2014-05-21 Wed
Moi!一昨日の真夏日はおさまり、今日の予想最高気温は21度。朝は19度で風が若干冷たく感じましたが、爽やかな朝でした。空気中に散乱している白樺の花粉に私もここ数日悩まされていたのですが、薬を飲み始めたおかげか、はたまた花粉が収まったのか、昨日ほど苦しくはありません。
さて、フィンランドには首相と大統領がいて、首相は政治を司り、大統領は国防軍の最高司令官でありまた外交も大きな仕事の一つです。ヘルシンキには大統領官邸があり、ここでは12月6日の独立記念日に各界の有名人や活躍した人達が招かれ、その様子が
最初は塩の倉庫として建てられた建物は1837年に政府に買い取られ、フィンランドの総督の住居として改築されました。その後ニコラス1世の命により、1843年にロシアのフィンランド皇子のヘルシンキでの皇居とするべくまた改築されました。この歴史のある建物ですが、昨年から改装が進められ、独立記念日の恒例のパーティーも前回はヘルシンキではなくタンペレで行われました。
こちらは首相官邸の写真です。
出典:Wikipedia
前置きが長くなってしまいましたが、この改装ですが建物そのものも改装されているのですが、そこで使われている家具もメンテナンスされています。その椅子、ソファ、机などの補修の一部を引き受けているのがテウヴァにある専門学校のTEAKです。
テウヴァはVisit Lakeusのツアーの目的地の一つでもあり、テウヴァの教会にはトーヴェ・ヤンソンが手がけた祭壇画もある、また8月には移動サウナ大会も催される(記事はこちら)のどかな町です。
そのテウヴァにあるTEAKは50年以上の歴史を持つ、フィンランドで木材関連では一番大きい学校です。そこで働いている人達は70名、学生は400-700名です。
大統領官邸にある家具は1800年代のものが100あまり。製造された国も様々。最初にプロジェクトで受注を受けたときにきちんと直せるのか、また返品されたらどうしようといった不安、プレッシャーも関係者の間にはあったようですが、受注者から生地の指定をはじめ、仕様書がしっかりしていたのでその心配には及ばなかったとのこと。
難しかったパートはテーブル。パーティーなども催されることもあり、飲み物がこぼれてもそれに耐えられるものにしなければならないこと。なるほど。
学生達にとっては誇りのある仕事ができたと喜んでいます。1年がかりの改装は滅多にあるものではありませんからね。またできあがった家具をいつか大統領官邸で見てみたいという気持も当然あります。たぶんこれに携わった人のうち誰かは独立記念日のパーティーに招かれるのではないかと話しているそうです。
この家具の補修の発注は10社強の会社、TEAK、そしてコウヴォラにあるもう一つの専門学校にされたそうです。フィンランドに来て思うのが学校と企業の風通しがいいように思います。学生といえど未来の専門家。実践を重ね、自信をつけて社会に出ることはとても貴重な体験ですよね。
ということで皆様、よい一日をお過ごしください。
独立記念パーティーに招かれた人はテレビにも映るのでドレスやスーツなど着るものを準備するのが大変そうです、に
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