Visit Lakeus 2013年10月10日
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Author:Visit Lakeus
フィンランド中西部在住。
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フィンランド人画家の日本への郷愁
Moi!

段々寒さがしっかりしてきました。今朝の9時の気温は4度。晴れているので昨日と一見同じように見えましたが、空気はきりりと冷えてました。0度前後になると底冷え感が加わるのですが、今日はまだ大丈夫でした。

さて、昨日は地元の美術館に行ってきました。毎週水曜日は無料開放されているので、以前から気になっていた展示を観に出向きました。(ま、帰り道なんですけどね。)

今回の展示はHanneleさんとOssiさんのご夫妻による展示で、テーマは”北緯、東経”。実はHanneleさんは伝道師の家族に生まれ、赤ちゃんの頃から何年か日本で過ごしたのだそうです。また旦那さんのOssiさんと共に再度日本に派遣されたのだそうです。

お二人は趣味で、コミュニティーセンターで絵を習い始め今に至ります。Hanneleさんの絵には特に東洋絵画の要素がたくさん見られ、いわさきちひろを思わせるような繊細なタッチが私の好みでした。今回Hanneleさんの絵を何枚かご紹介します。

こちらは左のタイトルは”あなたとの小さなひと時”、右は”私を抱きとめて”。
Pieni hetki kanssasi Pidä minusta kiinni!

こちらは”目を閉じて夢を見る”。ちなみにフィンランドに竹はありません。目を閉じたときに、竹の姿が目に浮かんだのでしょうか。
Suljen silmäni ja uneksin

こちらは”時間がただ心臓の鼓動が止まったときのように、自然は静寂”。うーむ、タイトルもとても詩的で美しいですね。
Luonto on hiljaa kuin aika pysähtyisi vain sydän sykkii

こちらは明るい色調。タイトルは”もう一つの世界の音で私は目覚めた”
Toisen maailman ääniin minä heräsin

こちらのタイトルも素敵です。”何回も巡る春の匂い”。邪推はいけないのですが、私はこれが白樺に見えました。春先に白樺の芽吹きが見える瞬間の喜びのように見えました。
Tuokussasi keväät tuhannet

これは日本人が描いたかと見まがいますね。上の作品が”ハーモニー”、下の作品が”コントラスト”です。
Harmonia Kotrasti

こちらのタイトルも!”小さな詩と美しい考えを摘む”摘む、は適切な訳ではないかもしれませんが、フィンランド語のベリー類を集めるときに使うPoimiaという動詞が使われています。もしかしたら集める、というニュアンスの方が強いかもしれません。
Pimi runoja pieniä ja kauniita ajatuksia

これは展示室の真ん中にあった作品で”根っこと夢”という作品です。
Juuria ja unelmia

彼女は子ども時代を日本で過ごしたときに、近所の山道で自然の豊かさにわくわくし、おもしろい花々を他の友達を誘って見に行ったりしていたそうです。自然に対する温かい視線が絵からも感じられ、よい時間を私も過ごすことができました。

こちらはもう一つの企画展から1枚。彼はメタルアートや光、映像などをうまく使った作家です。室外の展示は以前こちらで紹介しました。この美術館内にもいろいろな作品が展示されていましたが、1枚だけご紹介します。”作曲家の夢”という作品です。光は刻々と変わってぐるぐる回っていました。作家の趣向がまったく違っていたので、かえって気持が切り替えられてよかったかもしれません♪
Säveltäjän uni

ということで皆様、よい一日をお過ごしください。


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街の情報(セイナヨキ) | 16:55:39 | トラックバック(0) | コメント(0)
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