Visit Lakeus 2013年09月22日
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Author:Visit Lakeus
フィンランド中西部在住。
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劇場に行ってきました
Moi!

今朝は一日どんよりしています。予想最高気温は13度。先週の土曜日は20度まで上がったことが随分前のことのように思えます。出かけるときは今までより1枚多く重ねるか、少し厚手のものを着た方がよさそうです。ただ気温が下がっても、家の中はセントラルヒーティングシステムがあるので、(たとえ外が-30度まで下がろうと…)どの部屋に行っても20-22度に常に保たれているので快適です。今日から外の冷気を感知して暖房システムが動き始めたようです。

昨日は嬉しいお誘いで久々に劇場に行ってきました。はい、例のアルヴァー・アアルト設計、そして2番目の奥さんのエリッサ・アアルトが中心となって完成された劇場です。劇場1

今回観に行ったのは"100 kesää 1000 yötä"(=100夏1000夜)というミュージカルです。これはPaula Koivuniemi(=パウラ・コイヴニエミ)というセイナヨキ出身のフィンランドで人気のある女性歌手(といっても66歳…なので日本でいえば大物演歌歌手といった感じ)のヒット曲をモチーフにしたミュージカルです。タイトルにもなっている100 kesää 1000 yötäも彼女のヒット曲の名前です。

写真からもおわかりのように約430名入れるホールは満席、そして年齢層ちょい高めの人気作品。それもそのはず。郷土が生んだスターの歌に合わせ、いくつかのエピソードが展開されていくのですが、そのエピソードはこの地域(Etelä-Pohjanmaa県)の人達から投稿された実話に基づいたもの。毎年夏にセイナヨキで行われるロックフェスティバルが舞台だったり、またある夫婦のエピソードでは奥さんはKauhava出身、旦那さんはKrikka出身、(※Kauhava、Krikka共にEtelä-Pohjanmaa県の町)で最悪の組み合わせ、とコメントが入ったり。また、このミュージカルの進行役は、Marko MaunukselaというこれまたEtelä-Pohjanmaa県Alajärvi町出身の2009年のタンゴフェスティバルでタンゴキングに選ばれた人が務めました。タンゴフェスティバルについてはこちらをご覧ください。市立のこの劇場、まさに地元に密着したミュージカルです。

劇場には専任の俳優さん、女優さん、裏方では衣装デザイナー、衣装を作る人、舞台装置を作る人などがいます。衣裳部屋、美容室、衣装や舞台装置を作るための部屋や、今まで使った衣装や小道具を保管する部屋もあります。舞台は今回のように地元に密着したオリジナルのものもあれば、マディソン郡の橋やDance with Vampireなど海外の有名な作品を演じることもあります。

今回の作品はミュージカルということもあり、歌の度に舞台の上に歌詞が表示され、観客も一緒に歌いたい人は一緒に歌っていました。そしてそれを”カラオケ”とよんでました。カラオケと言いながらバックには生バンドが演奏していたので、実はフルオケだったんですけどね~(笑)それにしても役者さんたちは演じるだけでなく、歌もダンスもうまくて驚きました。

途中休憩もはさみ、後半も盛り上がったところで、あらかじめカラオケ(フルオケ?)希望の観客が自分の名前を書いて箱に入れておくのですが、その中から一人が選ばれて舞台で歌うというシーンもありました。選ばれたのは20代のブロンドのかわいい女性。最初はびっくりしながら舞台に上がっていきましたが、曲が流れ始めると軽く踊り始め、堂々と歌い終えました。しかもうまかったです。そしてその次に歌ったのはプロの歌手。その人は一去年人気作品だったDance with Vampireで主演を務めた人だったそうです。劇場はその歌手に報酬を支払うのですが、その報酬は病気の子どもに寄付されるという、なかなか粋な計らいもありました。最後は出演者全員(老若男女すべて)がPaula Koivuniemiと同じ髪型のカツラをかぶり、トレードマークの赤のパンツスーツを着て、100 kesää 1000 yötäを全員で熱唱。舞台は大声援を後に幕が閉じられました。

最後になりましたが、この劇場のホール、日頃は練習などが行われていてなかなか入れないので、写真を撮りました。壁に立体的に備え付けられているのは音響システムです。天井も音響が工夫されていますね。
劇場2

ということで、皆様引き続きよい一日をお過ごしください。

サンタのような髭のおじさんもカツラかぶって踊ってましたがちょっと無理が…。ということで、
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Visit Lakeus | 18:04:44 | トラックバック(0) | コメント(2)
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