感度と特異度は医療を行う上では非常に重要なものです。
医療を行うならば常に感度と特異度を考えなければなりません。
簡単いうと
感度とは、病気であるときに検査が陽性と出る確率
特異度とは、病気でないときに検査が陰性と出る確率
まだ、難しいですか。
つまり、感度が100%ならば病気であるときに検査は100%陽性(+)です。
また、特異度が100%ならば病気でないとき検査は100%陰性(ー)です。
ですので、感度と特異度が療法100%の検査があれば非常に役に立ちます。
なぜか、わかりますよね。
その検査をすれば、病気か病気でないかがすぐわかるんです。
他を考えなくてもその病気であるかどうかがはっきりわかるんです。
感覚的にいえば感度、特異度ともに90%を超えていたら『すごく役立つ検査だ。』という感覚があります。
でも、ここまで感度と特異度ともに良好な検査は少なくてどっちかは、90%だけど、反対は70%程度とかが多いのです。
だから、ひとつの検査結果が陽性に出ても確実にその病気だとは決めにくいし、陰性に出てもその病気でないとは決められないのです。
医者は、診察所見、画像所見、検査結果、今までの病気の状況などを総合的に判断してどんな病気かを推測して治療を行います。
もちろん、99%間違いないと自信を持って治療をしているときもあれば、あんまり自信がなくて治療をしていくこともあります。
(診断的治療とも言います。)
ちなみに、感度がよいといわれているPSAという前立腺がんの腫瘍マーカをみてみましょう。
だいたい、1.1ng/mL以上を陽性とすると感度は83%、特異度は40% 弱です。
この値を4.1ng/mLとすると感度は21%、特異度は94%となります。
感度、特異度ともに高い検査なんてそうそうないことわかりますよね。
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