新アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第2回 「いちごコッペさん」 | 物理的領域の因果的閉包性

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新アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第2回 「いちごコッペさん」


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『新アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第2回は いちごコッペさん @tenpa1483 です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

やはり高校3年の9月(2019年)に「Re:ゼロから始める異世界生活」に出会ったことが何よりも大きかったと思います。友達にリゼロを勧められるまで、全くと言っていいほどアニメに触れてこなかった人間なので、とびっきり可愛い女キャラクター達、ナツキスバルの男としてのカッコ良さ、何よりも止むことのない衝撃展開の数々は、一瞬で沼に引き込まれるほどの刺激的な経験でした。
そこから受験は推薦だったこともあり、1週間に3クールくらいのペースで、とにかく配信サイトでアニメに浸って、進撃の巨人や氷菓など心に残る作品にもたくさん出会えました。そんな中、高3の1月に出会った、「SHIROBAKO」や「宇宙よりも遠い場所」などの自分の価値観を捻じ曲げるほどの作品達が更にアニメという趣味の幅を広げてくれたと思います。


好きな作品とおすすめポイントを教えてください。

「宇宙よりも遠い場所」です。
女子高生4人が南極を目指すという、なんともぶっ飛んだ設定の青春アニメです。
これは完全に個人的な意見ですが、青春を描くアニメは、現実ではできない"少し羽目を外す"描写が必要だと思っています。
今作も南極に行くこと自体がそれに当てはまるし、細かく汲み取ると、2話の歌舞伎町を走り回るシーンなども"羽目を外した青春描写"だと思います。こういう描写があることによって、見てる側はより濃密に登場人物達が満喫してる青春を感じることができるし、圧倒的な臨場感が味わえます。
そして何よりも大きいのが、その4人を第三者視点(視聴者視点)で見るめぐっちゃんというキャラの存在。
この視聴者目線のキャラクターが、成長し最後には一歩踏み出すという展開があることによって、この作品が視聴者に与えるメッセージ性は、より深いものになったと思っています。
1クールとは思えない屈指の完成度とメッセージ性、細かな伏線やキャラクターの成長など盛り沢山の内容で、間違いなく多くの人に刺さる素晴らしい作品だと思います。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

色んな箇所に目を配って見ているつもりですが、やはり1番は"キャラクターの変化"という部分な気がします。
「このキャラクターのこの台詞って序盤のあの台詞と繋がってて、すごく成長を感じるよね」とか、「序盤では出来なかったことなのに、今ではできるようになったよね」とか、"ストーリー的な変化"はもちろんのこと、「このキャラクターの構図、1話と対比になってるよね」とか、微妙なキャラクターの表情の違いなどで汲み取れる、キャラクターの心情的な変化など、"映像で魅せるキャラの変化"という部分にも特に着目しています。
やはりキャラクターの変化(主に成長)が垣間見えると、見てる側も自然と熱くなるものだと思うので、そういう部分を見るのが個人的に楽しいです。

それと、映像を1番盛り上げるものは"劇伴"だと思っているので、音楽に携わるスタッフに注目して、各々の音楽に関する個性を探るのも楽しいと思っています。(一推しは梶浦由紀さん)


文章表現をしようと思ったきっかけを教えてください。

キッカケは本当に些細なことで、ちょうどアニメにハマってから1年後の去年の夏に、アニメの情報をたくさん集めたいという理由で、見る専のTwitter垢を作ったというのが始まりでした。そこからせっかくアカウントを作ったわけだし、自分が熱中してるアニメの感想を文字にしたいという段階になるのは一瞬でした。
最初は自己満で感想を書いていただけですが、周りの人の色んな観点に触れたり、そういう人たちと感想を共有することの楽しさに気づいて、より良い文章にしたいという気持ちが増していった気がします。特に秋の「ひぐらしのなく頃に業」などの自然と世間が盛り上がる作品の感想を共有出来たことが、自分の喜びにも繋がったと思います。
最終的には、自分が好きなアニメを紹介したりして、1人でも多くに、自分が感じた作品の素晴らしさを伝えれるようになりたいという気持ちで文章を書き続けています。


劇伴が良かったと思う作品を教えてください。

やはり「Fate stay night Heaven's feel」における梶浦由紀さんの存在は凄まじいものだったと思います。
もちろんufotebleが描くアクションシーンも凄まじく、このレベルの映像クオリティは、現代の日本アニメーションの最高到達点とも思っているのですが、その圧倒的な映像に一切負けない最高の劇伴を添えてくれた気がします。
もちろんバトルシーンだけではなく、HF特有の陰鬱な場面での音楽や、3部作それぞれのテーマに寄り添った主題歌などを踏まえても、作品を盛り上げる上で、最も貢献した人物の1人だと思います。

他には、進撃の巨人、キルラキルなどの澤野弘之さん。物語シリーズなどの神前暁さん。ヒロアカなどの林ゆうきさん。などもとても印象深い方々です。


好きな声優と推しポイントを教えてください。

好きな声優はたくさんいるのですが、絞るとするのであれば、「黒沢ともよさん」、「宮本侑芽さん」、「安済知佳さん」の3人を推してます。
黒沢ともよさんは、響け!ユーフォニアムの黄前久美子。
宮本侑芽さんは、イエスタデイをうたっての野中晴、SSSS.GRIDMANの宝多六花。
安済知佳さんは、クズの本懐の安楽岡花火。
このキャラクターたちとの出会いで、中の人を一気に好きになりました。
この3人に共通して言えることは、演技がとてもリアルだというところが長所だと思います。"演技をしている"というのを全く感じない等身大の声をしていて、その声ひとつで物語としてのリアリティが格段に増していると思っています。
そのような声をしている声優さんは、そうそういないと思うので、この3人はとてもお気に入りの声優さんです。


今後の目標などあればお願いします。
 
最初はただの自己満でこの垢を始めましたが、今となっては「自分の大好きな作品の魅力を語りたい」っていう気持ち一心で文章を書いています。考察もたまにしたりしますが、自分はやはり熱量全開で好きを語るほうが向いている人間なので、自分が書きたいことを、周りに囚われず自分を貫き通して、出来るだけ多くの人に作品の魅力が伝わるように、「誰よりも愛と情熱を持って取り組んでやる!」と思っています。
今後は記事を用いて、文字数制限なくもっと熱量を込めて、自分の好きを発信していこうとも思っています。

この界隈は、形は違えど「アニメが大好き」という共通点をみんなが持っていると思います。その様々な人のコンテンツに対する情熱や向き合い方に、刺激や影響を受けたり、逆に自分が色んな人に刺激や影響を与えたり、そういう風に界隈が盛り上がって、更にアニメという文化全体の活性に繋げられたらと思っています。


宣伝・他に伝えたい事があればお願いします。
 
去年から#過去アニメ紹介stというタグを使って、自分が面白かった昔のアニメを紹介しているので、時間がある時にチラッと覗いてもらえれば幸いです。



・インタビューにご協力頂きありがとうございました。



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