WIND OF MOON DEATH NOTE
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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  197

【L change the WorLd】感想

lchange.jpg


【L change the WorLd】感想

人が、人を消す事が果たして許されるのだろうか。

悪事が止まらない、法の力がなかなか思うように及ばない世界に嫌気がさし、自分が新世界の神となって要らない人間を葬り去る事で“善人だけの理想郷を創る”事を目指し、最初こそその理想の為の殺人が、最後は保身の為の殺人となり、最終的には単なる大量殺人犯となり下がってしまった夜神月。

神には程遠い傲慢で保身に走った愚かな殺人犯。

本作ではLが早々にデスノートを燃やしてしまい、ノートに書き込む事による殺人はなくなったが、“自分にとって必要のない人間を消し去る”というデスノートに変わるモノを携え、Kこと久條希実子なるオリジナルキャラが登場した。

生物とは、動物と植物、
そして“菌”を生物とみなすのか、という問題を少し前に読んだことがある。
菌類の中には人間に役立つものもあるが、毒性の強い菌は環境やワクチンに耐性を持ち進化し、猛威を奮って勢力を伸ばす。
今回元となったのがエボラ出血熱で、人為的操作の元、その何倍もの強い毒性を持った菌を作り出し、久條の判断で要らない人間を消し、膨れ上がった人口を理想的な人間の数まで淘汰しようという目論見があった。

原作では、Lの他にN(ニア)など、頭文字で呼ばれるワイミーズ・ハウス出身のエリートが何人か居るとは思ったが、この映画ではかなりの数が居る事が分かった。その中で気になったのが欠番で、多分Fの様に殉職を意味するのだろうと思う。

アジアの小さな村から出た伝染病患者に防備服の団体が現れ、注射を打たれるシーンではじめは治療に来たのかと思いつつ、でも何か様子が変だし…と思っていたところ、話が進むうちにあれは菌を採取しに来たのだと分かった。
それは後の“映画でのNear”の耐性を持った体質から察するに、多分この菌はこの村付近で活動する機会をじっと待っていたのだと思う。それが何かのきっかけで発症し、ウィルス殺人を目論む久條と、ウィルス兵器で儲けようとする的場の利害が一致し、的場の“商品の素の独占”により外部持ち出し禁止の為、村は焼き払われたのだろう。

悪人の居ない理想郷を創ろうとした夜神月と、
生態系を守る為の淘汰を試みようとした久條希実子と、
どちらも自分の物差しでの人の選別は同じ。
だが、
最後は死神に命乞いする月と比べ、自ら開発した猛毒菌と心中しようとした久條に潔さを感じた。

天才一人だけでは明るい未来は築けない。

Lの死後、久條が正しい方向で理想を修正したかどうかはこの作品では分からない。
名前の通り、悠久に希望を結実させる子であって欲しいものだ…

だが、人としての寿命が限りあるものであっても、遺志は連綿と繋げて行く事はできる筈。LがNearに託した様に。
そして、
正義と悪は純潔思想による選民の様に、背中合わせの危ういバランスの上に成り立っているのではないかと考えさせられた。



さて、小ネタ(笑)。

●デスノートはもう不要と、ノートを燃やすLにリュークが本当に燃やしていいのか、それで月は神になれるとさえ言った、という問いに月の最期が神の最期として相応しいとは思えない、と言い切ったL、ある意味死神以上です(^^;)。

●で、そのデスノートを燃やす時、断末魔の叫びが聞こえた。多分ノートに書かれた人たちの声なんでしょう…

●「L走る!」
というキャッチ・コピーに思わず私も「おお!」とつられましたが、原作でLは月とテニス対決しているよ?その方がスゲくねぇ?

●「子守は苦手分野なんですが」
難事件には得意でも子どもは苦手、Lカワイイ!!!

●電車内で土足のまま座席に座るのは止めましょう(^^;)。

●チャリンコのかごにNearを乗せ、これは【E.T】のパロですか!?

●Lの部屋にあった、甘党の彼におよそ似つかわしくないポテトチップス・コンソメ味。
月を意識してなんでしょうが、
そのコンソメ味のポテチをバリバリと食べるNearに、子どもながらも頼もしさを感じたに違いない。子ども苦手のLがNearに打ち解けた瞬間。

●真希の父の出した最後の数学の問題の答えの 13:11の MKとは、物質の暗号ではなく
二階堂博士の研究者仲間 「松戸 浩一」というイニシャルにもひっかけていたんだね(嘘)。
ウィルス(絶望)から救う者の名前のイニシャルとして、二重に意味があったら天晴れだったんだけれどねーーー
可能性があったのはNearだけれど、BOYはNearって名前をLに命名されちゃったしね。

●何故真希がウィルス感染症状が即座に出なかったのかは低血糖だったから、という事にからんで、
Nearも平気だったのは、沢山の甘いお菓子を前に目もくれず、一目散にコンソメ味のポテチに手を伸ばした、というのがその証拠。相当の辛党だって事でヨロシク。
じゃ、超甘党のLは一番発症しやすくヤバイ;

●真希を乗せたタクシーの運転手、前作ではバスの運転手で、ちょい役ながらとてもインパクトのある田中要次さん、再登場!で、全く関係のないキャラなのかと思ったらバスの運転手からタクシーの運転手に職を変わったとかで、大変な事件に2度も関わっている同一人物という設定に笑ってしまった。

●Lは何でもできる!
医者でもないのに機内でワクチンを接種させている。
いやLの事、医師免状も持っているに違いない。つくづく有能な人物を死に追いやったモンだよ、月!

●ブルーシップのメンバーで、一番肝が据わっていたのが三沢初音なる女性クルー。眉一つ動かさずに殺人をしていく彼女。機内で感染した時にも冷静さは失わなかった。
その反対に、冷徹にすら思えた的場の命乞いのシーンは月を彷彿とさせ、情けなさ全開(全壊?)。

●映画ではワイミーズ・ハウスは日本支部もあるんだね。どうりで日本人が多い筈です。

●今回結構集中して見ていたハズなんですが、久條希実子って父親がやはり研究者でワイミーズ・ハウスに預けられたという設定なんですね。パンフで分かった。劇中でそんな説明あったか記憶にありません。


今作品、
R指定ではなかったと思うのですが、ちょっと二階堂博士の死に際がエグすぎ…
監督が変わったな、と思ったらやっぱり変わっていました。

もっと主張を、という松山さんの働きかけのせいかどうかは分かりませんが、
Lが走り、猫背を正し、子どもと意志の疎通を図るというちょっと考えつかなかったシーンがてんこもりだったのですが、
Lフィーチャーの映画という事で、Lをもっと見たいというファンの希望は叶ったという点では満足しています。

ただやっぱり月以上のLの対峙者は現れないと思いました。

※画像はパンフレット
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No  160

アニメ【DEATH NOTE】最終回を見ました

月役・宮野真守さんの迫真の演技!
原作で分っていたけれど、
月の人格の崩壊して行く様が凄い!

魅上、スプラッタすぎる凄惨な最期。

アニメスタッフの渾身の制作。

途中端折りすぎてビックリしましたが、
夏の『特別編』に、期待しています。
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No  150

アニメ【DEATH NOTE】

story31「移譲」



前回に引き続いてスゴイ端折り方です!
元々3クールで終了だと分ってはいましたが、
月監視下、ミサ監視下、それでも尚止まらない殺人。
一体何故、一体誰が!?
…って事なのでしょうが、魅上照にミサからキラの代理を任せた流れが月の説明だけではあまりにも不十分な気がします。
端折る為の手段と言えばそうなのでしょうけれど。
そう思えるのは原作を読んだから思えるのであって、原作未読のアニメ初視聴でどれだけ理解できるのか。いや、いきなり キラ崇拝者・魅上照 登場! というインパクトを狙ったのかもしれない。

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No  116

映画【DEATH NOTE 後編】感想

deathno2.jpg
画像は後編のパンフレットの表紙。

≫公開後なので、ネタバレ考慮していません≪
しかも一発視聴の感想なので、見落としや勘違いがあるかもしれませんm(_ _)m

前編以上に後編は楽しめました!(前編の感想はコチラ

『衝撃の結末』まで、息をつかせぬほどの緊張感を保って始めから最後まで一気にいった、そんな感じでした。

後編は、
ミサがお台場のデッキ(と思われる)でADに襲われるところから始まります。
前編ではエンディングで流れたレッド・ホット・チリ・ペッパーズの【ダニー・カリフォルニア】がこの後編ではオープニングで流れ、前編が終わり数ヶ月の時間が嘘の様に自然に後編に入っていけました(「あれ、前編ってどんなだっけ?」と観客に言わせない、というか、記憶を呼び戻すのに効果的な演出)。

前編では月とLがご対面!という感じで終わり、いよいよ後編で月とLの頭脳バトルが見られる、という期待感一杯で後編となりました。
前編で映画オリキャラ、月の恋人(と思っていたのが詩織だけ、というのが哀しい・・・)・秋野詩織を使い(まさに「使用した」って感じ;)月がキラというか自分自身をとっ捕まえる本部に潜入する手段を得て、月はワタリに案内されます。
そこでチェスをしているL/竜崎に会います。
この時は月が「王手」を掛けるのですが、
これって「これから月とLのバトルが始まるぞ~~~!」
という演出のようで、上手い演出だと思いました。
なんかね、お互いの命を賭けるゲームの始まりの様にも取れるのですよ。

Lは月の事を「幼稚」で「負けず嫌い」と言っていて、自分の事もそう(負けず嫌いだということ)だから分る、と前編で言っていたと思います。
同類の勘、ってヤツですか。

デスノートを使い始めた当初の月は、
法では裁き切れない悪を粛清する為だったのですが、
その内自分が「新世界の神」になるという勘違いを起し、
自分の命を脅かす者には、
たとえそれが罪人でなくとも亡き者にする、
という「単なる殺人者」に変ってしまいました。


※「史上最悪の殺人兵器」※
Lがデスノートをそう呼びましたが、
「ただ書くだけで簡単に人を亡き者にできる」ものの存在は、
それを所有する者の理性を狂わせ、人格を奪う恐ろしい物でした。

デスノートを手にした見返りを、死神はノートの所有者に求めないが、 強いて言うのならそのノートを手にした者にのみ与えられる苦悩だと。
人の命を簡単に奪う事に、特に正義感あふれる者、否、理性を持っている者ならば抵抗を感じずにはいられない筈です。


※デスノートに一度書き込んだ者は変更できない※
Lはリュークに「おまえは使わないのか」と言われました。でもそのとき、Lは返事をしませんでした。
結論から言えば、L自身もまたデスノートを利用したって事ですね(ここが原作と大きく違うところです)。
ただし、月が「自分を新世界の神にする為」という身勝手さで使用するのと違い、Lは「キラは本当のところ誰であるか、また夜神月がキラである事をはっきりさせる為」に使ってしまったという訳です。
目的が違う。
ここが脚本の大石哲也さん、すごいです!
まず、本物のデスノートをLが先に入手して自分の名前を書いておく。
Lと月が二人きりのあの切迫した状態なら、月はLの本名を知り次第即座にLを消しにかかると思いますから、Lの本名を書き込む前にLの死を書いておけば、その後に書かれたものは無効となる訳ですね、う~~む、すごい!!!

実を言うと原作でLが月に殺された時、とても後味の悪いものを感じただけに、映画版には救われた様な気がしました。


※深読みだと思いますが・・・※
Lはデスノートを使用したら、
「使用した人間も自らの命を代償として」
と考えていた、と思ったら深読みでしょうか・・・
それにしても自分が死ぬのを23日後に設定。これがよく分からないのですが、2回観れば分るかな・・・


※the Last name とは誰の事か※
月がリュークによってデスノートに名前を書かれ、月は最期を遂げます。それは原作通り。
で、本当に最後に書かれた名前は月でしょうか。
last nameとは「姓」という意味でもあります(family name、surnameと同様)。
そして今回の後編のサブタイトル 『the Last name 』。
lastのLが大文字です。
そう、L=竜崎の事もひっかけているとは考えられないでしょうか。
私はこの「最後に書かれた名前」は「L」、竜崎と考えます。


原作との差別化をはかった事、これは映画スタッフの手腕がすごかったです!
原作とどう違うのかくらべてみるのも面白いかもしれません。
例えば、
第3のキラをヨツバではなく、原作では月のGF高田清美にした事や、
その高田は月とは無関係だった事。
原作でL亡き後にその遺志を継いだニアとメロは出さずに、
月とLとの決着に終始した事。
まぁ、Lがひょっとこのお面を被ったり、かなり板チョコを齧ったりしてニアとメロのアイテム(?)を出していましたが(笑)。

レムのCVに池端慎之介氏、ピーターです。
原作では「ミサを妹の様に見守る存在レム」とかコメントがなかったですか?
それが映画では中性的なイメージとなっていました。中性的と言ってもリュークが男性的であるのに対して「男臭さを感じない」程度の中性(笑)。
合っていましたね。


監督の金子修介さんが中学生を持つ親である、ということが安心でもありました。
単に息をもつかせぬ展開だけにこだわるものならば正直言って観なかったと思います。題材が人の命を扱うだけに。
子どもを持つ親ならば、死を扱うテーマは慎重に扱って欲しいと思う筈です、特に今の社会にもたらす影響を考えれば。
デスノートを使う人間が単なる快楽殺人を好む様な人に拾われてしまったら・・・と考えると恐ろしいです。
それを月や高田(多分映画でも高田は才女なのでしょう)の様にIQが高い人物が使う事により理性が欲望に負け自己破壊していく様が、今の日本の歪んだ社会や世の中の矛盾を見させられている様で、作品として面白いけれど、何か後味の悪さを残します。

月の父が、法は完全ではない人間が作ったものだから、完璧ではない。
そんな様な事を言っていました。
人間は完璧じゃないから、
完璧じゃない者が自分のモノサシで人をはかり、自分にとって価値があるとかないとか判断できないのだと。

世の中の矛盾、傲慢、利己主義・・・およそ希望となる様な要素がありませんでした。
ただ、
自分の親を知らないLが、最期に月の父・夜神総一郎に敬意を抱いていた事を知ったのが救いです。
大量殺人犯である月を家族に持つ夜神家のその後の事は詳細に語られていませんが、
自慢の息子が転じて犯罪者になるとは総一郎も母の幸子も想像できなかったでしょう。

なんか、つくづく凡人でよかった、
というか、
平凡な人生を送るのが困難な世の中になってしまったと、
この映画を観て変に納得してしまったのでした。

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No  101

アニメ【DEATH NOTE】

DEATH NOTE クッション(月/リュークVer)


10月3日深夜から放映が開始されたアニメ【DEATH NOTE】(日本テレビ系)。
原作の連載は終了しているので、きっとアニメは最後までやるのでしょうね。

にしても、かなり内容を忘れていました(汗)。おさらいの意味でもアニメは助かります。
デスノートを手にした者が天国にも地獄にも行けると思うな、というセリフを、月と初めて会った時に言った筈だ、とリュークが原作のクライマックスで言っていたのを思い出し、改めてああ、そうだったなぁ、と。
デスノートを手にした見返りを、死神はノートの所有者に求めないが、
強いて言うのならそのノートを手にした者にのみ与えられる苦悩とか、言っていましたね。
最初の二人くらいは、自分が操作する罪の意識を月に感じたのですが、
慣れってコワイ。
これから月とLとの頭脳バトルが始まって、
Lが月に命を奪われて、
月の人格が崩壊していく様を見る訳です。

自分の記憶と、
今秋公開予定の映画を楽しむ為にも視聴。


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No  93

アニメ【DEATH NOTE】スタッフ

★原作:大場つぐみ・小畑健


★スタッフ
監督:荒木哲郎
構成:井上敏樹
キャラクターデザイン:北尾勝
美術監督:一色美緒
色彩設計:橋本賢
音響監督:山田知明
アニメーション制作:マッドハウス
製作著作:日本テレビ、集英社


★キャスト
夜神月:宮野真守
L/竜崎:山口勝平


★主題歌
オープニングテーマ 『the WORLD』歌:ナイトメア
エンディングテーマ 『アルミナ』歌:ナイトメア

だそうで。
でね、

山口勝平 さんッ!

でぇぇぇ~~~~ウソップ!
いや、今好きなアニメの【牙】では鉄面皮(^^;)のヒューをソツなく演じていらっしゃるし、全然その役は違和感ないのですが、山口さんはどーしたってウソップのイメージが強いのですよ。
それからシリーズ構成が井上さんかぁ。【牙】はものすごく井上さんの持ち味(先の展開が読めないところ)がよく生かされているのですが、【仮面ライダー555】や【響鬼】があるかなぁ・・・
ああ、【牙】と同じマッドハウスつながり?
それとリュークは誰?
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No  85

映画【DEATH NOTE 前編】感想

映画【DEATH NOTE 前編】感想

楽しめました!

この映画は封切りされるずっと前からネットでも話題沸騰だった様です。「様」というのも、ネットに繋ぐとリアルタイムの検索キーワードの上位10位まで私のPCでは分かり、何度もこの題名を目にしたのでかなり注目されている、というのが分かっていました。

名前と顔が一致していれば、ノートに書き込むとその人物は死ぬ。

これがこの作品の特長であり、私に非常に醒めた目で見させる要素でした。
と同時にとても気になる題材でもありました。

私的な見所の焦点は、
オリジナルキャラクター秋野詩織がどう絡むのか、
人の命を操作して奪う、という内容をどう実写で表現するか、
という二点でした。

秋野詩織は月の幼馴染で恋人という設定ですが、前編で命を落とすとはいえフィーチャリングされたキャラクターだったのですね。原作ではかなり目立っていた弥海砂が、第二のキラとしてノートを拾うまでで前編終了なのでミサはさほどスポットライトを浴びていません。

私は月はダークヒーローでもなく単なる隠れオレ様ナルシスト(^^;)なんじゃないか、と思っています。
詩織が死ぬまで、もしかしたら原作との差別化の為にあえて月の性格を変えたかな、と思っていました。恋人の死はやはり悲しいのだという人間味を持たせたのかな、と。でも月の自己を守る為ならば恋人だって駒として使うのは原作と同じでした。恋人と思っていたのは詩織だけだったのかもしれません(涙)。原作を振り返ってみればミサにしろ清楚(笑)高田にせよ、月は全く恋愛感情なんか抱いていなかったので、ここで原作と性格を大きく変えてしまうのは原作ファンは解せないでしょうしね。余談ですが、映画を観終わった後、同じ回を見た女性(知らない人)が「原作と違っていて、あれはないよね」と言っていたのですがどこの部分を指していたのか気になりました~

恋人を月に亡き者にされた気の毒な女性南空ナオミが、前編のクライマックスで月がLと直接顔を会わせるきっかけを作る程の重要キャラとして描かれているのが興味深かったです。原作ではもっともっと沢山キャラクターが出ているし、私はヨツバグループや出目川などもっと濃い(?)キャラが出てきた時のエピソードの方がインパクトがあったので、今回オリキャラの詩織だの南空ナオミやミサなど女性キャラばかりの起用で、男性視聴者を意識しているとしか思えないのが残念でしたねぇ・・・ま、バスの運転手役に田中要次氏起用で良しとするか・・・(いや~、7月3日にドラマ【HERO】見たばかりだったのでインパクト強いわvv このデスノでもチョイ役なんですけれどね)

前編は月とLとの初のご対面、というところで終了。
鋭意後編作成中でしょうが、原作では月の最期は人格崩壊と命乞いの情けなさ全開なので、藤原竜也クンがどう演じるのか興味がある反面そんな姿見たくねぇ!ってのが多少ありますね;
藤原クンは月よりむしろLを演じたかったという事ですが、藤原クンのL、これは興味あるなぁ。
でも後半は演技力が問われると思うので、やはり月役で正解なんだと思います。

私が最近とてもサブカルで気になっている残酷表現ですが、
監督の金子修介氏が中学生のお子さんを持つ親ということで、、映画化には逡巡があった事が記されていました。でも倫理的な部分のためらいを捨ててとことんやろう!という結果がこの映画だったのですが、それでも配慮を感じました。少なくとも【バトルロワイヤル】を観た時の印象とは違っていました(奇しくも、バトロワもこのデスノも主演は藤原クンなんですよね)。R指定かどうかの差はありますけれどね。

印象に残った演出としては、
何と言っても序盤で月が六法全書をゴミの山に投げ捨てたシーン。現実に幻滅し理想に決別した、とでも言いましょうか。
そしてラスト、月とLとの初めての対峙。
今迄Lは甘いモノ一辺倒だったのが、月が監視下で操作した時に食べていたコンソメ味のポテトチップスを食べています。まるでLが無言で月に挑戦状を叩きつけているかの様な演出でした。まぁ月にとっては初めて会うのにスナックなんて食いやがってと、フツーにLの態度はムカツクものでしたでしょうけれどvv

後半も楽しみにしたいと思います。
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No  72

【DEATH NOTE】最終回感想

【DEATH NOTE】の漫画の連載が終了しました。題材からしてそんなに長く連載されるとは思っていなかったですが、約2年半と改めて言われると長かった気がします。ただ、スピード感溢れる展開、
そして 神作画によって

サクサク進んでいった、そんな印象です。 最終回を読んだ感想ですが、 【DEATH NOTE】最終回感想…の続きを読む
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