「時代と闘った男たち」
「時代と闘った男たち」(監修:会田雄次、PHP研究所)より
吉田松陰 ⇒ 維新回天の教育者
江戸時代というのは、いわば保護主義の時代である。鎖国政策があらゆる外圧から日本を守っていた。
しかし、幕末に至って、ペリーが浦賀へやってきて開国を迫るなど、ようやく日本は自由化の波に襲われる。
心ある幾人かの人々が事前にそれを予見し、新しい状況の中で日本がいかにして生き抜くかを説いた。
社会に大きな変化が起ころうとしているとき、それをいち早く察知し、新たな進路を提唱するというのは困難が伴う。
多くの場合、異端の説として片づけられるか、あるいは危険分子として権力者の弾圧を受ける。
先覚者はいつの時代にも迫害されるものだ。
吉田松陰の場合もその例外ではなかった。
>>日本の将来を憂え、幕府の政策を批判した松陰なくしては明治維新そして今日の日本がなかったに違いない