リーダーが理念・戦略・戦術の軸を説明し続ける?
【 キリンビール 高知支店の奇跡 】
先日、Podcastの「The News Masters TOKYO」で、元キリンビール(株)代表取締役副社長の田村潤氏のマスターズインタビュー(9月10日〜)を聞いて面白かったので、「キリンビール 高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!」(田村潤著、講談社+α新書)を読んでみた。
以下は本書からの一部抜粋。(その3)
< 5つの要素 >
1.ビジョンを明確に描く。
2.ビジョンを「自分が実現する」と決める。
3.ビジョン実現のための戦略・戦術(勝利へのシナリオ)を考え抜く。
4.勝利へのシナリオを「自分がやりきる」と決める。
5.結果のコミュニケーションと徹底した活動の継続。
< 2つのやり方 >
約束(コミットメント)
約束(コミットメント)とは決して人から迫られるものではなく自発的に湧き上がるもの。
ビジョン実現のために、すぐやる、何でもやる、手に入るまでやる。
責任(自分が好きな源・自分のこと)
すべては、自分の選択の結果である。何かのせい、誰かのせいにしない。
つねに自分が源、自分が好きな当事者であるという意識。
< 価値を創造する営業 >
事業の目的(何のために)
・お客様に自社製品を買っていただき喜んでもらうこと
・お客様の満足と価値が重要(貢献)
良い会社
・理念の満足度が高い会社(そこに向かって120%の努力をしている会社)
ビジョンと目標
・すべてのよりどころとしてのビジョン
・ビジョン実現に本気になることにより、高い目標に向かう意味も明確になる
目標達成へのプロセス
・ビジョン・戦略・戦術の軸が明確なので、発想や行動に自由度が高まる
問題解決
・どうしたらうまくいくかを考える
・広い視野から、あらゆる可能性を検討する
・すぐに行動、行動しながら修正
何と向き合うか
・最も重要な市場の事実
思考の基準
・現場のリアリティ重視
・強みの強化
行動スタイル
・主体的行動スタイル
・自らの力を信じ、自らの工夫等努力により、困難な状況を突破する
・決してあきらめない
行動力
・正解がわからなくても前進する
・動きながら考える
営業の能力
・さまざまな局面に対して、自分で最善の手を出して見出そうとする気概(自分の意思決定による一歩を最善と信じ、それを実行する者が評価するされる)
求められる人材
・イノベーションを起こし、付加価値を生み出す人材
リーダー
・理念・戦略・戦術の軸をメンバーに説明・共有し、主体的に行動するようリードする
・現場で率先垂範し、現場に強い
・現場の事実を戦略立案につなげる
<感想>
イノベーションを起こし付加価値を生み出す人材のもとで、リーダーが現場の事実を戦略立案につなげられれば、強い会社が創られるに違いない。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuruichi.blog.fc2.com/
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