例えば、手術。
これは、合法的に人の体を傷つけています。
医療行為でなかったとすれば、傷害罪となります。
採血などでも同じ事が言えますよね。
ほかにも、聴診や触診などは、わいせつな行為に勘違いされる場合もあります。
(丁寧に学校検診をしたがためにセクハラと言われた先生もいましたよね。)
既往歴(今までかかった病気)、手術歴、家族歴(家族の病気)、喫煙歴、飲酒歴、場合によっては、妊娠歴、出産歴、月経の有無、性生活の状況なども尋ねることがあります。
医療行為でなければ明らかにプライバシーの侵害となりますよね。
もちろん、これらの行為は医療行為として行う上では犯罪とはなりません。
当たり前ですけどね。
しかも、これらの問診などの診察で診断に結びつけば医療経済的にも安いですし、患者さんの身体への侵襲(負担も少ないのです。)
手術も患者さんをよくしようと思って傷をつけるわけです。
問診(いろんな事を患者さんに尋ねること)も病気に近づこうとして詳しく聞くのです。
きっちりした問診をとれば80%の病気が診断できるともいわれています。
診察も当然ですがより丁寧に行った方がいいわけです。
ただ、若い女性で重症感がないとセクハラまがいと思われそうな診察はなるべく避けたいと思います。
(どうしても必要なときは、女性ナースと一緒に行います。)
ただ、医者がそう思うだけでもしかしたら重大な情報を拾うことが出来なくなっている可能性があります。
それは、お互いに不幸なことだと思うのです。
確かに、医療にはサービス業の一面もあるかと思います。
ただし、サービス業だけではありません。
上に述べたような、医療でなければ犯罪行為となるような危険を冒しているわけですから。
メリットデメリットを常に考えながら。
最近の先生を見ていると昔の横柄な医者のイメージの先生はほとんど見なくなりましたけどね。
医療者と非医療者の理解が十分に出来る世界はいつ来るのでしょうか?
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医者は、こんな事を考えながら仕事をしています。
自分が治療した患者さんが悪くなれば、治療しなかったらよかったかもなどと考えてしまいます。
どんな防ぎようのない場合でも。
明日、判決が出ますね。
どんな判決にせよ、重要なターニングポイントになるでしょう。
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