粉雪が舞う福岡です。
こんな寒い日は、久々に映画の話です。
Amazonプライムに入会して2年目に入りましたが
お陰でTSUTAYAのレンタルにお世話になることもなくなり
ひたすら2日に1本ぐらいのペースで片っ端から観たい映画を観ています。
特に最近はあまり観なかった邦画も観るようになりました。
そんな中で気に行った作品にいくつか出会えました。
「捨てがたき人々」
ジョージ秋山原作のコミックの映画化作品らしい出来で
人間の「業」をテーマに長崎県五島を舞台にした人間ドラマです。
主演の大森南朋演じる島に舞い戻った男が不器用ながらも生きようとする葛藤が
周囲の人々も交えて描かれています。
「この銭ゲバ!」という台詞を聞いた瞬間、子供の頃嫌いだった
ジョージ秋山の作風が脳裏をよぎりました。
「WOOD JOB~神去なあなあ日常」
三浦しをんの青春小説を「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の
矢口史靖監督が映画化したもので都会育ちの林業研修生が一人前になるまでが描かれています。
ロケは三重県を中心に行われたようですが、昔からの山での暮らしぶりも描かれ
個人的には憧れていた職業だけに面白い作品でした。
「さよなら歌舞伎町」
歌舞伎町のラブホテルを舞台にした群像劇です。
「WOOD JOB~神去なあなあ日常」で主演を演じた染谷将太が
ラブホテルの従業員チーフ役で好演しています。
群像劇好きには十分楽しめる作品です。
桑名正博の「月の光」が効果的に使われていますが、
前田敦子がシンガーソングライターを目指す役で出て来ますが
彼女が出ると青春映画っぽくなり違和感を覚えました。
「ぐるりのこと。」
この作品は以前からその名前が気になっていました。
ぐるりのこと? 観てやっと納得です。
ひと組の夫婦の10年間(ぐるり)を描いた人間ドラマです。
リリー・フランキー演じるゆるい夫と木村多江演じる几帳面な妻との葛藤は
その演技にも現れひとの温もりを感じさせます。
逆に劇中に挟まれる当時の世相を感じさせる法廷シーンでは人間の業を感じ
観る者の心情を揺さぶるうまい構成の作品でした。
「百円の恋」
最近の大収穫の作品です。
ひきこもりの32歳の女性が自立し、プロボクサーをめざすストーリー。
主演の安藤サクラがわずか10日間の撮影期間で見事までに身体を変えた努力と演技には魅了されます。
第88回アカデミー外国語映画賞の日本代表に選ばれたたり、
主演の安藤サクラは、この作品で第39回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を獲得。
久々に本気の鬼気迫る女優の演技を見た気がします。
この他にもいろんな邦画をこの数ヶ月観ましたがやはり「百円の恋」を越えるものはありません。
っというわけで、またいい作品に出会えたら映画のことについて書いてみたいと思います。