他人の自己
夢の中で記憶は連続性を欠き、エピソードごとに違う自分がいて、その都度、右往左往している。しかし、それらの自分たちは一貫して自分なのだ。自己の同一性がしっかりしていなくても、それは自分という存在という点で何ら問題にならない。個々の自分がお互いを記憶していなくても、後で目覚めた総体としての自分が想起して、同じ自分だと自覚するわけだ。
自己同一性は重要な問題ではない。
問題は、他人の自己を認識することは決してできないということだ。
自己同一性は重要な問題ではない。
問題は、他人の自己を認識することは決してできないということだ。