2014-01-20 Mon
Moi!今朝も冷え込みは続き、-18度です。12月が暖かかったせいか、こんな調子の天気が続きそうです。
さて、わたくし、家人に付き合って地元チーム、SPVの試合観戦に付き合っているうちに結構なファンになってしまいました。フロアーボールについての記事はこちらをご覧ください。
昨日も地元で試合だったので観戦してきました。相手はトゥルクのチーム、TPS。現在ナショナルリーグで16チームの中でSPVは2位、TPSは9位。ただ、前回は3対3の引き分けで、相手チームは格下ながら、SPVにとって苦手なチームのようです。
今回とにかく目を引いたのはTPSの応援のおじさん。敵地に応援団として数人で来ることはあるのですが、たった一人というのは初めてのパターン。しかもそのおじさんは大ファンのようで、片手に拡声器、片手にバチを持ってドラムを叩いての応援。そして選手たちの顔を拡大したものも持ってきて、壁に貼っています。
ちょっと小さいのですが、応援おじさんは右上の端で立っている人。ジャケットは当然TPSのロゴ入りです。

このおじさん、大きな声の持ち主で、何パターンかの歌やフレーズを繰り返し叫んでいます。何を言っているのかは私のフィン語力では今一つ聞き取れないのですが、勇壮というより、ちょっと滑稽な感じのものもあり、SPVファンも思わず笑っていました。手拍子などの応援は、味方チームが攻撃しているときなのですが、このおじさん、SPVが攻撃中にも応援歌を歌っています。それが手拍子のリズムと微妙に違っていて、SPVの大勢のファンたちはこのたった一人のおじさんにより撹乱される始末。お、おじさんすごい。しかも応援歌、確か「雪山讃歌」なのですが、これまた自由に歌っているもんだから音程外れまくりなのです。このマイペースさ、すごいの一言です。
さらにおじさん、これだけでなく、こんな準備もしています。ムンクの叫びマスク、あるいは顔なし


敵チームが点を入れたときに、素早くこのマスクをかぶり、哀しさを表現しています。しかも定位置を移動して…。
一方SPVのファンはというと、個人個人はきっと熱い思いを持っているのですが、どうも一団となって歌を歌ったりというのはないし、ドラムの応援も最近はなくなりました。基本は攻撃のときに手拍子。もっと気分が高まったときは「エス・ペー・ヴェー!」と手拍子に合わせて応援します。この応援、子どもの声が多いのも特徴です。5歳ぐらいの子どもが「エス・ペー・ヴェー、エス・ペー・ヴェー!」とエールを送るのはほほえましくもあります。
もう一つの特徴は、(ほかのチームのファンも同様かもしれませんが、)審判に厳しいこと。というか、審判によってはえこひいきしているとしか思えないことがあります。そういうときは「Tuomari~~(=トゥオマリ=審判)」とか「Jäähy(=ヤフー=ペナルティー)」と大ヤジがあちこちから飛び交います。以前何かの記事で、”フィンランド人は叫ばない、叫んでいたとしたらそれは外国人です。”というのを読んだことがありますが、これは大間違いというのを試合観戦するようになってから気づきました。たまに「ちゃんと目を開けてろよ!」とか「ホイッスルがあるのを忘れるな!」とかファンの大きな同意を得るようなフレーズも。
私は基本的にはホームゲームしか見に行かないのですが、それでも決勝リーグになるとアウェイの試合も見に行くこともあります。
印象的だったのは3チーム。まずユヴァスキュラのHappee。Happeeが点を入れると、ちょっと
次はヘルシンキが拠点のSSV。決勝リーグだったからかもしれませんが、さすがヘルシンキ、お金持ちです。客席の通路にチアリーダー達が待機。ファウルになるたびに、彼女達は音楽に合わせて
もう1チームは正統派。スウェーデン(←フロアーボールの発祥の地でもあり、強豪揃い)のチーム。イエローサブマリンとか、サッカーでよく聞く「オレーオレオレオレ」の曲など何パターンかのレパートリーを10名ぐらいの応援団で歌ったり、手拍子のパターンもいくつかあり、と正に応援自体を楽しんでいるファン。
応援にもその土地の特徴が出るのかもしれませんね。そんな比較的おとなしいSPVの応援も、去年の決勝リーグ戦ではアフリカからの留学生たちがいろんな打楽器を持って応援に来ました。アフリカ人の音楽的センスってかっこよくて、手拍子一つでもちょっと変化があり、しかもダンスもかっこいい。国境を越えての応援に胸が熱くなりました。
最後に昨日の試合の結果ですが…、TPSの応援おじさんの熱い思いが届いたのか、おじさんのペースにSPVがすっかり乱されてしまったのか、またまた3対3の引き分けでした

ということで皆様、よい1週間の始まりをお迎えください。
Rangaitus(=ペナルティー)とRengas(=タイヤ)、似てますよね~、に
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