終末期医療:延命治療の有無、「生前意思」に診療報酬 75歳以上対象--厚労省方針
終末期医療:延命治療の有無、「生前意思」に診療報酬 75歳以上対象--厚労省方針
内容を詳しく見ていきましょう。
以下引用です。
>制度は、75歳以上の患者が、治癒の見込めない終末期と診断された場合が対象になる。
医師や歯科医師、看護師などが病状や予後などを説明。患者と医療者双方が終末期と納得した上で、
①生活支援のあり方
②急変時に延命治療を希望するか
③急変時に搬送してほしい医療機関--などを決め、文書や映像などで記録する。
引用終わり
①と③は、いいですよね。
問題は②ですね。
まず、75歳以上の人で予後がある程度見えている方に冷静な判断能力のある方がどれだけいるのか?
詳細に病状、予後などを説明して理解できる方がどの程度いるのか?
一度、決めたら意志の変更はできないのか?
意志を変更する時点での判断能力の有無はどうなのか?
などなど様々な疑問が沸いてきますが、一番大きな疑問はなぜ75歳以上なんだろう?
しかも、診療報酬があるの?75歳以上だけに?
全く意味がわかりません。
最期どうするか決めることは、年齢に関係なく決めておきたい人が、きちんと決められてその人の意志が尊重できるような制度であればいいのですけど。
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現実問題、気管内へ挿管して人工呼吸器をつけたり、心臓マッサージをしたり、電気的除細動をしたりする事に医療費はかかります。
ちなみに、救命のために気管内挿管4000円、人工呼吸(安定した状態で)1日7450円、心臓マッサージ30分で2500円、電気的除細動35000円です。
もちろん、これ以外に薬剤費、酸素代、処置代などがかかります。
現場を知ってる人間からすればこの値段はむしろ安いと思います。(電気的除細動を除く。)しかし、人工呼吸器がついた状態で1ヵ月過ごせば人工呼吸器代だけで22万円を超えます。
はなから、しないと決めさせて医療費を減らそうとする前提にこの制度を作ろうとしているような気がしてなりません。
おそらく、いろんな所から叩かれて流れると思いますけど。
リビングウィルは、したい人だけしたらいいですよね。
75歳以上で区切る根拠と診療報酬をつける意味がわかりません。
