プッチ、元気ですか?
今日は何して遊んでた?
プッチが空の住人になってから20年以上の月日が流れ…アナタもすっかりベテラン天使になっている事でしょう。
きっと、楽しいエンジェルライフを送ってる事だろうね。
実は そんなアナタに1つお願いがあってね。
昨日、また1人 天使が生まれたんだ。
ラオウくんってコでね。
お目目パチクリの可愛い男のコ。
だけど、ちょっと慌てん坊さんでね。
こっちには たった8ヶ月しか居ずに行ってしまったんだよ。
まだ小さい小さい新米天使だから…。
プッチ、一緒に遊んであげてくれないかな。
色々教えてあげてくれないかな。
ラオウくんがお空で寂しくないように。
お願いね。
↑ ラオウくんの全ての画像は、ブログ『
我が生涯に一片の悔い無し』よりお借りしました。
そして、ラオウくんへ。
赤ちゃんの頃のラオウくん、とってもとっても可愛いね!
きっと今は…
もう苦しくないね。
みんなと一緒に、楽しく走り回るんだよ!
あ…先輩天使のプッチはね、ワンコだけれど すごく穏やかで優しいお姉ちゃん天使なんだぞ。
ちょっとやそっとじゃ怒らないから、いっぱい甘えていいんだからね!
ラオウくん。
どうか、安らかに。
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プッチへ───。
『 約束するからね 』先代しっぽ・柴犬の
プッチ✨
新聞に掲載されていた里親募集の記事を目にした両親が、譲り受けてもらったコだ。
そして自分が小学校の時に遠く離れた街からやってきた。
実は当初、譲り受けたのは
姉弟2匹だった。
お姉ちゃんは、弟より体が小さくて細かったので
プッチ。( プチサイズの意 )
弟の方はまん丸でコロコロとしていたので
コロと命名。
子供( 自分 )が名付け親なので
見たまんまだ。( ̄▽ ̄;)💦
2人が来た日は嬉しくて嬉しくて。
両親に何度も
ありがとうを言ったものだ。
───ところが その夜遅く、突然 我が家に来訪者………プッチとコロを譲ってもらった女性だった。
彼女は玄関に入るや否や「 本当に申し訳ないが
子犬を片方だけ返して欲しい。」と泣きながら土下座して両親に頼んでいる。
大泣きして謝るプッチとコロのお母さん犬・プチコロママの飼い主の必死の形相に唖然とする。
その光景を見て自分は、子供ながらに怒りや恐怖や悲しみを同時に感じ、何が何だか分からなくなる。
両親がなだめて事情を聞いたところ、その女性は取り乱したまま説明し始めた───。
その話によると、プチコロママはこの時の出産で子供を2匹しか産まなかったそうだ。
それがプッチとコロ。
なのに、両方の子供から突然引き離されたプチコロママは悲しげに鳴きながら、
必死になって我が子を探して回るのを止めないのだと言う。
その様子があまりに不憫で…引き離してしまった事を後悔した飼い主は、
遠い街から何時間もかけて我が家へと車を走らせ、こうして「 返して欲しい 」と詫びているのだった。
そんな哀れなプチコロママの話を聞いた両親としては断る理由など無い。
そんな事情なら…と片方を親元に返す事を了承。
そして、ろくに確認もせずガバッと抱き上げて連れ帰られたのが 弟のコロだった。
既にコロの事を家族と認識してしまっていた小学生の自分。
これほどまで唐突にサヨナラが訪れるとは思いもせず…。( •̥́ ˍ •̀ू )
───後には突然一人ぼっちになってしまったプッチと、自分の深い悲しみだけが残された。
そんな悲しい出来事はあったが、1人としっぽはスクスク成長。
やがて自分は
大人と呼ばれる歳になり、プッチは
老犬と呼ばれる歳になった。
自分は結婚して住み慣れた街から引っ越す事になり、実家からも、プッチからも遠く離れて暮らす事となる。
そしてプッチは病に倒れる───。
プッチの世話を焼き、1番
溺愛していたのは母親だった。
プッチの病気が発覚してからは、車の免許を持たぬ母親は体重が15kgほどもあろうかというプッチを抱いて、
毎日毎日 歩いて20分ほどの場所にある動物病院に通ったそうだ。
病気が発覚してからはあまり長くはなかったらしい…。
程なくしてプッチは虹の橋を渡った。
実は自分がプッチの訃報を耳にしたのは全ての弔いが終わった後だった。
両親が気を遣って最後の最後まで黙っていたのである。
今なら両親の気遣いや配慮が理解出来なくもないが、当時は何故もっと早く知らせてくれなかったのかと恨みもしたものだ。
だが、1番心に痛手をくらっていたのは……誰よりもプッチを溺愛していた母親だった。
その後 ガックリときてしまい、急激に白髪が増えた母親。
そして彼女自身も病に侵され、40代の若さで早逝してしまう。
プッチは一足先に虹の橋のたもとに旅立ち、待っていてくれたであろう。
プッチが心待ちにしていたのは他の誰でも無く、心から愛してくれた母親であったに違いない。
虹の橋のたもとで再び巡り逢った2人は、今頃 色んな苦しみから解放されて楽しくやっているだろう。
……と、信じたい。
いつも物静かで穏やかに家族を見守ってくれていたプッチ。
おやつの骨とかオモチャを貰うと嬉し過ぎて、すぐに
宝物入れの穴に埋めてしまって2度と掘り返す事のなかったプッチ。
骨なんかは少しくらい齧って楽しんでから埋めればいいのに。
柴犬の規格を超えて
巨大になったプッチ。
決して人には吠えなかったのに体が大きかったせいで皆に恐れられ、ある意味 立派な番犬だったね。
毎日 朝晩2回、雨の日も風の日も母親に散歩に連れて行ってもらっていたプッチ。
…なのに
おデブさんだったね。
溺愛し過ぎた母親が毎日パート先の昼休みに家に戻り、おやつの菓子パンをあげていたからでしょう? 知ってるよ。
避妊が間に合わず生理がきてしまった時は母親が慌てていたな…。
子供だった自分は、その血を見た時 プッチが怪我でもしてしまったのかとビックリしたのを覚えている。
近所の野良犬がプッチ目当てに我が家の柵の向う側でウロウロしているのを母親が必死で追っ払っていたっけ。
自分は母親のように最期まで愛し通せなかったな。
引越しでプッチから離れた場所で暮らしているうちに、心の距離まで遠く離れてしまっていた。
ごめんね…って今更謝ってももう遅いのだけれど。
最近、プッチの事が妙に脳裏に浮かぶ。
仕事をしてても風呂に入っていても眠りに堕ちそうな時も。
彼女が何かを伝えたいのではないかと思えて仕方がない。
そして、身勝手だった自分はまたも身勝手にプッチはこう言いたいのではないかと感じている。
『 今度のコは ちゃんと最期まで愛し通してね。』と───。
だから プッチへ───。
『 約束するからね 』────今度こそね。
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