事業投資⇒事業経営のためのTOB?
【 事業投資(持分法)から事業経営(子会社)へ 】
2017/11/10、三菱商事(8058)が、連結子会社・日東富士製粉(2003)の増田製粉所(2008)株式の公開買付け(TOB)に関するプレスリリースをした。
1.TOBに関するお知らせ
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2017/html/0000033626.html
<三菱商事・日東富士製粉・増田製粉所に関する大きな動き>
2007/6 三菱商事が日東富士製粉株式をTOB⇒日東富士製粉が三菱商事の連結子会社へ
2009/3 日東富士製粉が増田製粉所株式を28%取得⇒増田製粉所が日東富士製粉の持分法適用会社へ
2017/11 日東富士製粉が増田製粉所株式をTOB⇒日東富士製粉が増田製粉所の完全子会社化を目指す
2.三菱商事の戦略(想定)
・持分法の「事業投資」ではなく、連結子会社化・完全子会社化の「事業経営」により、より強固なグループ経営を目指して行く(ものと思料)
・子会社/持分法適用会社の推移(有報より)
2006/3期 365社/185社
2011/3期 350社/198社
2015/3期 398社/216社
2016/3期 815社/427社
2017/3期 834社/440社
⇒ 特に、2016/3期以降の動きが顕著
(中期経営戦略2018より)
「事業投資」から「事業経営」へのシフト
事業に「投資」するだけではなく、事業の中に入り三菱商事の強みや機能を提供することで投資先の成長に貢献する「事業経営」を強化し、次世代の事業基盤を構築していきます。
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2016/html/0000030151.html(「2.向こう3ヵ年の経営方針」)
(ご参照:ローソンの連結子会社化の事例)
https://ameblo.jp/tsuruichi1024/entry-12223280734.html
<感想>
本件も三菱商事の大きな方針である、「事業投資」から「事業経営」強化の流れの一環だと思われる。今後もこの流れは継続することが想定される。
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元証券マンが「あれっ」と思っこと
発行者HPはこちら http://tsuruichi.blog.fc2.com/
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