あれっ、書きぶりによって伝わる内容が変わる?
「非正規 雇用期限なしに ベルシステム24が2.2万人/高島屋3200人 人材つなぎ留め」
2017/7/14付の日経新聞1面に表題の記事が掲題されていた。第1パラグラフは以下の通り。
『契約社員やパート・アルバイトなど期間を定めて雇用する非正規社員を、無期雇用の契約に切り替える企業が増えている。2018年4月から勤続年数で5年を超える非正規社員は無期雇用を申し入れできるようになり、対象は400万人以上に上る。4月を待たずに無期雇用を認めることで有能な人材を囲い込む動きが加速してきた。』
【 何を伝えたいか? 】
記事は『5年経過した「有期」派遣社員は「無期」派遣社員に申し入れできる』ことに重きをおいたものと思われる。
これを「常用労働者を守るための原則3年の派遣制度」に重きを置くとこんな書きぶりか。(出所:http://tsuruichi.blog.fc2.com/blog-entry-1140.html)
『2015/9/30に改正労働者派遣法が施行され、派遣先の事業所に対し派遣できる期間(派遣可能期間)は、原則、3年が限度とされた。
(出所1:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000102915.pdf)
派遣制度は、「常用代替防止」を基礎となる考え方の一つとして作られており、「常用代替」とは、派遣先の常用労働者が派遣労働者に代替されることとされてきた。(出所2:http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11654000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu-Jukyuchouseijigyouka/0000016027.pdf)
このため、派遣先が3年を超えて派遣を受け入れようとする場合は、派遣先の事業所の過半数労働組合などからの意見をきく必要がある。(出所1)』
<感想>
何を伝えたいかによって、書きぶりは如何ようにも変わり得る。情報過多の今日、発信される内容を鵜呑みにすることなく、自分の判断基準(プリンシパル)をベースに咀嚼する習慣付けが必要な時代なのかもしれない。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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