状のパンを食べたりSima(シマ)という飲み物を飲みます。
Simaはレモネード風の爽やかな飲み物で、柑橘系好きの私の好きな味です。そして先日スーパーに行ったらSimaの手作りキットが売られていました。
”Ämpäri”というのはバケツという意味。直訳すると”Simaバケツ”。これが日本だとおしゃれでコンパクトなパッケージなっていそうですが、こちらはワイルド系。”そのまま持ってけや”的な荒削りな優しさが伝わります。
そしてこちらがバケツの中身。Sima作りに必要な材料と作り方が入っています。5dl=500ml「のお砂糖に6dl=600mlのブラウンシュガー、5lの水…なかなかお砂糖の量が半端じゃないですが、これも季節のイベントですからね。
手作りでなくても店頭にはこの時期たくさんのSimaが売られています。私はアルコールに敏感で(=エンゼルパイを食べて酔っ払ったぐらい)市販のSimaを飲んで酔っ払ったことがあります。といっても子どもも飲んでいるので害はないと思うのですが、アルコールに敏感な方は注意した方がいいかもしれません。味は好きなので今年も少し試してみようかな。
またVappuの日には風船も売られます。先日お店に行ったときにレジの人は一人、3-4人の列ができていました。レジの近くにいた店員さんはひたすら風船を膨らますのに専念していました。こちらは役割分担が明確に分かれているので、風船担当の人はレジは彼女の仕事ではなかったのかもしれませんが、こういうときにもう少し機転を利かして、レジに回ってくれたらこのお店の印象もアップするのにと淡い期待を抱いてしまうのでした。まあいいんですけどね。
今年はVappuは金曜日なので3連休。久々に友達家族を招待する予定。日本でもそろそろゴールデンウィーク間近ですね。皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
”島”さんはフィンランド人にすぐ名前を覚えられるメリットがありますね。
そういえば昔同僚が”証券会社で担当の人の苗字がお寿司のネタでひらがなにしたら2文字だったけど思い出せない”とぼやいていました。”エビさん?””タコさん?””トロさん?”など散々皆で推測したのに正解は”ミノさん”でした。お寿司でなくて焼肉のネタ。人の記憶方法って個性が出ておもしろいですね、に
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昨日とうって変わって今日は一日どんよりしたお天気。気温も6度しか上がらず肌寒いお天気です。
お酒があまり飲めない私と、仕事が忙しくてなかなか遠出もままならない家人の週末の楽しみといえばサウナ。こちらではバスタブ付の家を探すのは難しいのですが、サウナ付の家を探すのは簡単。アパートでも共同サウナがあり、予約制だったり割り当て制になっているようです。家にもバスタブはありませんが、サウナはあります。
薄暗いサウナ部屋で、熱せられた石からじゅわっと立ち上る蒸気を体に吸収していると1週間の疲れが取れていくような気がします。蒸気は、もし喉の調子が悪ければ喉に、肩こりがひどければその患部にじわじわと包み込むように入ってきます。特に昨日は30分ほどウォーキングをした後だったので、冷え切った体が芯から温まりました。
サウナの後は筋肉が緩んでよくいえば水泳の後のような心地よい疲労感、悪くいえばサウナの後に勉強とか読書とか仕事をしようとしても眠くて使いものにならなくなるので、その後のスケジュールは考えなければならないのですがね。
そしてサウナの後にアロママッサージを組み合わせれば最強の熟睡ができます。私用のアロマは日本で買ったボディーマッサージ用のものですが、家人用のアロマはこちら。Frantsilaというオーガニックの化粧品を販売しているブランドのものです。ローズマリー、ジュニパー、松などが配合されていて少し刺激的な香りがします。Kipuというのは痛み。効くようです。
出典:frantsila.com
私はもともと寝つきがいいので少し説得力に欠けるのですが、サウナとアロママッサージを組み合わせた日は眠りがさらにぐんと深くなり、朝目覚めると”ぐっすり寝た~”という実感を得ることができます。アロママッサージの後は匂いがつくのが嫌なので生活の木で購入したボディーパウダーを擦りこみます。香りもいいし、サラサラして気持いいです。
もちろんサウナだけ、アロママッサージだけでも体がリラックスしてよく眠れるのですが、この2つの組み合わせは何者にも代えられません。日本だったら温泉との組み合わせに近いかもしれませんね。
もしチャンスがあれば是非お試しください。ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
ボディーパウダーは数年前の一時帰国のときに期間限定商品をオトナ買いしてしまいました。期間限定って危険な響きですね、に
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昨日の午前中のみぞれが嘘のようにいいお天気です。ただ今のお天気がよくてもお昼に少し雨が降る予報も出ているので外出するときは注意です。
今日はネガティブなタイトルで失礼します。
このネガティブな態度は昨年2月から受講を開始し、1年かけて終了したガイドのコースでのこと。もともとコースの受講にあたり、私自身のフィンランド語の理解力に不安があったのですが、コース主催者のお誘い、またフィンランド語のコースで仲の良かった友達も受講するというのもあり、思い切って受講することにしました。
ただこのコースの目的と私が学びたいポイントが少しずれていることが最初の授業で発覚。しかも当然のことながら普通のスピードで大量に話されるフィンランド語のトピック。ある授業では年配の講演者がプロジェクターも配布資料もなしに10ページほどあるワードの資料をかいつまんでのセイナヨキの歴史の説明。歴史の前提知識がないだけでも大きなハンデなのに加えて私の苦手な年号がたくさん出てくるわ、聞き慣れない名前は列挙されるわ、この授業のときは半泣きでした。しかも昔のキーパーソンとなる人の名前はスウェーデン系が多いのです。一方他の受講者はセイナヨキの歴史なども日頃から興味を持っている人達。彼女達からは絶賛を受けたその授業は私にとって一番厳しいものでした。
3時間の授業が1ヶ月に2回のペースであり、先生は毎回各分野の専門家。配布資料もきちんと準備してわかりやすい講義をしてくれる人もいれば、そうでない人も。毎回完全に落ちこぼれ、というより場違い感満載。授業に行く度に大きく落ち込み、弱気になり、いつこの授業から離脱しようかということばかり考えていました。それでもそんなときにいつも唱えていたのがこのフレーズ。
辞めようと思えばいつでも辞められる。
でも一旦辞めてしまったら、後でもう一度やり直そうと思っても簡単にはいかない。
今Webで毎日大量の返信がアップされている村上春樹さんの期間限定のWebサイト、”村上さんのところ”にもこんなQ&Aがありました。
出典:http://www.welluneednt.com/entry/2015/04/15/203300
はじめまして。
イタリアンレストランを開業して、1年ちょっと。ところが、全くお客さんが来ず、破産寸前です。
もう、辞めようかなと、毎日思うんですが、思いとどまらせるのは、一部、本当に一部、熱狂的なお客様、つまり大常連様がごくごく、たまに、発生するんです。この界隈ではないお店、絶対に必要だとまでおっしゃってくれて、来店時に必ず翌月の予約をして頂ける方が、じわじわ増えてはいるんです。
基本、商売的な見地からみたら、立地とやってる内容がずれてるんだと思いますが、ロケーションに一目惚れして始めてしまいました。人には、失敗する人の典型だと、一刀両断されます。
一目惚れで計算せずに始めたのは、良くはなかったですが、そこじゃなきゃまだ、会社勤めしてたと思うんですよね。
問題なのは人に何か言われても、それは構わないんですが、正直僕も自身でダメかな? と思い始めてる事です。ですが、一部熱狂してくれるお客様を目の前にすると、当てのない期待を、つまり、もう少し耐えれば、もしかしたら、商売になるかも! と、たまに、腹の底から思っちゃうんです。また、今は開き直って、もう、そういうお客様だけを少しずつでも増やしていこうと、その立地のセオリーみたいなものには、迎合しないでやってます。
ですが、お金も底だし、そういうお客様が増えて商売が成り立つようになるまでの、先立つものが限界と相成りまして、まさに思案のしどころでして。
さて、お聞きしたいのは、這いつくばってやるという判断は、正しいと思われますか?
この情報だけで答えようがないとは、重々承知しておりますが、一つ村上さんのお考えをお聞かせ願いたいです。
村上さんの本はいつも読ませて頂いてます。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』はもう擦り切れる程読ませて頂いてます。今も、これからも。
(寿司の方が好き、男性、37歳、自営業)
僕も「こんなところじゃ商売にならないよ」といわれた場所で、店を二軒(ある程度)成功させてきました。しかしそういうところで商売を始めると、最初のうち経営が苦しいこともたしかです。その苦境を乗り切るだけの準備資金がないと、そこでおしまいになってしまいます。世の中は厳しいです。
あなたのお店に実際に行ったことがないので、どんな立地なのかもわかりませんし、具体的なことはもちろん何も申し上げられませんが、メールの文章を拝見していますと、今ががんばりどきなんじゃないのかなと感じます。開店して1年ちょっと、いちばん苦しいときです。せっかくお店を始められたのだから、ここはひとつ手を尽くして、あとしばらく踏みとどまられた方がいいのではないでしょうか。そのうちにじわじわと口コミがきいてくるかもしれません。努力は立地の不利をカバーできます。もちろん「ある程度まで」という条件付きですが。がんばっておいしいイタリア料理をつくってください。
もちろん私のちっぽけな悩みはこの質問者の方のような切実な状況とは比べものになりませんが、やっていることが肯定的な要素があるものの先が見えない不安感に襲われるときに、このまま進むべきなのか悩むときがあります。結局私の場合、1ヶ月に2度しか授業がなかったのも幸いし、授業が終わる度にどよ~んと疲労困憊したものの、後1回、後1回、辞めようと思ったら今すぐにでも辞められるというのをおまじないのように唱えているうちに最後まで通い続けることができました。筆記試験で追試、最後のガイド試験でも追試になってしまいましたが、最後はどうにか試験をパスすることができました。ラストの試験はかなりの時間を準備や練習に要したのですが、街の全体像を俯瞰的に見ることができてよかったと今では思います。
村上春樹さんも最後に「ある程度まで」という条件付きと書かれていますが、これもとても共感するところがあります。
以前勤務していた会社。毎日残業は当然。しかし年俸という名のもと、いくら残業しても残業代はなし。9割5分ぐらいフル稼働でがんばっていましたが、1ヶ月に1日ぐらいは19時ごろに会社を出ることができる日があって、そこでガス抜きをしながらどうにかやりくりしていました。そんな状況にも関わらず会社の経営は傾いていき、ある日会社で事務局を持っているNPO法人で雇っている事務のアルバイトの子に辞めてもらうことになりました。そしてその事務業務がそっくりそのまま私に引き継がれました。同意もなし、給与も当然据え置き。半年ぐらいはがんばってみたのですが、結局これがいい引き金となって私の転職する気持を一気に後押ししてくれました。この時は辞めて大正解でした。
色々なシーンで決断しなければならないことにぶつかりますが、自分の気持に正直に、後で後悔しないような判断力を磨いておかなければ。
最後の写真はラケウデンリスティ教会。邪念を取り去ってじっくりと自分を向き合うのによい場所です。
ということで皆様、よい週末をお迎えください。
村上春樹さんの芯のしっかりした優しい回答、染み入りました、に
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朝から降ってます。みぞれがせっかく春らしくなってきたと思ったのにまたちょっと冬に後退。積もるほどではないので、今日はちょっと我慢です。
さて昨日は少し遠出して打ち合わせに行ってきました。そしてその帰りに寄ったのがKauhajärvi(現在はLapuaに市町村合併)にある教会。
この村にマッチするとても素朴な感じの鐘楼。北欧のモダンアートとは違った趣向ですが、これはこれでかわいらしいです。
こちらが入口。人形も朴訥な感じでかわいいのです。
ところで…この村の鐘楼はさり気なく有名なのです。
何がといいますと、
この鐘楼を設計したのはフィンランドが誇る世界的に有名な建築家、そう、アルヴァ・アールトが設計したものなのです。Wikipediaの”著名な建築物”の筆頭に書かれているのがこの鐘楼(ベルタワー)なのです。1921年に建てられたものなので、彼が若干23歳のときの作品ですね。
知り合いからKauhajärviにある教会の鐘楼もアールトの作品だと教えてもらい、今回ナビゲーターを頼りに行ってみました。
こちらは教会。この鐘楼を設計するときに教会本体の設計もしたのですが、その案は採りあげられず、古い教会はそのまま使われたそうです。結局1981年(アールトの死後)に焼失してしまい、新しい教会を作る際にアールトの建築事務所も案を出したのですが、残念ながら別の案が採用されたという何とも運命のいたずらを感じさせるような歴史を持つ教会です。
ナビゲーターのお導きでたどり着いたのですが、幹線道路から外れた小さくて少しうねった道。本当に教会にたどり着くかちょっと不安になるような道が続きました。でもたどり着いた先にはこんなかわいらしい教会があり、そして教会から下っていくとこのように静かで美しい湖が目の前に広がっていたのでした。
私のフィンランドの教会のイメージは色々な木造のものもあれば石造りのものもあれば、モダンな感じのものもあり、その場所、場所で驚きがあります。教会巡りもおもしろそうです。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
方向感覚がまったくな私にとってナビゲーターはとっても便利なのですが、なぜか100%信じきれないのは何度かあった裏切りのせい…。狭い道の真ん中で”目的地に着きました”とシラを切るのは断じてやめていただきたいものです、に
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今朝PCをつけたらすべてのCドライブのデータが空っぽになっていました。何もかも。愕然としながらもブログを書きかけていたのですが、もう一度気になってGoogle先生に聞いてみました。そうしたら一度シャットダウンすべし、とのアドバイス。指示通りシャットダウンしたらデータが戻ってきました。あー、かなり血の気が引きましたが、データが無事でよかったです。たまに、いや頻繁にバックアップしないといけませんね~。そんなことがあったので、せっかくの写真のベストショットは裏Windows?に保存してしまったため、アクセスできなくなってしまいました。不幸中の幸いは同じような写真を何枚か撮っていたこと。
気を取り直して。気温は日本に比べるとまだまだ肌寒いですが、とにかく太陽の輝きが春を後押ししてくれる季節になりました。夜中まで日が暮れないフィンランドの夏も大好きなのですが、長くて寒くて暗い冬がようやく終わりを告げ、固く縮こまっていた木々や動物達が芽吹いたり活動を始める気分上向きなこの季節も捨てがたいです。
春の陽気に誘われてまたまた湖に行ってみました。気持のいいお天気だったので桟橋やビーチ近くのベンチでは若者達がおしゃべりしたり、歌を歌ったりしていました。青春~♪湖に行くまでにジョギングやサイクリング、ウォーキングを楽しむ人達、トレーニングをしている若者も見かけました。
湖の氷は完璧に溶けて吸い込まれそうな蒼色。
静かな湖面と雲一つない空のコントラスト。大きく深呼吸するだけで心身ともに浄化されます。
19時半頃に行ったので、少しずつ夕焼の気配が。
冬にはクロスカントリースキーで楽しんでコースは今では歩道となっています。久々に行ってみたら森のいい香りがしました。木々も息を吹き返してきたみたいです。
実はこの木の近くにキジもいて、リスとのツーショットの写真もあったのですが、裏Windowsのファイルに紛れ込んでしまったのでリスのみで失礼します。すごく大きなリス(リスですよね?)な上、微動だにしないので幹の一部かと思ってしまいました。最初は遠くからズームで撮っていたのですが、近くに行っても逃げない胆のすわったリスでした。
この太陽の光の輝きや生命の躍動感はなかなか写真や文章では伝えきれないのが歯がゆいところです。冬の息を呑むような真っ白の世界も美しいのですが、今の季節は別の輝きがあります。また折々別の角度からお伝えできればと思っていますのでよろしければ引き続きお付き合いください。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
気温が20度ぐらいになったら湖水浴を楽しむ人達も出没するかも。真冬でもサウナの後にアイススイミングする人達にとってはどうってことないですよね、に
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今日は12度まで上がりそうです。日の出は5:43で日の入りは21:12。すっかり日が伸びてきました。この時期太陽の明るさに油断して時計を見ていなかったら”もうこんな時間!”と驚くこともしばしばなのです。
さて、昨日に引き続き今日は北欧協会のイベントについて。今日はセミナーの後に行われたアールトセンターのツアーの写真をご紹介します。ガイドは40年以上ガイドをし、去年ベストガイドに選ばれたヘレナ。大先輩です。ただ彼女もスウェーデン系フィンランド人のため、先日のガイドはスウェーデン語で行われました。なので今回は時間配分やルートなどの勉強が主な目的となりました。
それはさておき、ラケウデンリスティ教会はアルヴァ・アールト設計の特徴でもある自然光がたっぷり窓から入ってくるデザインので、季節により、天候により、時間により教会の印象が変わります。
これは2階席から撮った写真。春の清々しい光が射し込み、真ん中の十字架を際立たせています。
多くの教会には様々な趣向を凝らしたシャンデリアが飾られていますが、この教会はアルヴァ・アールトのデザインによるもの。シャンデリアにはない気品が漂っていて好きです。アールトのランプは灯りがついていないときも美しいように設計されているのだそうです。
窓の形に切り取られた空。よいお天気でした。
久々に65mの時計塔に上りました。アールトセンターとよばれる市庁舎、図書館、劇場、行政施設(現在は市役所の一部)。
余談なのですがフィンランド語で”Kello”という単語があるのですが、”時計”という意味もあるのですが”鐘”という意味もあるのです。昔は教会の鐘が時を刻んでいたからでしょうね。このラケウデンリスティ教会の塔には時計も掲げられているし、鐘もあるのでいつも鐘楼というべきなのか時計塔というべきなのか迷います。
これは新旧図書館。右がアールト図書館で左がアピラ図書館。相互にトンネルでつながっていてアールト図書館は現在は改築中ですが5月の終わりにリニューアルオープンの予定です。
こちらはセイナヨキ市庁舎。コバルトブルーのセラミックの壁も遠くから見ると模様のように見えてこれはこれで美しいです。
久々の教会でしたがいつ行っても落ち着ける私の好きな場所の一つです。ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
時計塔にはエレベーターがあるのですが、最大5人までしか乗れないため、下りは若ぶって階段で下りました。そしてまさかの筋肉痛日頃の鍛錬がこういうときにモノを言いますね。反省、に
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今朝は霜がおりていたものの、気温も10度まで上がるので、気持のいい日になりそうです。
昨日はこちらで4年に1度の総選挙があり、現在の国民連合党から中央党への政権交代が確実となりました。国民連合党は議席は3番目に多かったのですが、2番目は真正フィン人党。真正フィン人党は移民政策に否定的な党なので、移民としてここで生活している私にとっては、この党が勢力を伸ばすと暮らしにくくなるかもしれません。
ところで先日北欧協会が主催するセミナーがあり、テーマの一つがアルヴァ・アールトだったので参加することにしました。場所は図書館内にあるホール。フィンランドらしくコーヒーとちょっとしたスナック(今回はカリヤランピーラッカというお米のパイとクッキー)を食べながら参加者談笑で始まりました。
参加者は30人ぐらいだったでしょうか。主催はセイナヨキの北欧協会だったのですが、最初のレクチャーはヴァーサの北欧協会所属のKimさんがデンマークについて話すというものでした。そもそも北欧協会の活動もよく理解していないまま参加したのですが、参加者の半分ぐらいは、セイナヨキから80kmほど離れたヴァーサから来ているようで、会場内で話されている言葉はスウェーデン語であふれかえっていました。ちなみにヴァーサは海沿いの街なのでスウェーデン系フィンランド人が多く住むところです。
行き交うスウェーデン語の会話を聞きながらもしかして私はとんでもないところに飛び込んでいるかも…と気づいたときはコーヒータイムが始まったところ。今日のセミナーは何語が使われるのか周りの人に聞いてみても”さあ、スウェーデン語かしらね。フィンランド語かもしれないけど。”と何とも曖昧な答え。
ということはここにいる人達は皆スウェーデン語で講義が行われても何ら支障のない人達…
北欧協会に属している、または興味があるからスウェーデン語に何ら支障もない人達が集まっているのかもしれませんが、フィンランドの教育のすごさを知ったような気がしました。日本でも多くの人が中学校から高校まで少なくとも6年間英語を学びますが、それだけの教育で英語で行われるセミナーに気軽に参加できる人は何%ぐらいいるでしょうか。このセミナーの通知メールにも講演者とトピックは書かれていましたが、何語で行われるかは言及されていませんでした。それぐらいスウェーデン語はごく普通に受け入れられているということなのでしょう。
スウェーデン語は”ありがとう”ぐらいしか知らない私はどうしたかというと…セミナーが始まる直前に主催者の方に何語で行われるか尋ねたら、その人は”スウェーデン語だけど私がフィンランド語に通訳しましょう。”と隣に座って概要を通訳してくれたのでした。
こちらがデンマーク人のKimさん。リラックスした感じで身振り手振りを交えてスウェーデン語でデンマークのことについて話してくれました。ところどころ単語を思い出せず参加者から聞いていましたが、それでも原稿を読むことなく流暢に第2外国語のスウェーデン語を操っていました。
おもしろかったのはフィンランド人とデンマーク人の違いについて。デンマーク人は話好きで電車でも見知らぬ人とよく話すし、バスの運転手にも話しかけたりする一方、フィンランド人はとても静かだということ。確かに。曖昧な記憶なのですが、フィンランド人は電車の席を予約するときはまず窓際や静かな席を好むが、デンマーク人は4人席を予約して知らない人と会話を楽しむ傾向があるという記事があったような気がして聞いてみたところ、その通りだと。同じ北欧でも国民性は違うのものですね。
次のセミナーはセイナヨキ出身のMarkus Aaltonen。アルヴァ・アールト関連の本も2冊執筆しています。こちらのセミナーはフィンランド語で行われたのでほっとしました。
このセミナーに続きアールトセンターのツアーがあったのですが、それはまた後日に。
ということで皆様よい1週間をお迎えください。
フィンランドではスウェーデン語を必須科目から外そうという案もありますが、こういうセミナーに参加して目の当たりにすると、学校での勉強も無駄ではないなと思ったのでした、に
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気温も少しずつ上がり、今日は10度まで上がりました。風は少し冷たいのですが、少し春っぽくなってきました。この週末からローラーブレードを楽しむ人達も何人か見かけるようになりました。こちらではスキーができない時期はローラーブレードで練習というか楽しむようです。ただある程度技術がなければずっとローラーブレードだけで外に出るなんて無理っぽいですよね。止まるときはどうするんだろう、などと色々と考えてしまいます。
さて、昨日はフロアーボールの地元チームSPVのナショナルリーグ優勝祝勝パーティーに参加してきました。選手達は日中も街のショッピングモールで祝勝会、またFacebookのファンページを見ていると病院の小児科病棟も訪問したようです。足首を怪我した選手が松葉づえをつき、肩を負傷した選手が腕を吊って、病院内で子どもと優勝カップと一緒に写っている写真があり、ちょっと笑ってしまいました。なぜ病院に行くのにわざわざ優勝カップ?と思ったら慰問も兼ねていたのですね。
祝勝パーティーに参加していたのは選手とその奥さん、またはガールフレンド、試合運営に関わるスタッフ、スポンサーなど。スタッフ、スポンサーも基本的にペアでの参加になるのが欧米風な考え方。その恩恵で私も参加することができました。ホテルの宴会場を借り切って行われたのですが、120名ほどの参加だったでしょうか。
まずオープニングではギターとダブルベースのコラボ。少なくともダブルベースを弾いている彼はいつも試合に自分のドラムセットを持ち込んで熱心に応援していました。ダブルベースも弾け、歌も歌えるとはなかなかの芸達者。そして舞台にはキラキラと光り輝く優勝カップ
こういうときの食事は大体ビュッフェ形式。テーブルごとに列をなして各自料理を取っていきます。取った料理はあまり美しい配置ではなかったので写真には収めなかったのですが、前菜のサラダ、コールドサーモン、メインの根菜のオーブン料理、バターたっぷりのトロトロのマッシュドポテト、どれもおいしかったです。とりわけ話題になったのがメインのヘラジカ。家人情報によると、ヘラジカは狩猟する人が自分達で食べてしまうので、フィンランド産のヘラジカはトナカイよりも食べるチャンスが少ない貴重なものなのだそうです。よく煮込まれていておいしかったです。そして今日教えてもらって気づいたのですが、メインがなぜヘラジカがメインだったのか?
もちろんこの輝かしい優勝の喜びを分かち合うための特別な料理、という意味も込められていますが、何よりもSPVが最後に勝利を勝ち取った相手チーム、Happeeはヘラジカをマスコット(↓こいつ)にしているのです。そう、ヘラジカをおいしくいただき、再び勝利を実感しようという何とも粋な取り計らいだったのです。
おいしい料理をいただいた後は再び最後の試合の感動の瞬間を集めたムービーを鑑賞したり、司会者(←長身、イケメン、トークもうまい、元フロアーボールコーチ、美しい彼女または奥さんあり)が数人の選手にインタビューをしたりしました。そのインタビューのチョイスがまた絶妙。ちょっと恥ずかしがりの選手をわざとピックアップし、しぶしぶ立ち上がるその選手。最後の質問は”優勝した後の感想は?”の質問に小さな声で”Ihan hyvä”(=なかなかよかったよ。)という答えに会場大爆笑。いや、もっと喜ぼうよ。
その後チームのキャプテンのスピーチ。個人的にはこのキャプテンも気に入っていて、ディフェンスながらゴールも決められるし、いつも落ち着いて審判に抗議しています。その前のキャプテンはキャプテン自身がよくペナルティーを取られるようなちょっとアグレッシブな人だったのです。この人も二人の子持ちですがね。
そして最後は監督のスピーチ。優秀な選手も大切なのですが、このチームのよさは何といってもチームワークが強み。監督が着実に選手を育てている印象があり、チームの雰囲気のよさとか一体感が試合からも伝わってくるのです。
またパーティーの後に一部の選手とも話すチャンスがあったのですが、メンタルトレーニングも受けていて、ピンチに陥ったときでも平常心を保てるようになどの指導も受けているのだそうです。第3ピリオドでの逆転勝ちする底力には技術ばかりでなくメンタルの部分の強化も大切で、それが実を結んでいるというのが実証されました。
フィンランド人はシャイで静かだというイメージがありますが、どのスピーチもユーモアがあり、テーブルでも色々な話で盛り上がり楽しいときを過ごすことができました。
ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
私が一番のお気に入りの選手(←家人公認)は高校の体育教師。ナショナルリーグ優勝の花形選手が先生だなんて、私が高校生だったら卒倒してしまいそうです。そんな彼も美しい彼女連れ。現実を見なければいけませんね、に
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昨日は終日雪や雨でしたが、今日は曇りが続くようです。昨日は肌寒かった気温も今日は6度まで上がる予定です。まあまだ10度に届かないんですけどね。
さて、昨日は雪が降る中プチトリップに出かけました。なかなか趣のある森の道を抜け
たどり着いた先は…こちら
マリメッコ。しかもただのマリメッコショップではなくアウトレットショップ♪なのです。
プチトリップの行先はVirratというセイナヨキから車で1時間半ほど離れたところ。このVirratという街にはご縁がありまして(記事はこちら)わたくしの短いドライブ生活でも忘れてはならない土地となっております。
初めてのこのショップとの出会いはまったく期待していなかっただけに、また
そして今回のVirrat訪問も嬉しいご縁。先日家人の会社のWebを見たVirratにある会社の方が詳しい話を聞きたいと連絡があったのです。通常の仕事だと8時から16時と長丁場になり、さすがに”8時間心ゆくまでマリメッコのアウトレットショップで楽しんでいいから。”と言われても戸惑ってしまいますが、昨日は1時間の打ち合わせ。お買い物の時間としてはなかなか理想的ではありませんか。友達もちょうど時間が空いていたので誘って一緒に行きました。
規模はヘルシンキのアウトレットショップと比べるとこじんまりとしていますが、それでもなかなかの品揃え。私達は朝10時から1時間いたのですが、小さな街にも関わらず(しつこい?)他のお客さんも何組か訪れていました。ここは夏のリゾート地なのでその時期になるともっとお客さんが増えるのだと思われます。サマーコテージ用の食器、タオル類やパーティー用の服を購入したり、もしくは布を購入してサマーコテージを飾るものをゆったり流れていく時間の中で作る方もいるかもしれません。ゲストに招かれた人がプレゼントを買っていくのにも役立っていそうです。
店内ではあまり大々的には○%オフとは謳っていませんが、うふふ、プライスタグを見ると-30%オフ、-50%オフ、-70%オフなどアドレナリンを刺激するようなシールがほぼ全商品に貼ってあります。私のTo-Doリストに甥っ子に半袖Tシャツを買うというのがあったのですが、イカーリネンのショップでは該当サイズが見つからなかったどころか半袖Tシャツ自体の取り扱いがほとんどなく、ちょっとがっかり。しかーしこのショップでは半袖Tシャツの種類もサイズも豊富でした♪もちろん自分のものも。試着室は私と友達とでほぼ占領。
ちなみに家人にさらなる値引き交渉をしてもらったのですが(ほら、値引き交渉って本人より第3者の方がしやすくないですか?)、残念ながら交渉不成立。セイナヨキのようなフランチャイズのショップはお店の意向で多少の値引きは可能ですが、直営店では難しいようです。来週からセールが始まるからちょっと融通が利かないかとふってみたのですが、それもあっさりスルーされました。それでも30%オフとか半額のものが購入できたので満足です。
普通の生活をしていると”新しい服がほしい”と思うことはなくなりましたが、お店に行くと物欲がムクムクと起き上がってきて危険です。そういう意味で片道1時間半という距離はいい按配で歯止めをかけてくれているのかもしれません。ということで皆様、よい週末をお迎えください。
本来なら価格をしっかり確認しなければならないのに、どれだけディスカウントになっているかに目がいってしまいます。これは女性の心理をついた商戦なのだそうです。まんまと商戦に乗せられているのがわかっていても幸せというのはどんだけ~に
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無事イースターも終わり、4月も半ばとなってきました。
それなのに…
何でしょうかね、この雪景色。
ちなみにフィンランドのアキ・カウリスマキ監督の”ラヴィ・ド・ボエーム”のエンディングに流れてきたのがこの曲。白黒の画像にこの寂しい曲が妙にぴったりして驚いたのを思い出しました。
雪は朝からずっと降り続き、途中からみぞれや雨になったりしましたが、ずっとグレーの空。雪景色もなかなかオツなのですが、木々が芽吹く春が待ち遠しいです。いや、ほんとに。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
こちらに来て間もない台湾人の友達がFacebookで”4月なのに雪が降るなんて”とぼやいていたので、”去年は夏至の頃にもフィンランドの各地で雪が降ったからそんなに深刻にならないで”とアドバイスした私は天使?それとも悪魔?に
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昨日の雪はほぼ溶けてしまいましたが、朝は0度。屋根には霜がおりていました。日中の最高気温も5度なので肌寒いです。今日みたいな日に日本からフィンランドにやってきたら気温のギャップにかなり驚かれることでしょう。4月は例年よりも少し気温が低めかもしれません。
さて今日も引き続き車ネタです。フィンランドでは道が凍結し始めると冬タイヤに換え、暖かくなって道がもう凍結しなくなり滑らなくなったらノーマルタイヤに換えるのが年中行事です。
私は2年半前に寒さに負けて車を購入しました。車を買えばどこでも自由に行ける~と思っていたのですが、当時は知らない道は怖過ぎてもっぱら家とオフィスの往復6km、そしてわかりやすくて近場以外の行動範囲をなかなか広げることができませんでした。
そんな時期に冬タイヤからノーマルタイヤに換える時期になりました。2年前の春は冬と春の境がはっきりしていたため、一度に多くのお客さんがタイヤを換える時期だったかと思います。まず家人の車をタイヤ工場(?)に預けて、私の車で私が家人をオフィスまで送迎。オフィスに迎えに行った後、タイヤ工場に行って今度は私の車のタイヤを換えてもらうという段取りになっていました。
私の車には残り何km走れるかという表示が出る車です。そのときは忘れもしません、18km残っていたのでオフィスまで少なくとも3往復はできるという計算でした。タイヤ工場もそんなに離れていないのでまあ大丈夫というのが私の目論見でした。
車によく乗られている方はここで何が起こったか想像できるかもしれません。
そう、家人がハンドルを握っていた私の車(走行残数わずか18km)は燃料切れ緊急警告音と共に交差点のど真ん中でプスプスプスという音と共に止まってしまったのです
車はどうにか道路脇に寄せることができましたが、ここから家人の苦行の幕が切って落とされたのです。あれはうららかな春の午後でございました。
ギアはニュートラルにしてわたくしは運転席に。家人はジャケットを脱ぎ捨て”こんなひどい目に遭ったのは学生の時以来だ”(でも以前そういう経験してるのね)と毒づきながらガス欠となった私の車を押し始めました。
いや、押してもらっていながら何ですが、結構動くものなんですね。
ラッキーだったことがいくつか。交差点では直進する予定だったのですが、直進していたら線路の下を通っているかなりアップダウンの激しい道があったこと。
ラッシュアワーでもなく、2車線ある道だったこと。
何よりも私一人だったら途方に暮れていたこと。裏を返せば家人はとんでもないとばっちりを受けたということですね、はいあいすみません。
最寄りのガソリンスタンドまで500mぐらいあったでしょうか。この辺りは道が平坦でそれもラッキーだったことの一つ。
そして信号待ちしていた見知らぬおじさんが途中で汗だくになって車を押している家人に加勢してくれたのです。そこはちょうど小さな起伏があったのでかな~り助かったみたいです。そしてその起伏を越えたらすぐに念願のガソリンスタンドにたどり着きました。そして私の愛車はごくごくとガソリンを飲み、その後は元気に走ることができました
この事件が起こる前までに実はガソリンを入れて(もらった)ことは一度しかなくて、しかも自分一人で入れられない(こちらはセルフサービスですからね)、とかいう前にガソリンスタンドにも一人で運転できなかったという、この事実を知られたら運転免許はく奪に合いそうな状態で運転していたのです。
それからというもの、少しずつ走行距離を伸ばし、スピードを出すことにも慣れ、ガソリンの入れ方も習得し今に至っております。もちろんこのうららかな春の悲劇は大きなトラウマになっていて、走行残数が100kmを切るか切らないかの時点ですぐにガソリンを入れるようにしています。ガソリン僅少のアラートは侮っちゃいけませんね、ほんとに。
最後に最近私を悩ませているのはこの車。
新しいご近所さんが越してきたのですが、車、大き過ぎ。私の車庫は斜め向かいなのですが、ぎりぎり右寄せして左にハンドルを切って車庫に入れるのですが、これがすごく邪魔。しかも日頃は使っていないらしくいつもあるんですよね。ブツブツ。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
そんな私の次なる課題は縦列駐車がきれいにできるようになること。日本ではゴールド免許保持者だったんですけどね。まあ2年に1回しか運転していなかったんですけどね。セイナヨキ市民の皆様、ご迷惑をおかけしております、に
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皆様、つつがなくお過ごしでしょうか。
こちらでは
このように
美しい墨絵のような雪景色を楽しんでおります
確か2日前は14度で春がきたと喜ばせてくれてませんでしたっけね3月の中旬に早々とノーマルタイヤに換えた私に続き、先週末家人もノーマルタイヤに換えたのですがね。
そして春の陽気に誘われ、私達、超久しぶりに洗車なんぞしました。
金曜日の夜に。
なぜ超久しぶりにかと言いますと、一番大きな理由は冬洗車すると水滴がすぐ凍る。これは何としても避けたいシチュエーションというのはおわかりいただけるかと。後は春先は、雪解け水の洪水が容赦ないので洗車しても意味なし。
それにしても汚れ方も半端ないのも事実。特に高速道路では滑り止めの塩分が含まれたものを道路に撒かれているようで、これが水(=雨)では洗い流されることがなく、特にリヤウィンドーは洗浄液が出ないので、後方が見えなくてちょっと怖かった時期も。
ようやく泥だらけの車体ともお別れ。トランクルームを開けるときも手が汚れない、というか私の車ってブルーと思い込んでいたのですがなんとメタリックが入っていることも発見しました。買って1年半なんですけどね。
日本の洗車事情ってあまり知らないのですが、自動洗車機でもブラシがついているイメージが。こちらの洗車機はブラシはなく洗浄液と高圧の水で洗い流すだけ。今回初めて自分で入ってみました。
家人に言われた通りに左の掲示板が○から×に変わるまで慎重に進みました。
でも…水が数滴落ちてくるだけで何も起こらず。もしかしてもうちょっと前に行くべき?と少しだけ前進。後ろで待っている家人から状況確認の電話がかかってきました。結局動かないのでメンテの人を呼んでもらうことに。そうこうしていたら全然洗浄されないのに前の扉が開いて洗浄終了。”さあ、出て行ってください。”と
その後すぐメンテの方がやってきて、実は前進し過ぎていたことが発覚。もう一度バックしてようやく洗浄開始。ご迷惑をおかけしました。
↓これはフロントガラス。高圧洗浄液が車体全体を包みます。
その後水で洗い流し、さらに乾燥、そして終了。このチケットを買ったときに細かい水を拭き取るための不繊布をもらっていたので、それでさらに丁寧に窓や車体も拭き、ピカピカになりました
そして3日後の昨日、大雨が降りました
4日後の今日も雪が断続的に降っています
ちなみに昨日は用事がありました。自転車でも行ける距離だったのですが、ピカピカの車を車庫に置いておくか、ずぶ濡れ覚悟で自転車で行くか?ここは泣く泣く車で行きました。結局いつかは濡れる運命ですからね。
と、滅多にしない洗車をしたらお約束ですぐに雨、さらに雪まで降ってしまいました。皆様は私のことなど構わず、よい一日をお過ごしください。
洗車チケット、有効期限が1年なのですが1枚残っていたのは洗車をした当日が最終期限日だったことに気付きました。これを幸運とよぶのか、結局雨が降ってしまったのを不運とよぶのか微妙ですが、楽天的な方も慎重派の方も
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今日は13度まで上がったのですが雨が降ったり晴れたりのお天気でした。外に出ても寒さで体が縮こまることなくリラックスしたままというのはありがたいことです。
さて、昨日の土曜日はとても晴れていてしかも暖かい一日でした。そんな素晴らしい日に家人のバースデーパーティーを開くことができました。こちらでは節目の年は大人でも友達や親戚、会社関係の人をバースデーパーティーに招待してお祝いする人もいれば、記念の旅行に行ってお祝いする人もいればと様々です。最初はパーティーを開くことに乗り気ではなかった家人も義弟一家に促され、だんだんその気になってきました。
ちょうどそんなときに私はスロッテ紗里さんのお寿司のクラス(記事はこちら)に参加するチャンスに恵まれました。紗里さんの作る料理がいかに素晴らしいかを日頃から家人に伝えていたのですが、突然家人が”紗里さんにバースデーパーティーの料理をお願いできないかな”と言い出したのです。いや、畏れ多くてそんな無理無理。誕生日の頃はまだ日本で修業中だし、第一、次のレストランを開くのにお忙しい時期だし、やっぱり無理無理。”いやでも翌月になってもいいからどうにかならないかな。”と引き下がることを知らない家人。不躾ではありますが、聞くことは可能なので思い切って相談してみました。
4月11日といえば帰国直後、しかもフィスカルスにて新しいレストラン、北むらオープンまでタイトなスケジュール。そんな中、セイナヨキまでお越しいただくことになると仕込みもあるので最低2日はロスになります。それでも…熟慮の結果引き受けてくれることになりました!
次はパーティーをどこで開くかというステージ。ちょうど家人のオフィスの入っているビルの近くに料理を勉強している学生が経営しているレストランがあり(記事はこちら)、そこを使わせてもらえないかと声をかけました。すると…通常外部への貸し出しはしていないのですが、貴重な和食を学ぶチャンスがもらえるなら授業の一環として組み込んでみます、と思いがけない有難いお言葉。しかも学生さん16名がフルサポートしてくださると。フィンランドの学校はこういうところがとてもフレキシブルで実践主義なのでありがたいところです。私達も設備の整ったレストランを使わせてもらえるし、学校にとってもアレンジしようと思ってもなかなかできない貴重な体験。Win-Winの素晴らしい展開に私達もびっくりでした。
食材はこちらでは手に入らないものもいくつかありましたが、紗里さんの多大なる献身によりどうにか当日を迎えることができました。
こちらは前日の写真。テーブルセッティングもばっちり。特に真ん中のナプキン、ハスの花のようでとても美しいのです。
こちらはケーキの上にのせるチョコレートのデコレーション。うまく作るのは難しいのだそうです。
お寿司用のお米。これはセイナヨキでは手に入りません。
メニューはフィンランド語ですがこちら。これも学生さんが準備してくれたのですが、おしゃれです。
まず前菜がSilakkaというニシンでしょうか、この南蛮漬け、マスカットと柿の白和え、そして牛のたたき。一瞬日本にいるのかと勘違いするぐらい、和食の美しさ、おいしさが五感を刺激します。どれもとてもおいしかったのですが、南蛮漬けは多くのフィンランド人がこんな食べ方があるのかとびっくりしていました。もちろん大好評。白和えはお豆腐を作っている会社の方をお招きしていたので、お豆腐を使った料理を一品リクエストした結果。これも絶妙なバランス。牛のたたきも少し添えられた辛子や香菜が牛の味を引き立てています。そしてこの繊細な盛り付け。これも和食の素晴らしさです。
こちらはメインの焼き鳥。単に焼き鳥といっても焼き鳥の下にもさり気なく野菜が。タレにからめて食べるととてもおいしい。つくねにチーズの組み合わせも斬新でおいしかったです。
お寿司について説明してくれる紗里さん。ゲストの方も興味津々。
こちらがお寿司のビュッフェです。
手まり寿司とサーモンの巻き寿司のズームアップ。
巻き寿司とカリフォルニアロール。学生さん達はお寿司を作ったことがある人は数人でしたが奮闘してくれました。こちらも好評でした。
お味噌汁も!お出汁の味がしっかり出ていて心がほっこり温かくなるような味でした。
そしてケーキは学生さんの一人がケーキ屋さん勤務ということでお任せしました。というのも、ゲストの方は和食を食べに来られているのではないので、エキゾチックな食事にちょっと勇気が出ないお客様もいるかと思い。結果はそんな心配は無用でした。それでもこちらも甘さ抑えめでおいしかったです。前日準備していたチョコがこんなふうにデコレーションされていました。
ゲストの方々は食品関係に従事されている方が多く、お寿司以外は初めての和食を楽しんでチャレンジし、そのおいしさに感動してくださったのが何よりのプレゼントでした。
それはさておき、エンターテイメントとしての演奏は友達のJonnaにお願いしました。アコーディオンを自由に操り、そして一体となった迫力のある演奏。こんな少人数でこんな素晴らしい演奏を独占するのが申し訳ないぐらい。私達からはリベルタンゴをリクエストしたのですが、”いったい何人で演奏しているのですか”と聞いてしまいたくなるぐらい重厚なハーモニー、そして迫力。
こちらは新しく購入したという小型アコーディオン。Fly me to the moonをかわいらしく演奏してくれました。歌を歌うときはこれぐらいのボリュームの方が合うと言っていました。確かに。
このような素晴らしい料理、素晴らしい演奏に加えてもう一つ嬉しいことが。それはフロアーボールの決勝戦4戦目が地元セイナヨキ(レストランから200mぐらい離れたところ)で行われていました。このパーティーがなければ200%の割合で参加したのですが、試合の日が決まる前にこのパーティーの日が決まっていたもので、特に家人は試合が始まるとそわそわ。しかもいつもの展開で途中までは3対1と相手チームがリードし、ピンチ(と都度情報が入ってきました)。
しかし…またもややってくれました!第3ピリオドで同点に追いつき、延長戦で逆転勝ち!2年ぶり3回目の優勝です
素敵なゲストの方々と楽しい時間を過ごすことができた上にフロアーボールの地元チームの優勝。忘れられない一日となりました。
家に戻って少し落ち着いた後はネットで試合観戦。家人はプレゼントにいただいたシャンパンで勝利の美酒に酔いしれたのでした。私はほとんど飲めないのですが、一口、二口分けてもらいました。
ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
私は食材が入手できないのを理由においし和食が作れないと言い訳していましたが、全然そんなことはないことが昨日証明されてしまいましたさてどうする?に
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朝は3度で少し肌寒かったのですが、日中は10度まで上がりそうです。昨日はコートなしで外出したらさすがに風が冷たく寒かったです。10度を越えるともう少し暖かく感じるのかもしれません。
家では普段はあまり外食はしないし、一般的に外食するより家で食べる家庭が多いためレストランの数も限られている、そして開いていても閉店時間が20時と早かったりするのがセイナヨキのレストランの現状です。それでもここ2-3ヵ月の間に外食するチャンスに何度か恵まれました。写真もたまってきたのでご紹介します。
まずこちらは昨日行ったJuurellaレストランのお通し。Juurellaは2012年のベストシェフを輩出したレストランだけにいつも裏切りません。お店の人もとてもフレンドリーかつ料理をきちんと説明してくれます。
こちらは3人分。一口で食べられます。
前菜のパストラミ。パンは絶妙にフワッとしていながらカリッとしていました。マヨネーズともう1種類のソースも絶妙なバランスでした。
これも美味しかった~。豚の頬肉と首の後ろの部分(フィンランド語でNiskaといいます)だったのですが、柔らかかったです。付け合わせもソースもこれまたアートでした。
Juurellaではローカルフードを使った料理が売りなのですが、昨日はなんと北部から取り寄せたライチョウの料理も。ライチョウは日本では食べることができないのだそうですね。私はちょっと勇気がなくパスしてしまいましたが、友達がオーダーしおいしかったと言っていました。
こちらは別のレストラン。Fransmanniというチェーン店。ホテルに併設されています。こちらに来て家人があまりスープなどを飲まないせいかシチュー系もあまり作らないので、ちょっと頼んでみました。器は小さく見えますが、たっぷりあり温まりました。ジャガイモもおいしかったです。
ここもメキシコ料理のチェーン店。メキシコっぽい雰囲気を醸し出しつつハンバーガーメニューが多かったです。ここは初心に帰ってブリトーを頼みました。フィンランドのスーパーはトルティーヤとかタコスとかサルサソースとか(本番との味の違いはさておき)意外にメキシコ料理の食材が豊富。トルティーヤやブリトーは時々家でも作ります。
こちらは家人がオーダーしたナチョス。おいしそう、だけどカロリー高そう…。
最後はレストランではないのですが、ケーキを。フィンランドはプッラというシナモンロールなどの菓子パンはよくあるのですが、このタイプのケーキは案外置いてないのです。ここのケーキが一番好きなのですが、場所はショッピングモール1Fのど真ん中のスペース。言い方を換えれば非常に”開放的な”場所にあります。
以上駆け足でレポートいたしました。おいしいものを食べていると自然に笑顔になりますね。皆様の笑顔にあふれた週末をお迎えください。
フィンランド語は首をKaula、首の後ろの部分をNiskaと言います。フィンランド語を習い始めの頃、マフラー(Kaulaliina)と言おうとして、Niskaliinaと言ってしまいました。首の後ろ用のマフラーは確かに使いづらそうです、に
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今朝も風が割に強くて気温の割には肌寒く感じますが、日中は10度まであがりそうです。お天気も晴れてくるようなので楽しみです。
こちらに来て早4年半。いまだにフィンランド語に奮闘中の超スローラーナーです。それでもメールもフィンランド語で来るものが随分多くなりました。短い文章ならすぐ読めるのですが、長い文になるとついついGoogle翻訳に頼ってしまいます。
以前から苦戦していたのが去年から通っていたガイドのクラスのコーディネーターの方からのメール。Google翻訳に頼ってもわからないことが多いのです。
一番衝撃だったのはこの一文から始まるメール。
新しい国がどうしたのだろう?新しい国って何?新しい国は今呼ぶだろう...
そのとき結構バタバタしていて、その人から似たような内容のメールが前にもきていたので深く理解することもなくスルーしていました。幸いなことにこのメールを受け取って少し経ったときに同じガイドのクラスを受けている友達にばったり会いました。
話題は前に受けたテストのこと。話しているとテストに不合格だった人だけメールがくることになっているとのこと。(そしてそれも理解できていなかったという哀しい事実。)そんなメールきてたっけな?あのテストで合格するはずがないし。
え…?もしやあの”新しい国は今呼ぶだろう”の不可解メールが…
原文はこちら。
uusimaan nyt kävisi kutsu…
恥ずかしながら私は”Uusi”という”新しい”という意味の形容詞しか知りませんでしたが、ここでは”Uusia”という”再度行う”という動詞を使っているのですね。(Twitterで教えていただきました。ありがとうございます。)ちなみに”maa”というのが”国”という意味なのでGoogle先生の努力の後がうかがい知ることができます。なんとも詩的というか隠喩的というか、家人もこんな使い方はしたことがないという表現。意訳としては”今再テストの招集を行いたく”みたいな感じでしょうかね。あの、少々言葉がきつくても”テストは不合格でした。再テストに来てください。”それだけで十分だったんですけどね。
またこんなメールも。
意志によると、したがって、また、いくつかのガイドサンプル提供者の活動なので、フィードバックの採用のためのタイムテーブルは、私が以前に評価されているかもしれないものが15時よりも伸ばすことができる。
しかし、私はあなたが指導を提供するために、最初の画面に取得するとあなたも、最初の口コミなることを想定しています。
活動モニターは、おそらくどちらかの議論のその大きな評価をすることなく、承認または拒否されている。私は、少なくとも願っています。
原文とGoogle翻訳を読み比べていくと何となくその人が言わんとすることがわかるのですが、たまたまこのメールを受けた後に新聞記者をしている友達とランチに行ったので、一応私の理解が正しいか読んでもらいました。
読んだとたんに彼女は”ひどい文章。何が書かれているのかよくわからない。”と。どうやらこの人は焦点をぼかし、なおかつちょっと違った言い回しをするのが好きなようです。彼女のその詩的センスが理解できるぐらいにフィンランド語を上達したいと思ったと同時に、(私も人のことをいえた義理ではありませんが)特にビジネスに関する文書は要点を明確に、そして簡潔に表現しなければと思った次第です。
最後の写真は昨日の市庁舎(右)と劇場(左)の様子。平和な風景です。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
再テストのお慈悲によりどうにか無事ガイド試験に合格しました。まるでところてんが押し出されるようにムニュムニュと(ちょっと詩的な表現でしたか)、に
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関東では今日はかなり冷え込んでようですね。桜に積もった雪の写真を見てびっくりしました。こちらの予想最高気温は7度。風も強く少し寒そうですが、明日は11度まで上がります。
さて、フィンランドの議会議員選挙戦も大詰めを迎え、人が集まりそうな駐車場には必ず候補者の名前と番号を大きく書いた選挙カーを見かけるようになりました。
そんな中、先日ポストに入っていた新聞の裏表紙。フィンランド人の
こちらです。
なんかすごーい
候補者の名前はJuha Mäenpää(ユハ・マエンパー)。彼は真のフィンランド人党からの出馬。今回の選挙では真のフィンランド人党は第1政党とはならないと予想されていますが、勢力を伸ばしていくと、私のような移民にとっては少し肩身が狭くなりそうです。
ちょっと写真を解説をしますと、政党の名が表す通りこの地方の民族衣装を”I love Etelä-Pohjanmaa!"とばかりに誇らしげに着ています。個人的にはHärmäという映画(記事はこちら)を見てからというもの、この民族衣装を着ている人を見るとプイッコという小刀で切りつけられるのではというトラウマに陥っております。
そして口には麦(?)をくわえ、左に映っているのはフィンランドを代表するウォッカ、コスケンコルヴァの工場が写っています。ちなみにコスケンコルヴァはセイナヨキのお隣の町、イルマヨキにある地名でもあり、恐らく彼の故郷でもあるのですね。
一応彼の公式サイトの写真はこんな感じで普通のおじさんでほっとしました。
出典:perusjuha.fi
もし最初の写真が出回っていたらちょっと引くかもしれません。でもカメラマン、もしくはJuhaさんの意図としては”俺についてこい”的なメッセージを発し、有権者をその気にさせる作戦なのでしょうかね。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
コスケンコルヴァの家の蛇口をひねるとコスケンコルヴァが出てくるとか、というのはありませんが、
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今日は9度まで気温が上がりそうです。今はあいにくの雨模様ですが午後からは晴れ間も望めそうです。
さて、以前友達から聞いた話。友達の知り合いに広いネットワークを持っている人がいて、その人は趣味でお見合いのアレンジのようなものをしていたそうです。つまり”○○くんと、△△ちゃん、気が合いそう”と思ったら二人を引き合わせる。そんなことを繰り返し、無事カップル成立に至った人も何組もあるそうです。何組ものアレンジをしているとある種の傾向がわかってきたのだそうです。それは、うまくいくカップルはすべてが何の障壁もなく何もかもがとてもスムーズに事が運ぶ。一方この二人の組み合わせは最高と思っていても、例えば”会う予定の前日にお父さんが倒れた”とか”当日どうしても外せない急用ができてしまった”と何かしら阻むものがあると少しうまくいったとしても結局はうまくいかない、ということ。つまり自分達の理由ではなく外的要因が別れの原因とまではいかないのですが、二人がしっくりいかない兆しになっていると。この話がおもしろくて時々思い出してしました。
これは恋愛の話ではないのですが、昨年のとある会議である方と意気投合しました。需要と供給が一致でWin-Winの関係になれそうな方。それから少し紆余曲折があり、それでもようやく2カ月後にあるセミナーに一緒に参加、その前後で会う約束ができました。前々日ぐらいになっても時間と場所が決まっていなかったので確認のメールを出したところ、何と数日前に旦那さんが倒れて心臓のバイパス手術をして、残念ながらその日はセミナーに参加できないと。そういう理由だったら止むを得ません。
旦那さんの状態もよくわからなかったのですが、数ヶ月して思い切っておうかがいのメールを出したところ、ちょうどその方もメールを出そうと思っていたところという返事がきてほっとしました。その結果ようやく初めてのミーティングに至りました。相手の方とは考えている方向性も合致し、思った以上に相乗効果があることがわかり、次のアクションステップもお互いに確認しました。私も翌々日には案を練って先方に送付。
ここまではよかったのです。次のステップで私が先方に出向くことになっていたので、候補日を明日はどうかと1週間ぐらい前におうかがいを立てました。”お母さんが入院してしまいましたが、翌日には自宅に帰ることができそうです。後で電話をします”という返信をもらいながら電話も来ないままイースター休暇突入。それでもさすがに日程の確定はしたくて再度メールをしたら、お母さんの調子が思ったより悪く、自宅には帰れずまだ病院で付き添っていると。非常に申し訳ないのだけど翌週は仕事が入っているので再来週以降に予定を変更してもらえないかと。
こんなやりとりが続くと頭に浮かんでくるのは前述のお見合いアレンジの方の言葉。この言葉には説得力があるのですが、私の場合、ビジネスなので仮にうまくいかなくても失うものはそんなにないのでとりあえず前進あるのみです。
最後にまた関係のない写真を。気温が低いときは真っ赤な夕焼けが楽しめた空。最近は日が沈んだ後に深い青い世界が広がり、このひとときを楽しむのが日課になっています。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
縁とは異なもの味なもの。今後の二人の運命はいかに?に
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今朝は気温が低かったせいか朝起きたら霜がおりていました。日中は5度まで上がりますが、明日以降は10度前後まで上がりそうです。
今日のタイトルとは違うのですが、昨日もフロアーボールの決勝戦3戦目がユヴァスキュラで行われました。セイナヨキのSPV、最初は2対0でリードされていたのですが、第3ピリオドでまた同点に追いつき、延長戦で逆転勝ちしました!これで優勝に王手。アウェイでの快挙。一人でかなり盛り上がっております、はい。
そんな清々しい気分の昨日はお天気もよかったです。ベストタイミングは(試合観戦で)逃してしまいましたが、気分転換に湖に出かけてきました。
わたくし、サウナとか押入れとか狭い空間も落ち着いて好きなのですが、こんな”これが空だ!”的な広々とした空間も好きです。雲一つない空も吸い込まれそうでいいのですが、こんな風に雲が表情を見せてくれているのもよいものです。
光と影のコントラスト。太陽の光がいつの間にかこんなに力強くなっています。
一連の写真、19時前に撮ったものです。↑からはちょっと想像できないかもしれませんね。でもこの↓写真を見ると雲が少しずつ薄桃色に染まり始めています。
湖の雪は大分溶けてきましたが、波打ち際はまだ少し残っています。湖の氷って周りから溶けていくと思っていたのですが、真ん中から溶けていくのですね。
こっち方面は雲が少ない、高い空です。夏になるとビーチバレーのコートもできるのです。
同じ時間に撮ったものなのに空の表情が違うのがおもしろかったです。日本の学校は今日から新しい学年の始まりなのですね。こちらはイースターでまだまったり休暇だし、春休みというかスキー休みは随分前だったので不思議な感じです。いずれにせよ皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
休みを取るときはきっちり取るフィンランド人。地元の新聞も3連休です。さすがにテレビのニュースはお休みではなくちょっとほっとしました、に
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イースターの日曜日、今日は久々のいいお天気で気持がいいです。陽射しも大分強くなってきました。
さてさてまたフロアーボールの話題で恐縮ですが、昨日はセイナヨキで地元チームSPVとユヴァスキュラのチームHappeeとの決勝戦第2戦が行われたので観戦してきました。前回の記事はこちら。
今回の会場は通常より広いアリーナで行われましたが、観客はほぼ満杯。イースター休暇ということもあり、SPVファンも多く駆けつけていましたが、Happeeのファン達もバス1台借り切って来ていました。なぜわかったかというとこんな状態。(ちょうどフィールド挟んで向かい側に陣取っていました。)
ピンボケですみません。フィンランドの旗の右下のマーク、これは交通標識で”ヘラジカ注意”なのです。そしてHappeeのマスコットはヘラジカ。つまり”俺たちに気を付けろよな”的な意味合いがこもっています。
そして前回ユヴァスキュラで行われた試合でも大活躍だったあいつも。
肝心の試合ですが、前回の試合の延長のように、さすが昨年の覇者Happeeはめちゃくちゃ強い。SPVも他のチームとの対戦のときは足の速い選手がゴール近くまで逃げ切ってパス→ゴールというパターンが多かったのです。が、Happeeには驚異的に足の速い選手が何人かいるため、SPVは味方同士でパスでつないでいくものの、ゴール前ががっちり守り固められているため、パスをしながら後退していく有様。おまけにHappeeの応援の団結力もすばらしく、上記の写真のドラム隊が主導して常にチームを盛り上げています。SPVも一人一人はアツいものを持っているのですが応援に統一性はなくバラバラ。最後にはHappeeの応援に引きずられてどっちを応援しているのか錯乱するほど。あぁぁぁ。しかも挑発的なヘラジカくん、わざわざSPVのファン側の通路をスキップしながら通り抜け挑発してきます。石、投げられるぞ~。
試合は第3ピリオドが始まった時点で3対0でHappeeのリード。しかも3点目はHappeeの選手がペナルティーを取られ、SPVが点を入れる最大のチャンスに、点を入れるどころか入れられてしまったというまさかの失態。応援もバラバラ。相手の守りはびくともしない。パスをしたらボールを奪われる。段々SPVファンは諦めとイライラが募ってきて、遂にはSPVのパスが後退し始めたときにファンから”戦え~”とヤジが飛ぶ有様。
地元でも負け試合とはちょっと惨めだと諦めかけてきていたところに、第3ピリオドの中盤にようやくSPVが1点返すことができました。残り10分。でも3対0で終わるよりはいいかなと前向きに。
ところが…
この1点を機に本当に本当に不思議なことにHappeeの選手たちにほころびが露見し始めました。ボールに追いつけない、ボールを奪われる、ゴール前の守りが薄くなる。それに反比例するかのようにSPVの選手が急にアグレッシブになり、スピードが増してきました。これが第1ピリオド、第2ピリオドの同じチームが戦っているとは信じがたい変化。
1点、そしてもう1点。この辺はもう試合の密度が濃すぎて興奮し過ぎて何が起こっているのかわからなかったのですが、とにかく3対0で始まった第3ピリオドが気づいたら同点に追いついているのです。3点目が入った時点でSPVのファンは優勝したかのようにこのゴールを喜びました。
こちらはSPVが3点目を入れた後のヘラジカくん。ドラム部隊も呆然。
同点に追いついたところで残り4分ぐらいだったでしょうか。SPVが何と4点目のゴール。残り2分でHappeeはゴールキーパーなしのパワープレーで臨んだのですが、それが裏目に出てさらにSPVが1点追加。結果SPVが5対3で勝ちました
これまで何度も試合を見てきましたがこの試合は記憶に残る名勝負といえる試合。皆諦めかけていたのに、選手達は最後に意地を見せて素晴らしい試合を見せてくれました。私の前列に選手のお父さんが座っていたのですが、試合直後に私に気付き、お互いに握手しました。その目にはうっすら涙が。いや、わかります、わかります。
一方Happeeの応援団はさぞかし力を落としているだろうなと思いきや、会場を出てなお駐車場に響く”Happee!”の応援の声。そのポジティブさにも見習うものはたくさんあります。
そして今日はユヴァスキュラでの第3戦。今日はテレビの前で正座して応援いたします、はい。ということで皆様、引き続きよい週末をお過ごしください。
フィンランド人がスキップするのを昨日初めてみました。いやあのテンションの高さはフィンランド人ではないかもしれません。ヘラジカくんは何者か?に
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春たけなわの代名詞のようなイースターの朝、また粉雪がちらつきました。今日の最高気温は4度ですが、明日以降10度近くまで最高気温が上がりそうです。そろそろスプリングコートの出番でしょうかね。
さて、今私が毎日楽しみにしているのが期間限定のサイト、”村上さんのところ”。あの村上春樹さんが読者からの質問、つぶやきなどを募集し、それに対して返信をしていくというサイト。毎日結構な量の回答が上がってきていて、それを読むのが密かな楽しみになっているのです。
その中でもすごいなと思ったのがこちらです。
いやー、いくらなんでもJazzに精通している村上春樹さんがこんな抽象的な説明でわかる訳が…と思いきやあっさり回答しています。そして断言。もうお見事としか言いようがありませんでした。村上さんには、セックスのこととか、色々と質問があるのですが、今日は違うことで、是非村上さんに手伝って頂きたい事があって、折り入って質問します。Jazzの事です。
37歳でアメリカに来る時に、すべてのJazz CDコレクションを売ってしまいまして、それ以来、ほとんどJazzは聞いていないのですが、時々思い出す1つのCDがあります。それは、Jazzピアニストのアルバムで、割と古い(60年代か?)アルバムだったと思いますが、タイトルが、into the airとかinto the skyとか、into the mountainとかいう感じで(違うことは、Googleで確認済みですが……)、アルバムの写真がそんな感じの写真です。確か空から撮った高い山で、山には雪が乗っていたと思います。このアルバムがJazzピアニストの名前で出ているのに少し違和感を感じましたが、曲はパァーッと突き抜けた感じの、Jazzオーケストラの演奏だったと思います。
こんなんで、何か思い当たるJazzアルバムはありますか?
(シアトル、男性、52歳、Chemist)
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/23/114100
こちらが該当するジャケット写真。確かに。
出典:amazon.co.jp
そんなエピソードを図書館勤務の友達にしたら、その反応は意外にも”それは私達の仕事みたい”だと。
図書館にも時々こういったGoogle先生にはとても解決できないような質問がくるみたいです。
「あの~、昔読んだことがあるんですが、タイトルがどうしても思い出せなくて。本の表紙は青色で、こんな登場人物とこんな登場人物がああなって、こうなって…」
そういうのはどうしているのか聞いたところ、スタッフに聞いたら誰かしら何かしら知っている人が出てくるのだそうですもうそれはまさに生き字引の集団ですよね。それでもわからないときは全国的に情報を共有するツールもあるのだとか。そして往々にしてあるパターンが、その人の記憶が微妙に間違っていること。赤い表紙といいながら実は緑だったり、イギリスが舞台といっていたのが実はフランスだったり。そういうのも鑑みながら司書さん達の脳内検索機能がフル回転して該当作品を絞り込んでいくみたいです。
またこの前はある楽譜を探している人が訪ねてきて、該当する楽譜を探してあげたところ、
「タイトルはこれだけど、この楽譜じゃないんです。」
と言うのだそうです。でもそれ以外の楽譜はなく、最後に図書館員さんがピアノ(←図書館にあるのです)を弾いてあげたらやっぱりその楽譜だったとのこと。
司書の仕事って奥が深い。単に何がどこにあるかがわかるだけでなく、必須ではなくても本の内容に精通していることが好ましいのですね。日本では少しずつ図書館運営も民営に移行されているようですが、その辺りはどうなるのでしょうかね。もちろん財源が限られているので何もかも叶えるというのは無理な話ではありますが。
最近音楽に関してはラジオから流れてくる曲は検索して曲名やアーティスト名を得られるようになりましたが、鼻歌検索も可能になっているようです。
私自身はもう毎日何回Google先生のお世話になっているかわかりません。特にフィンランド語などで綴りを間違えていたり、1つの単語なのに間にスペースを入れていたら”ひょっとしてこれの間違いでは?”などと優しく教えてくれたりするところにも感謝しています。
そうそう、昨日は名前だけ何となく覚えていて録画していたフランス映画「デリカッセン」を観ることに。フランス語にフィンランド語の字幕。ちょっと理解力に不安があったのでどんなストーリーだったかを確認するのにも使いました。何でタイトルを覚えていたかというと”アメリ”と同じ監督だったのですね。
話が逸れてしまいましたが、そのうちに人工知能も発達してきて、Siriなどにうろ覚えの抽象的なヒントを与えるだけで”あなたのお探しの本はこれですか。”と答えてくれる時代がくるのかもしれません。
友達の前にいた会社には生き字引といびきじじぃがいたそうです。いびきじじぃって…字面は似ていながら二人の社内の評判が一発でわかる簡潔な表現お見事、に
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イースター休暇がいよいよ始まりました。ただ今日もあいにくの曇りのお天気。雪交じりの雨が降る予報も出ていますが、この前降った庭の雪は完全に溶けました。春に向けて一歩ずつです。
昨日家人は朝の4時にラップランドに向けて旅立ちました。義弟と共通の友達1人と3人で約1週間”ハイキング”に出かけました。ちなみに私の日本人の友人から、家人から”今度ハイキングに行くから一緒にどう?”と誘われ、軽い気持ちで出かけたら10kmの道のりの過酷なものだったというエピソードを聞きました。皆様、フィンランド人のいう”ハイキング”にはお気を付けください。
以前もこのメンバーで行き、ここ数年はお互いがそれぞれに忙しくて今年ようやく何年かぶりのハイキングが実現したようです。
えーっと、現在のラップランドはまだ雪が積もっておりますので、現地ではスノーシューと専用のスキー板などが必要です。なんせ森や山など道なき道を一日10時間色々なツールを使って進んでいく訳ですから宿泊施設なんてものはありません。そんな訳で寝袋にテント、防寒具、そして1週間分の食料、食事を作るためのガス、調理器具、食器類、そしてそれを背負うためのバッグなどなど。何に驚いたかってその必要な物たちが狭い玄関の収納場所からたくさん出てきたこと。
それに加えて今回行くルートの大きな地図も買って帰ってきました。
私「そんなのどこで買ってきたの。」
家人「専門のお店で。」
私「いくらしたの?」
家人「カスタマイズで作ってもらったから結構したよ。」
私「…。」
まあね、別にね、いいですけどね自分で稼いだお金ですから。もうこの辺になると歯止めが効かないのはわかってきました。男のロマンっていうやつですかね。
昨日は出発1時間前の午前3時起き。冷蔵庫に冷やしていた食品を荷物にまとめたり、最終の荷詰め。Nightwishの最新アルバムを含めた渾身のMP3コレクションをこの前の週末に1時間ぐらいかけて作っていて、そういうのはちゃ~んと持って行ったのに、出発して数時間後にふとソファを見ると取り残された替えの下着森に入る前にお店で買うように電話しました。
今回実感したのが家人はかなり自然が好きだということ。軍の経験も影響しているのでしょう。一方私は1時間のクロスカントリースキーで足が痛くなるし(←外反母趾がこんなところで悪影響)、自らの選択でお手洗いやシャワーがないところで1週間過ごすことも考えられないし、数年に1度使うか使わないかのグッズを揃えるぐらいなら、数年に1度着るか着ないかの美しい服を揃えたい(←意味が違う?)と思う派です。
リビングにたくさん広げた準備物を見ながら浮かんできたのは
君は~ゆくのか~
そんな~にして~まで~
こんな感じで毎日サバイバルな生活を楽しんでいるんですかね。
ということで皆様、よい週末をお迎えください。
同じ国内にいながら携帯などの連絡ツールが断たれるのがちょっと不便。家人の原始的生活1週間後の変化はいかに?に
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夜に少しだけ粉雪が降ったようですが、日中は5度まで上がる予定。粉雪も数時間で溶けることでしょう。昨日は晴れ間も見えたのですが今日の空はどんより雲で覆われています。
ところで昨日のエイプリルフールのフィンランドの警察のユーモアにはかなり笑ってしまいました。警察がカモメを250羽を新しく加え、頭にはカメラを備え付け、武器も持たせ空のパトロールを開始すると。その名もPolokki。カモメはフィンランド語で”Lokki”。警察の”Poliisi"と組み合わせてPolokki。なかなかよいネーミングかと。そしてその武器は催涙ガスと発酵したニシン。ガスはともかく発酵したニシンは絶大なる効果を発揮することでしょう。”かもめ食堂”ならぬ”かもめ警察”なんて映画もできるかもしれません。是非活躍してもらいたいものです。
ところで日本では今桜があちこちで満開のようですね~。桜の花の美しさと、やわらかい春の陽射しと、新年度が始まるちょっとドキドキするような感じを日本にいる頃はいつも楽しんでいました。昔住んでいたところが桜並木の近くだったので3月の終わりから4月の頭にかけての桜の変化はいつも楽しみでほっこりしていたなぁと。(遠い目)
そんな中、先日友人が桜にちなんだセットを送ってくれました。そこに含まれていたのがこのMagic桜です。
http://www.magicsakura.jp/
紙でできた桜の木なのですが、6時間で桜が開花するというもの。しかも添付のマジックウォーターがなくなるまで約1ヶ月桜を鑑賞できるという優れもの。
説明書通りに注意深くパッケージを開けてみました。
桜の木自体は紙なので簡単に組み立てられます。入れ物も桜の形になっていて中心に向かって少し傾斜があるので、添付のマジックウォーターを注げばうまく吸収できるように工夫されています。
マジックウォーターを注いで少ししたところでなんと花がぽつぽつと咲き始めているのがわかるでしょうか。もともとピンクだった木の色が水分を吸って茶色になるところや、このランダムな咲き方が本物を見ているようで感動
しばらくしてみて見るともっと咲いてきました。
これはすごい!
ただここから悲劇の扉は開かれました。
桜の木を立てる台が不安定だということをあまり考慮せず、花が咲く工程を写真に収めやすい窓際に置いていたのです。
はい、ここで悲劇その1。
この数時間後家人がちょっとぶつかって落としてしまい、マジックウォーターは全部床に。桜の花も一部衝撃で散ってしまいました。
それでも翌朝起きてみると、昨日の惨事は何事もなかったかのように満開の桜が
そしてここで悲劇その2。
興奮して写真を撮ろうとして移動しようとしたときに桜の木はバランスを崩し再び床に落下
床にはピンクの花びら部分が飛び散ってしまいました。
あぁぁぁぁ。
そんな感じで満開の桜を楽しめたのは一瞬だっという情けないお話でした。
でも希望を捨ててはなりません。庭に1本桜があるので、本物の桜は5月頃楽しめるはず…です。ということで皆様、よい一日を、そしてフィンランド在住の方はよいイースター休暇をお過ごしください。(こちらは明日金曜日から月曜日までイースター休暇に入ります。今のうちに食料を購入しておかなければ。)
やはり桜は美しく、そして儚いもの、に
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昨日朝積もっていた雪は大分溶けましたが、今日も降ったり止んだりのようです。予想最高気温は4度なので雨になる可能性も大です。
ところで先週の日曜日はフィンランドの各地で子ども達がイースターの魔女の格好をして色々な家庭を回るイベントがあったようです。スクロールが必要ですがイースターに関してはこちらからどうぞ。(日本語)
http://www.visitfinland.com/ja/kiji/finrando-ryuuni-oiwaisuru/
Twitterなどの情報を見ていると地域によっても盛り上がり方が違うようですが、日曜日はちょうど私はユヴァスキュラの道中。
私「ねえねえ、今日子ども達がお菓子をもらいに回る日じゃないの?」
家人「いや、エテラポフヤンマーは違うスケジュールだから。」
私「でもイースターってキリスト教のイベントでしょ。いくらエテラポフヤンマーだからって他の地域と違う日にするのっておかしくない?何かの間違いじゃないの?」
家人「だったらWikipedeaで調べてみたら?」
いやね、私が疑り深いというか家人は以前も似たようなことがあったような気がしたので、ここは公正な第3者、Google先生におうかがいを立ててみることにしました。
あった。
どうやらポフヤンマー地区(フィンランド中西部)はイースターの1週間前ではなく前日の土曜日に行われると。特にポフヤンマー地区でもヴァーサを始めとする海岸部のスウェーデン系フィンランド人の間では200年の歴史があるとか。
そういえばイースターのかがり火(Pääsiäiskokko)というのもポフヤンマー地区を中心に行われるようです。(記事はこちらからどうぞ。)
何だかこの地区って独立を企てているスペインでいえばカタルーニャ地方とか、カナダでいえばケベック的な感じ?
というのは大げさですかね。
そういえば私の実家のある地区では雛祭りは旧暦で祝っていたので4月3日でした。お正月とか端午の節句とか七夕とかは普通の暦だったんですけどね。Google先生によると雛祭りを旧暦で祝う時期は各地にあるみたいですね。
さて今年はたくさんキャンディーを準備しているのですが、家の周りにはあまり小さな子が住んでいないので毎年1-2組しか来ません。義両親宅では子ども達からもらったネコヤナギを毎年貯めていたので、我が家も真似して去年からストックしています。今年はどれだけ来るかちょっと楽しみにしています。
最後に本文とは関係ありませんが、夕景の写真を。気温が高くなってくるとこんな空の色を見るのも少なくなりそうです。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
ハローウィーンに似た習慣がイースターで行われるのもおもしろいですね、に
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