危ぶまれる貸家への投資
建築着工統計調査報告
2017/1/31に、国交省から建築着工統計調査報告(平成28年計)が公表された。
平成28年の新設住宅建築着工戸数(概要)
(出所:http://www.mlit.go.jp/common/001170339.pdf)
総戸数 967,237戸(前年比+6.4%)2年連続の増加
延面積 78,178千㎡(同+4.2%)3年ぶりの増加
平均 80.03㎡/戸
持家 292,287戸(同+3.1%)3年ぶりの増加
貸家 418,543戸(同+10.5%)5年連続の増加
分譲住宅 250,532戸(同+3.9%)2年連続の増加
うち、マンション 114,570戸(同▲0.9%)昨年の増加から再びの減少
うち、一戸建住宅 133,739戸(+8.2%)3年ぶりの増加
地域別の貸家 対前年比
首都圏 +10.1%
中部圏 +9.6%
近畿圏 +5.6%
その他 +11.5%
>>貸家の延びが顕著。施工業者中心に、相続税の節税や低金利下での資産運用を煽ってることが背景か。
総住宅数に対する空き家率(2015年10月1日現在)
(出所:http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/topics/topi861.htm)
総戸数 6063万戸(5年前比+304万戸、+5.3%)平成10年からの15年間で+1000万戸以上
空き家数 820万戸(同+63万戸、+8.3%)
空き家率 13.5%(同+0.4%)平成10年に初めて1割超の11.5%に
人口の推移
(出所:http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf、http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/n160200100.xls)
日本は、人口減少局面を迎え、2060年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は40%近い水準になると推計
>>マクロ的には、少子高齢化が益々進行し、空き家率も高まることは自明
これから、貸家の着工/投資に踏み切る選択は、深く吟味した上で、よくよく考えた方が良さそうだ
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