あれっ、官邸が皇室に報復?
「天皇論 平成29年」 (小林よしのり著、小学館)より
以下は、掲題書からの抜粋(その2)
第1章 「平成の玉音放送」に至った理由
7月13日、NHKがスクープを報じ、日本中が騒然となった。
「天皇陛下『生前退位』の意向示される」
陛下のお気持ちを受けた秋篠宮殿下が宮内庁幹部の仲介でNHKの記者に会い、内々に天皇陛下の意向を伝え、それがスクープにつながったということで、報道は宮内庁にも官邸にも寝耳に水だった。
こんな非常手段によって陛下のご意思を公にしなければ、「玉音放送」への道すら切り開くことはできなかったのである。
そして陛下がお言葉を表明する数日前、宮内庁から官邸に原稿案が届く。
最初の原稿案は、より強くよりストレートな表現で、政府にできたのはその表現を和らげることだけだったという。
そして8月8日、「平成の玉音放送」は公表された。
このお言葉を受けて、陛下の願いを実現しようと考えなかったら、尊王心のある愛国者とは決して言えない!
官邸は9月15日、70歳の誕生日を迎えた風岡宮内庁長官を退任させ、後任に山本次長を昇格させた。
宮内庁長官は70歳になった年度末に退任するのが慣例であり、誕生日に即退任という異例の措置は、事実上の更迭だった。
続いて官邸はNHKのスクープの際、秋篠宮殿下とNHK記者の仲介をしたとされる西ケ廣宮務主管を退任させた。
宮務主管に定年はなく、前任者は10年務めているところを、わずか2年半で退任させるという、露骨な報復人事だった。
宮内庁は組織上、内閣府に置かれてはいるが、内閣の意向よりも天皇陛下のご意向を尊重するという重要な慣習があり、宮内庁長官は陛下の意思を代弁して政府に苦言を呈することもあった。
歴代内閣もその慣習を尊重しており、小沢一郎も「一役人が」と暴言を吐いたものの、それで宮内庁長官を更迭することはできなかった。
ところが安倍政権は畏れ知らずにもそのタブーを破る暴挙に出たのである!
そして宮内庁次長の後任に据えられたのは、内閣危機管理監の西村泰彦という人物である。
天皇陛下が信頼を置く宮内庁幹部を奪い去り、政権の手下を送り込むということは、天皇陛下に対する「報復」に他ならないのだ。
天皇陛下に「報復」した首相など、日本史上に例を見ない。
現在は、皇室と安倍政権の全面戦争に突入しているといっていい。
天皇陛下の願いが叶えられるかは、全く予断を許さない。
もしこのまま安倍が天皇陛下のお気持ちを踏みにじったまま終わるようなことがあれば、その名は間違いなく歴史に残るだろう。
権勢をほしいままにして、天皇の権威を踏みにじった蘇我入鹿をもはるかにしのぐ、日本史上最悪の天皇への反逆者として!
<感想>
天皇のご退位に至る官邸の対応を注目して行きたい。
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第1章 「平成の玉音放送」に至った理由
7月13日、NHKがスクープを報じ、日本中が騒然となった。
「天皇陛下『生前退位』の意向示される」
陛下のお気持ちを受けた秋篠宮殿下が宮内庁幹部の仲介でNHKの記者に会い、内々に天皇陛下の意向を伝え、それがスクープにつながったということで、報道は宮内庁にも官邸にも寝耳に水だった。
こんな非常手段によって陛下のご意思を公にしなければ、「玉音放送」への道すら切り開くことはできなかったのである。
そして陛下がお言葉を表明する数日前、宮内庁から官邸に原稿案が届く。
最初の原稿案は、より強くよりストレートな表現で、政府にできたのはその表現を和らげることだけだったという。
そして8月8日、「平成の玉音放送」は公表された。
このお言葉を受けて、陛下の願いを実現しようと考えなかったら、尊王心のある愛国者とは決して言えない!
官邸は9月15日、70歳の誕生日を迎えた風岡宮内庁長官を退任させ、後任に山本次長を昇格させた。
宮内庁長官は70歳になった年度末に退任するのが慣例であり、誕生日に即退任という異例の措置は、事実上の更迭だった。
続いて官邸はNHKのスクープの際、秋篠宮殿下とNHK記者の仲介をしたとされる西ケ廣宮務主管を退任させた。
宮務主管に定年はなく、前任者は10年務めているところを、わずか2年半で退任させるという、露骨な報復人事だった。
宮内庁は組織上、内閣府に置かれてはいるが、内閣の意向よりも天皇陛下のご意向を尊重するという重要な慣習があり、宮内庁長官は陛下の意思を代弁して政府に苦言を呈することもあった。
歴代内閣もその慣習を尊重しており、小沢一郎も「一役人が」と暴言を吐いたものの、それで宮内庁長官を更迭することはできなかった。
ところが安倍政権は畏れ知らずにもそのタブーを破る暴挙に出たのである!
そして宮内庁次長の後任に据えられたのは、内閣危機管理監の西村泰彦という人物である。
天皇陛下が信頼を置く宮内庁幹部を奪い去り、政権の手下を送り込むということは、天皇陛下に対する「報復」に他ならないのだ。
天皇陛下に「報復」した首相など、日本史上に例を見ない。
現在は、皇室と安倍政権の全面戦争に突入しているといっていい。
天皇陛下の願いが叶えられるかは、全く予断を許さない。
もしこのまま安倍が天皇陛下のお気持ちを踏みにじったまま終わるようなことがあれば、その名は間違いなく歴史に残るだろう。
権勢をほしいままにして、天皇の権威を踏みにじった蘇我入鹿をもはるかにしのぐ、日本史上最悪の天皇への反逆者として!
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天皇のご退位に至る官邸の対応を注目して行きたい。
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